2016年11月29日火曜日

チャンピオンズカップ 2016 出走予定馬:サウンドトゥルー、最後まで食い込む脚は魅力だが、ポジショニングに難で漁夫の利を狙う立場

2016 12/4(日)
第17回 チャンピオンズカップ(GI) 中京ダ1800m
予想用・出走予定馬一覧
チャンピオンズカップ2016の予想用・出走予定馬一覧


 昨年の東京大賞典では古豪をまとめて蹴散らし勢いでGI制覇、今年も勝ち切れないが安定感ある走りを続けているサウンドトゥルーがチャンピオンズカップに出走予定。昨年のチャンピオンズカップでも3着に入っているのをはじめ、今年はすでにJpnIで2度の3着。勝ち切れないものの安定的に末脚を引き出してくる魅力は健在だ。ただ、GI馬に求められるのは勿論それ以上の成果。激流に乗じた一発を狙えるかに注目だ。


 この馬もアスカノロマンほどではないが、今年のパフォーマンスにはやや物足りないところはある。特に正攻法、真っ当な流れになった日本テレビ盃でアウォーディー、モーニンに内容的に見劣ってしまったしなあ、という感じ。昨年チャンピオンズカップの場合はコパノリッキーを各馬が潰しに行くペースの中に紛れてのモノなので、中京1800でペースを支配されてどこまでやれるのか…というところはある。


東京大賞典(GI)1着 14頭4枠5番
大井ダ2000m良 2:03.0 61.3-61.7M
12.6 - 11.9 - 12.2 - 12.5 - 12.1 - 11.9 - 12.0 - 12.6 - 12.3 - 12.9

 まずはこの馬が初タイトル奪取となった東京大賞典を振り返る。ペースは平均、L5の次点で11.9と速く、ここが最速なので相当仕掛けが早い。L2再加速はしているがL1は落ち込んでいて大井でもポテンシャル面を高いレベルで要求された競馬…まあこれもコパノを潰したタルマエの影響が大きいのだが。 ゲートは五分、内の方に誘導しながら中団、中央勢の中では後ろの方で入っていく。向こう正面でタルマエがコパノをマークしてペースを引き上げてという形の中で少し離れた中団列で単独で3角に入っていく。3角で中目から押し上げながら追走、離れた3列目から4角で2列目に取り付いて直線。序盤で早仕掛けのタルマエの外からグンと伸びてきてL1で呑み込んでと噛み合う競馬となった。まあこのレースだけじゃないが例えば昨年の日本テレビ盃でもコパノリッキーを各馬が潰しに行くペースの中でサウンドトゥルーが上手く漁夫の利的な差し込み、というのが目立ってはいた。チャンピオンズカップでも届かなかったがタルマエがコパノを潰しにいってという展開の中での差し込みではあったし、基本的には早仕掛けでのポテンシャル面で良さが出たというのはあると思う。


●日本テレビ盃(JpnII)3着 13頭6枠9番
船橋ダ1800m重 1:53.0(+1.0) 49.5-49.4M 
12.5 - 11.1 - 12.6 - 13.3 - 13.1 - 12.3 - 12.0 - 12.2 - 12.9

 今年は川崎記念2着はあったものの、その後かしわ記念5着、帝王賞3着も1.7差離されての完敗とイマイチな内容が続いた。その中で秋初戦、JBCクラシックの前哨戦日本テレビ盃にも参戦していた。ペースは平均、前にいたモーニンとアウォーディーのマッチレースになすすべなくなだれ込むまでの3着だった。ゲートは五分に出ていたが行き脚が微妙で後方からの競馬とばってしまう。そこから徐々にリカバーしつつ、向こう正面では中団の内内ぐらいまでは持っていく。3角手前でも内内に拘って進めていくが前2頭が離し気味になったので4角手前で大外に出し押し上げながら直線。序盤でしっかりと3番手には上がるのだがそこからの伸びは地味で、前2頭も減速しているがその差を詰めるところまでには至らず、完敗の3着だった。ここでは基礎スピード的にというよりも最序盤のポジショニングで苦労して1~2角で息を入れられてしまった、そこからの4F戦で前がラップを大きく落とさない形に持っていったことでなかなかこの馬にとってはバテ差しまで持っていきにくい展開ではあったと思う。ただ、それでもL1では流石に前も落としているわけでこれを詰めてこられなかったのは幾らか不満だし、1800で支配されてしまうとなかなかポジショニングも含めて苦労するなと感じさせた一戦だった。


JBCクラシック(JpnI)3着 14頭4枠6番
川崎ダ2100m重 2:15.6(+0.3) 63.9-64.6
7.1 - 11.1 - 12.6 - 13.3 - 12.9 - 13.7 - 14.0 - 11.8 - 12.5 - 13.1 - 13.2

 今年のJBCは川崎2100m戦だったが、この馬の場合は今年の川崎記念でも2着していて適性そのものはそこまで心配していなかったし、近走の中では一番のパフォーマンスを見せての3着だった。五分には出たかなという感じ、そこから最序盤の段階ではまだアウォーディーやコパノといった好位勢からは少し離れた中団というところで進めていく。スタンド前でコパノやアウォーディーとの差を少しずつ詰めていくという感じで1~2角、向こう正面での一気のペースアップの中で先に外から動くコパノリッキー、その外からアウォーディーが仕掛けていく中でその後ろからひたひたとこの2頭をマークする形で押し上げ3角。3~4角ではアウォーディーの直後を狙おうとするがコーナーでは少し離されて直線。序盤ではジリジリとした伸びだがL1での減速ではしぶとく伸びてきて最後は前との差もジワリと詰めての3着確保だった。L4最速だったし、急コーナーでのコーナリング性能ではアウォーディーに出し抜かれていたし見劣ったと思うのだが、それでもL1でいい脚を使ってポテンシャルを発揮してきたという点ではやはりこの馬の良さが出たなという感じ。ただ、やはり2100まで延ばしたこと、1周半コースでどうしても各馬が息を入れることでポジションを楽に押し上げていけたというのはある。従って、このレースや東京大賞典勝ちを見ても、本質的には2000前後が良いのだろうと思う。実際かしわ記念ではマイルの平均ペース、そこまで厳しい流れではなかったと思うが脚を削がれていた感じで良さが出ていなかった。


2016チャンピオンズカップに向けての展望

 チャンピオンズカップは中京1800m…昨年は誰もがコパノリッキーを潰しに行くという異様な光景で潰しに行ったタルマエも伸びを欠いて5着、ズブズブの展開の中でコーナーで我慢していたサンビスタが上手く噛み合った+外差し内差しのオンパレードという中で後方から最後に外々突っ込んでの3着確保という競馬だったが、ああいうパターンになるか、一昨年タルマエが2F戦で出し抜いたような、或いは今年の東海Sでアスカノロマンが出し抜いたような2F戦になりやすい。結構両極端なケースも多いコースなので、その辺りをどう判断するか。ただ、昨年はハイペースの消耗戦、ハイなのに12.5 - 12.2 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.9とL5最速と、かなり以上だったのもあるし出し切りやすい展開だったのは間違いない。結果的に基礎スピード特化戦の中でロワジャルダンがそこまでハイレベルというほどでもなかったので、あのチャンピオンズカップはあまり差し込み勢を過大評価するのは危険かなとは思う。この馬の場合ゲートが速くないし地方交流でもポジショニングは苦戦するぐらい。なのでスローでコントロールされてしまうと流石に辛いと思う。東京大賞典も前走のJBCクラシックも仕掛けが早かったことがこの馬にとってはプラスに働いた。また昨年のチャンピオンズCも仕掛けが早かったので差し込めたという一面はある。エンジンをかけてなだれ込むのが基本になる。1800でも消耗すればいいが、平均でコントロールされてしまうとこの馬としては動き出すのに苦労する可能性が高い。重馬場ではあるが1800の平均でモーニンにパフォーマンス的に見劣っていることと、出走予定馬を見渡してアウォーディー比較で見た時にも面白い馬は多いということからも、重い印は打てないかなと思っている。昨年こそ突っ込めたが中京1800で積極的に狙うには要所の動き出しという点でちょっと不安があるのと、やはりゲートが不安。ハイペースでのバテ差し要因としては警戒していいと思うが、この距離でとなると強くは推しづらいというのが現時点での評価。



中京開催への変更後は1番人気が2年連続で大敗

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