2017年1月30日月曜日

シルクロードS&根岸S 回顧

おはようございます。毎週、イレブン競馬を録画して見ているんですが、土曜も日曜も、パッとしなくて、「前のメンバーが良かった」とつくづく思います。出演している女性タレントに言いたいのは、「わざわざBSで長時間、競馬番組を観る人は民放のようなビギナー向けのやりとりは求めていませんよ」ということ。可愛さアピールとか、馬を「お馬さん」と呼ぶとか、そういうのよりも、本気で競馬を知ろうとか、学ぼうとする姿勢こそが、番組の質を上げると思うんですよね。その点、TIM始め、前のメンバーからは競馬愛がよく伝わってきました。レッド吉田の進行も悪くなかったですし、女性アシスタントのお二人も、とても聞きやすいやりとりをされていました。明るさ、笑顔も大事なんですけど、見ている側としては「熱」を感じたいです。

さて、今日の冒頭トークでは、読者のようへいさんから頂いた「藤岡佑騎手と柴山騎手をどう思いますか」という質問を取り上げます。この二人の印象を聞いて来るところが、さすがですね。「そこか~」と思いました。まず藤岡佑騎手ですが、「思い切ったことをせず、無難に乗る騎手」というイメージで、弟の藤岡康騎手のような思い切りはなく、人気馬なら不利を受けないように外に回すとか、流れに乗って脚を伸ばすとか、いうなれば、福永騎手のミニチュア版の印象です。ゆえに、横山典や田辺が時より見せる「奇策」という印象はありません。本家でも、G1では苦しんでいるのに、ミニチュア版ではより厳しく。リスクを負わない騎乗が大舞台での勝負弱さにつながっていると見ています。スーパーホーネットで勝ち切れなかったのも、いまだに響いている感じもします。ただ、堅実に走らせるという意味では、未勝利戦や条件戦では買える騎手だとは思っています。卒なく乗って馬の邪魔をしない、そんな騎乗スタイルと捉えています。

柴山騎手は「実はうまい」という評価。アンカツ、小牧、赤木に次ぐ4人目の地方出身騎手で、デビューから頭角を現したのが彼です(2005年JRAデビュー)。地方時代はアンカツや小牧ほど、名が売れていた訳ではないですが、JRA騎手になってすぐ活躍したのが大きかったようです。ここからがすごいデータなんですが、近3年の1番人気馬に乗った時の成績を見て驚愕したんですが、なんと馬券率74.4%。藤岡佑騎手が62.4%ですから、かなりの差がありました。ちなみにルメールは65.6%、デムーロは59.4%、戸崎は62.2%、福永、川田、岩田は66~67%で推移しています。そうです、乗鞍が多いJRA所属騎手の中で、最も1番人気の信頼度が高い騎手が柴山騎手でした(和田騎手も70%越えで高かったです)。ノーザンFを始めとした社台系にもよく乗っていて、未勝利や条件戦で任されたときはしっかり走らせている印象があったのは、これが要因だったんですね。ただ、重賞になると、乗り替わりで、戸崎や関西のリーディング上位騎手及び外国人騎手に奪われてしまうので、なかなかお手馬が出来ないという悲しい現実もあります。2015年、アルビアーノでフラワーカップを勝ったのが6年ぶりの重賞勝利で、その後、スワンS(アルビアーノ)、金鯱賞(ミトラ)と、この年は3勝したのをきっかけに、勝ち出した感じがします。新潟、函館での良績を始め、夏開催でも結果を残している騎手なので、私の中では藤岡佑騎手よりも、断然買いやすい騎手との認識です。ようへいさんに言われて、新たな事実も分かりましたし、私自身も、参考にしたいと思います。ということで、納得いただけたでしょうか。

ここからは本題に。簡単に2重賞を振り返ることにします。

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