2016年12月1日木曜日

チャンピオンズカップ 2016 出走予定馬:ブライトライン、近走の内容がいまひとつ…相手強化で楽ではない一戦だ

2016 12/4(日)
第17回 チャンピオンズカップ(GI) 中京ダ1800m
予想用・出走予定馬一覧
チャンピオンズカップ2016の予想用・出走予定馬一覧


 今年はオアシスステークスで久々の勝利、2013年のみやこステークスの覇者ブライトラインがチャンピオンズカップに出走予定。流石に近走、強敵相手に苦戦を強いられている内容からここで勝ち負けというのを狙うにはかなり噛み合わないとというところだろう。1800mの重賞勝ち馬だけにこの距離での粘り込みでどこまで頑張れるか。


 2頭回避したとはいえそれでもかなり豪華なメンバーであることに変わりはないし、オアシスSもレベル的には楽、時計も遅かった。あまり強く推せる部分はないし、恐らく馬券的には手を出さない一頭になるだろう。


オアシスS(OP)1着 16頭6枠11番
東京ダ1600m良 1:37.0 48.4-48.6M
12.7 - 11.4 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.2 - 12.4

 ペースは平均だが淀みなく進んでのL3最速。ただこれと言って目立つようなラップ推移でもなく、淀みもない割に時計も遅い。まあ4月開催はそこそこ時計が掛かっていた面はあるが、それでも正直に言えば凡戦だったかなと思う。まずまずのスタートからじわっと先行争いの中に入っていく、凝縮する好位列の中で我慢しながら3角。3~4角でも好位集団の外々で持ったままで直線に入ってくる。序盤でじわっと追いだされてしぶとく伸びて2列目、そこからL2で先頭列を目標にジリジリと差を詰め半馬身差、L1できっちりと捻じ伏せて後続の追撃をしのいでの勝利だった。まあ内容的にはコーナーでも淀みなく、3~4角でロスもあった中でしっかりと最後まで伸び切ったという点では評価できる。ただレースレベルと時計的観点で見るとやはり低調だったかなというところで、そんなに長く脚を使えるイメージのないキクノソルに最後は詰められていたし、全体的に見ても上位勢はOP特別としては物足りない面子だったかな。


エルムS(GIII)6着 12頭7枠9番
札幌ダ1700m良 1:44.6(+1.1) 49.1-48.3S
6.7 - 11.4 - 12.2 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.4

 このレースはややスローからのロンスパという感じ、4F戦の競馬になった。五分に出てそこからじわっと出していくが追走に苦労、中団やや後ろぐらいにつける感じで進めていく。向こう正面でじわっと押し上げながら3角では2列目の外というところで進めていくがここでちょっと手ごたえが怪しくなってリッカルドに前に出られる。そのまま直線以降もジリジリと下がってしまって良いところなくの完敗だった。まあ1700m戦にしては49秒台と入りも緩めだったし後半型のポテンシャルが強く問われた一戦になったのでこうなると足りなかったかなという感じ。オアシスSと違って相手も一段階上だったと思うし、その中で正攻法で勝ちに行ったものの札幌の緩く長いコーナーで2頭分のロス、脚を使ったが甘くなってしまったという認識かな。やはりみやこSを勝った時の様にある程度流れる中で良い位置につけて粘り込むイメージが基本だと思う。


武蔵野S(GIII)11着 16頭3枠6番
東京ダ1600m重 1:35.0(+1.2) 46.6-47.2M
12.2 - 10.7 - 11.6 - 12.1 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 12.2

 武蔵野Sでは重馬場という条件ではあったがペースも平均、淀みもそこまでなくの4F戦、基礎スピードを問われていたわけだしこの馬にとってはある程度風が向いたかなというところだったが…。五分のスタートから無理せずに中団で我慢する競馬。道中は少しブレーキしながらスムーズさを欠くような競馬で3角に入る。3~4角では流れだしてその中で内内で我慢、脚を残しながら直線に入ってくる。序盤もかなり進路どりでスムーズさを欠いていたがそれでもL2の手前では前が空く。そこから伸ばしたいところだったがそこからの伸びはイマイチでL1の減速地点でも下がっての完敗だった。まあ良い騎乗だったとはお世辞にも言えないレベルの内容だったが、まあそれはそれとして直線入りの段階では進路確保できたのは最低限力を出せる競馬だったと思う。3角で若干緩んだのでそこでブレーキを踏まされたのはちょっと痛かったが4角以降は流れた中でロスのないコース取りができていたし、少なくともL1では伸びてきてほしかった、という展開だったのでちょっと物足りないなと。


2016チャンピオンズカップに向けての展望

 まあ、ここはちょっと手強い相手が揃いすぎているし、何よりも適性的に出し切って良さが出る馬の中ではパフォーマンス的にもちょっと足りないなと。もちろんアウォーディーなんかは強敵だが内枠で不安要素もある。とはいえ、次点以降で見てもアポロケンタッキーやメイショウスミトモも手ごわいし、それらの物差しとなったロワジャルダンとの比較でみてもエルムSの着差から考えるとやや物足りない。相手は休み明けでもあったしね。その点で考えても現時点でそれらより上位の評価というのは流石にちょっと難しいかなと思う。近走のパフォーマンスを重視すべきだと思うし、その中で冷静に出し切る競馬になったとしても恐らく他に手ごわい馬が多い。出し切る、という展開なら当然ノンコやサウンドの追込みズドン型も突っ込んでくるからね。それに対して後半要素で決定的な武器はないだろうと。今回は印を回さない予定だ。



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