中山11R 弥生賞(GII) 芝内2000m 良、標準馬場想定
【展開予想】
土曜は雨が多少残っていたと思うが時計はちょっと読みにくいところがある。走破時計だけ見ると結構重そうなイメージだが各レースの全体の傾向を見ても速いラップを踏んでいる印象。なのでオーシャンSは思ったより時計が遅かったがそこまでレベルも高くない中で中弛みが少しあったのもあるし、日曜は回復傾向として標準~やや高速ぐらいのイメージで良いと思う。
馬場が読みにくいのでレースを作っていく側も結構難しいところがある。逃げ馬候補はここだと横山典弘のマイスタイルになるのかなという気はするが、 ノリだし下手にスローに落とすという意識は持たないだろうと。行くなら60秒半ば~61秒ぐらいでのイメージでは入ってくれると思う。内から行きそうな馬もいないしテーオーフォルテ辺りがテレビ馬的に先行策を取る可能性はあるが、まあそれでもそこまで展開に関与できないかな。ディアシューターは今回はあまり行かせない形でと言っているのでノリがレースメイク、前半はそこそこ、中盤の向こう正面では少し息が入る形、そこからのL2最速戦をイメージしたい。ポテンシャル戦のイメージではなく全体である程度ペースが上がって少し仕掛けが遅くなるイメージで入っていく。
【予想】
◎11カデナ
〇07コマノインパルス
▲10マイスタイル
△01ベストアプローチ
△09ダイワキャグニー
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×
◎カデナ
結構普通に本命なんだけどな、単2倍半ばぐらいのイメージでいたから意外と人気してないな。まあ今年の場合牝馬のトップクラス相手に厳しい流れでどこまでやれるかはまだ対ガンサリュート戦の阪神1800の内容からは何とも言えない。ただ余力を持った時のトップスピードの質、持続力は非凡だし、ある程度流れてもポテンシャル面を見せているのであれば、基礎スピードをそこまで高いレベルで問われることはない弥生賞までは信頼していいと思う。前走の京都2歳Sは62.2-60.4と1.8でかなりのスロー、13.6 - 12.4 - 11.5 - 11.3 - 11.6と3F戦。後方からじわっと促しつつ3~4角でもしっかりとヴァナヘイムをマークして直線外からスッと伸びてきたしL1まで維持しての完勝。内外回り、距離の差はあるが1000万下2400m戦が同じドスローからの3F特化で勝ち馬サラトガスピリットが上がり最速で34.0、準OPでも好走。外から正攻法で進めてこれより上で1000万下をこの時点で上回ってきているのは十分クラシック候補上位のパフォーマンス、高く評価できる。TS質、持続含めて高いレベルなのは間違いないなと。アドマイヤミヤビに出し抜かれた百日草特別でも直線で捌くのに手こずった面はあって、総合力では見劣ったものの13.2 - 12.9 - 12.8 - 11.8 - 11.0 - 11.1のL1でしっかりと差を詰めてきていたし、恐らくラスト2Fは10秒台を2F続けてきている。ここでも同日のアル共がドスローからの3F特化戦。シュヴァルグランやアルバートのたたき台レベルを上回ってきているわけで、ここの上位3頭は普通にクラシック候補(そこからアドマイヤミヤビはマイルの厳しい流れで爆発したから怪物レベルだと思うけど。アウトライアーズも基礎スピードを見せたし皐月賞なら筆頭レベル)。ただ1800で48.3-48.4と平均ペースの中ガンサリュートを何とか差し切った未勝利の内容からも全体的に流れるとちょっと落としている感はあるので、その辺りは少し意識したいところ。まあそれでもここで不安になるレベルではないと思うし、この馬の本命も勝つ可能性が高い中で信頼度も含めて総合的に。追い切りでラスト落としていたのがちょっと気になったかなというところはあるが、皐月賞はともかくここまでは本命で推していく。
〇コマノインパルス
ん~悩んだけどこの面子なら対抗はこの馬かなという感じ。この馬はレイデオロにはまず力負けしているんだけど、良いところが一つあって4角~直線入りでの動きが上手い。コーナリングがかなり上手いタイプだと思うし、バゴ産駒は機動力で勝負になる馬が多いからこの馬も本番の皐月賞はともかく、流れが落ち着いて息が入ってコーナーで加速する立ち回りも問われる弥生賞は面白いかなと思う。2走前の葉牡丹賞を評価していて61.0-60.0と1秒のスロー、ラップ推移的に見ても12.5 - 12.4 - 11.7 - 11.9 - 12.1 - 11.9と4Fでポテンシャル勝負。コーナーでは少し落としているが、その中で後方から3~4角で外々動いていくという形になってここでは後ろにつけていたレイデオロよりもいい脚を使っていた。ただその良い脚というのはハイレベルまで来ると一瞬で、L1は明らかにレイデオロに伸び負け。3着以下は千切っていてかなり高いパフォーマンスだが、突き詰めれば動き出してからの4角以降の反応になると思う。それと、意外とトップスピード戦の性能も高く、新馬戦も百日草やアル共と同日、ドスローからの13.6 - 13.4 - 11.6 - 11.1 - 11.4とギアチェンジ戦の中で内からスルッと抜け出すギアチェンジを見せていたし、L1までしぶとかった。ラストは落としているし絶対量としてはカデナが一枚上だとは思うが要所の良さは侮れない。L2の最速率が高い弥生賞で向う正面での動き出しの意識、段階的に上げていきながらもう一段という意識をもって入っていける田辺と中山の福永だと田辺の方が上は間違いないと思っているので、勝負は向こう正面になるかな。3角に入るまでにカデナより前にいて4角の本仕掛けを前目内目で待てる立場ならこっちが逆転する可能性は十分にある。
▲マイスタイル
タイプ的にカデナが苦しむ形になり得るとすればマイスタイルが平均ペースである程度基礎スピードを要求させていく競馬。鞍上もこういう読みにくい馬場の中でペースを絶妙に作ってくれるノリというのも恐ろしい。個人的にはシンザン記念の内容を見てもマイルはちょっと短いかなと思うし、ベストは意外と未勝利戦勝ちで阪神1800で年末、時計も結構掛かっていたという中で48.5-47.8と平均の範囲で進めながら12.7 - 12.6 - 11.4 - 11.8 - 12.0とL3最速で最後までしぶとく粘った。鋭い脚はないんだがこの早仕掛けでこの馬場でL1を12.0で踏ん張り切ったのは立派。このL1は高く評価できる。この感じなら2000で平均ペース、少し息を入れてコーナーでじわっと分散させながらの競馬というのは合いそうで、基礎スピードをこの距離で活かしながらレースを支配してくれば怖い、本仕掛けから意外と長く脚を使えるので3~4角で外から上がってくる有力馬に対してコーナーで早めに動く形だと一発まであるかなと。まあ弥生賞はどうしても仕掛けどころが遅れがちにはなるし、相手も手ごわいとは思っている、ペースを落としてしまうとトップスピードの質、持続力両面で見て新馬戦からも末脚の絶対量は明らかに上位に見劣る。この辺りを考えても前半いかにペースを引き上げられるか。
△ベストアプローチ
この馬の場合ここ数走がちょっと噛み合ってない。前走のセントポーリア賞は超高速馬場に近いレベルで48.5-46.5と2秒でかなりのスローから12.7 - 12.8 - 11.4 - 10.8 - 11.5とこの速いラップをダイワがほぼ刻んでいる段階で後ろからはノーチャンス。しかも後方から外に出すのにもワンテンポ置かれてジリジリ伸びてようやく前が下がってきたL1でグンと来た。あの時の差し馬勢の中ではL1の伸びは一番だったのは明らかで、素材的には通用する。京都2歳Sでも2列目の内目で3~4角立ち回りながら直線で少し進路確保で苦労してというところがあった中で3着にはしっかりと入ってきた。サドラーズウェルズ系なのでこれも本番でペースが上がって基礎スピードを要求されると疑問が残るが、前哨戦で最序盤最内で無理なく入れる、道中息が入る、3~4角で外が勝ちに行く形で内のスペースが空く可能性も高い。圏内ぐらいならこの面子なら十分チャンスだろう。
△ダイワキャグニー
少なくとも前走で言えることはTS持続でエトルディーニュを上回ってきた。エトルはそこが物足りない馬で、そこをカバーした番手からの後半総合力勝負での完勝なのでこれは勿論評価したい。48.5-46.5と2秒でかなりのスロー、そこから少し離れた番手で3~4角でも楽に入って早めに先頭を捕えに行く、12.7 - 12.8 - 11.4 - 10.8 - 11.5とL2最速でここではエトルも抵抗、L1で振り切った。ただこの位置を取れたのは決して好発を切ったからというわけではなくゲートは並で、あくまで枠の並び的なものではありそれは恵まれた。今回は恐らくマイスタイルが外から前に出るということになるのでワンテンポ待たされてから内のスペースを探しに行く形になるだろうと。スマートエレメンツあたりが先行策でくる可能性もあるし、前走ほど理想的に入れるかどうか。それとやっぱり1周コースでペースもある程度は上がってくると思う。全体で平均的な流れからしっかりと脚を引き出せるかどうかも注目したいポイント。噛み合えば怖さはあるが今回は目標になる立場なので評価しつつも連下まで。
消サトノマックス
まあ新馬戦は頓挫があったことはもちろんあるんだが、この一戦だけで色々な課題を克服して勝負になるかと言われると…って感じはある。例えで出すのも何ともだけど、去年のマカヒキレベル…今年ならファンディーナぐらい突き抜けた競馬ができていたら多少不安があってもとは思うが、そのレベルには新馬戦は明確に足りないかな。映像的には派手なのは確かなんだけど、49.7-47.6と2.1でかなりのスロー、13.2 - 13.2 - 11.8 - 11.0 - 11.6と3~4角で13.2と非常に遅い、ここで外から取り付いて団子状態、入りの段階でもうほぼ2列目、そこからL2に入るまでに先頭列に入っている。なのでL2のラップはこの馬のモノ。ここでは少し詰められていたしL1ではしぶとく伸びたけどラップ的には減速している。同日1000万下のマイルも同じ様にドスローで12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.6 - 11.7と3F勝負の中で上位3頭の上がり3Fだけで見れば33.3~33.4、かなりの高速馬場状態だったのでこのラップはそんなにインパクトはない。まあいずれは良いところまで行くかもしれないけど、全体のペースが上がってやれるかどうか、ポテンシャルより、2段階加速戦のような形でやれるか、それなりには時計が掛かる馬場でやれるかと2走目での上がり目も考える必要がある。ただ諸々含めても、百日草特別のカデナの方がパフォーマンスは上だと思っているし、追い切りは確かに良かったと思うけど…というところ。馬券的にはここは消してここで器を判断したい。
前回の東京新聞杯では
5番人気プロディガルサンを指名
3歳クラシックの事はダービージョッキーに聞け
この2頭で決まれば馬連想定30倍
第54回 弥生賞(G2)
ダービージョッキー
大西直宏の『結論』
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小倉4日目5R
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京都8日目3R
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