それでは皆さんお待ちかね、明日のスプリンターズS出走馬の追い切り診断を始めるよ。
ウリウリは、硬さがあるのはいつものこと。追っての反応、伸びも良かったから、この馬なりに順調に来ているんじゃないかな。
サクラゴスペルは、頭が高くて浮いた走りで、追っての伸びも物足りない。もともと調教は良く見せない馬とはいえ、本当に良かった頃はスッと反応するところがあっただけにね。嫌々走っているようにも見えたし、いいところがひとつも見当たらなかったよ。
サトノルパンは、体は使えているんだけど、この馬も浮くような走りになっちゃうんだよね。
シュウジは、追ってグンと伸びるところがなくて、一本調子の走りをしているのはちょっと気になるかな。まぁ、時計自体は文句なしで動きも決して悪くはないから、この馬なりに順調に来ていると思うよ。
スノードラゴンは、前回(スプリンターズS5着)は乗り手の問題でトモが開くようなところがあったけど、今回はしっかり走れていたよ。この中間も順調に来ているんじゃないかな。
ソルヴェイグは、すごく気分良さそうに走れている。前回(キーンランドC4着)に見られた硬さもなかったように、ここに来て良くなっている感じだね。この中間も順調そのものといったところでしょう。
ダンスディレクターは、体の使いがイマイチで、気合を入れられてからも沈むようなところがまったくないし、力強さという点でも物足りない。休み明けをひと叩きされたけど、変わったところは見られなかったよ。
ティーハーフは、手綱を抑えているうちは体を使えているのに、追われるとトモが開き気味。それは相変わらずのこととして、反応自体は前回の方が良かったからなぁ。いくらか重いのかもしれないね。
ネロは、硬さはあるけど、元々そういう走りをする馬だからね。この馬らしくいい時計で動いているから、いい意味での平行線といったところでしょう。
ビッグアーサーは、体の使いはマズマズで力強さもあるんだけど、テンに掛かり気味で追われてからもモタついていたね。まぁ、前回(セントウルS1着)もそんな感じで走っているから、この馬なりに順調に来ているんじゃないかな。
ブランボヌールは、これまでは坂路だと物足りない動きをしていた馬が、今回はいくらかバランスが良くなっている。追っての反応、伸びはイマイチだったけど、この馬なりに良くなっていると思うよ。
ベルカントは、体を使って気分良さそうに走れているし、最後までしっかりした動きをしていたね。この中間も順調そのものといったところでしょう。
ミッキーアイルは、体を使えているし、力強さもあるんだけど、追われると左にモタれていたね。上がりが掛かったのはモタれるのを矯正しながらだったせいもあるにせよ、モタれていたこと自体はやっぱり気になる。休み明けで完調手前かもしれないね。
レッツゴードンキは、体の使い、追っての反応が良かったし、力強さもある。一時期に見られた硬さもなかったから、今は体調がいいんじゃないかな。
レッドアリオンは、前半は掛かり気味だったけど、これまでに比べると走りのバランスは良くなっている。無理に追わないで馬なり、ラチを頼りながら走らせたぶんもあるだろうけど、動き自体は良くなったね。
レッドファルクスは、体の使いが良かったし、力強さもある。追っての反応、伸びも良かったように、文句のつけようのない動きだったよ。休み明けになるけど、至って順調に来ているんじゃないかな。
一番良く見えたのはレッドファルクス。他で良く見えたのは、ベルカント、ソルヴェイグ、シュウジ、スノードラゴン、ビッグアーサー、レッドアリオン。さすがにGIだけあってどの馬も仕上げてきた感じで、絞り込むのはちょっと難しいなぁ。他にも良く見えた馬はいるけど、7頭を挙げておくよ。
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