2017年3月26日日曜日

日経賞 2017 レース回顧・結果:シャケトラ、外々からポテンシャルを引きだし切って重賞初制覇!

2017 日経賞(GII) 中山芝内2500m良
レース回顧・結果

2:32.8 61.6-60.1 S^1
6.9 - 11.4 - 12.3 - 12.3 - 12.2 - 12.9 - 12.5 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 12.6

 ペースは1.5でかなりのスローに近いレベルでのスロー。ラップ推移的に見ても向こう正面で12.2-12.0と上がってそこからは11秒台後半を刻みつつも息が入らない完全なポテンシャル戦、L1は消耗している。パワー型の適性がまず問われたし、その中でロンスパポテンシャルが非常に高いレベルで問われている、基礎スピード面もパワー型だがある程度問われたかなという印象。後半勝負でタフな競馬に強い馬が結果を出してきたという認識で良いのかなと。


1着シャケトラ


 13番枠からやや出負け、後方からの競馬となる。 道中も極端ではないがゆったり目の流れの中で後方馬群の外目から進めつつ余裕をもって中団に取り付くぐらいで前にレインボーラインを見ながら1~2角を通して向こう正面。向こう正面ロンスパの流れの中で外からじわっと進出。3~4角でも大外から正攻法で好位列まで取り付いて直線。序盤の段階ではまだジリジリ。L1でしぶとく伸び切っての完勝だった。まあアドマイヤデウスを物差しとしてみるとそこまででもないけど、ポテンシャル特化に近い競馬の中で良さが出たという感覚。京都の日経新春杯のミッキーロケットと比較してどうか?というのはあるけど、前半ゆったり入ったことで逆に後半のポテンシャルを引き上げてきている可能性はあるのかなと。その点でもステイヤー色が強い競馬で結果が出たのは注目したいかな。瞬間的にいい脚を使える感じではないけど、長くポテンシャルを引きだす競馬で合ったというのは覚えておきたい。ただここまで完全なポテンシャルタイプだと天皇賞春で、となるとちょっと難しい面はあるかもしれんね。アルバートやシュヴァルグランといったところはポテンシャル戦だけでなくトップスピード勝負でも対応してきているし、淀の長丁場は速いラップを問われることが多いから。どちらかというと有馬記念のスペシャリスト…時計が掛かっている中山のスペシャリストになりそうな予感はある。まあ今回はゴールドアクターが段階的に脚を使える展開じゃなかったのもあるし、レインボーラインもミルコがちょっと珍しく窮屈な競馬をさせていたから何ともだけど、それでもポテンシャル戦なら高いレベルで通用するところを証明したしなかなか強かったとは思うし、小器用さが問われると微妙だけど単純なポテンシャルそのものは上方修正しないといけないね。


2着ミライヘノツバサ


 11番枠から五分のスタート、そこから押して押してハナをちらつかせつつ内のヤマカツライデンを行かせる競馬で番手。道中もヤマカツにぴったりとついていく形で逆に2列目に対して少しリードを取っていく競馬で番手で3角に入っていく。3~4角で最速という中でヤマカツの外からじわっと並びかけてそのまま先頭に立って直線。序盤で追いすがってくるゴールドアクターを振り払う脚を見せ、L1ではシャケトラに差し込まれたが強い競馬の2着となった。良いペースだったと思うけど、ポテンシャル戦の流れでしっかりとポジションの優位性を確保しながら3~4角を立ち回ってきたし、ゴールドアクターに外から勝ちに来させてこちらが前内で受ける形に持ってこれた段階で戦術としては正解だったかなと思う。そこで後続に外から脚を使わせてゴールドアクターの要所の一足を削げたしこちらは逆にそれを活かせた。この競馬だと結構面白いかもしれんし、この馬の場合は結構段階的にも脚を使えるからね。地味に評価を上げたい一頭。これならこの中長距離中山なら面白いね。宝塚記念はAJCCの感じだと基礎スピードが問われると微妙な感じはある。前半適度なペースの中で進められる方が良いと思うので、その辺りが噛み合えばかな。


3着アドマイヤデウス


 10番枠からまずまずのスタート、そこからポジションを取りつつ2列目の内目で入ってポケットでスタンド前。道中も前にスペースを置くぐらいの余裕をもって折り合い、そのまま向こう正面。向こう正面でも外のミライヘノツバサとともに2列目で離れた前を追いかけながら3角。3~4角でも内内を立ち回りながらだがミライヘノツバサに置かれて3列目で直線。序盤で苦しいかなと思ったがそこからしぶとくバテ差し、L1ではシャケトラほどではないが決定的にミライヘノツバサとの差を詰めてきての3着だった。ん~まあ今回は転厩初戦は基本的に嫌う、っていうスタンスなので切ったんだけど、それ以外にもこのタフな馬場でポテンシャル戦でってのはピンとこなかった。なのでこの馬が3着というのをどう評価するのかってのはレース全体も含めて結構難しいところではあるんだよね。ただ、3~4角でロスを最小限にはできているのでこの辺りがL1の伸びにつながったところはある。まあ昨年の京都記念もそうだけど、重馬場でもそこそこはやれるからこれぐらいはできても驚けないけど、逆にこの馬が3着に来てというところでとなると有力馬がイマイチ力を出し切れなかった側面はあるのかもしれないという感じ。まあ上手く立ち回ったのはあると思うけどね。序盤の段階であの位置を取れて3~4角で我慢ができる位置だったのはある。まあそれでも際どいところまで食い込んできたからね。転厩がプラスに働いたのか…?個人的には一番この馬の解釈が難しいかな。まあこの馬場で予想以上に頑張ったのは間違いない。


4着レインボーライン


 9番枠から出負けして後方からの競馬になってしまった。そこから外に出してじわっとリカバーしようと思ったが、スタンド前で完全に外に出し切ってしまってかかってブレーキが難しい状況になる。前に壁を作れずにかかりながら押し上げていくという流れで向う正面。向こう正面でも少し手が動いていて中団で進めつつ手ごたえが微妙ということと流れていると感じたかミルコは内を選択。3~4角で最内の狭いところを通そうとして直線。序盤で進路が無いのでまたされてアドマイヤデウスが内に行ってからじわっと伸びてきての4着確保だった。向こう正面で手応えがイマイチだったんは既にレース全体がほぼ流れ切ってしまっていたからだと思うし、そこでそれでも外から動いてという競馬を個人的には選択してほしかったかなという感じ。流れていく中で内を立ち回ったのはプラスと言えばプラスの側面もあるが、この馬の場合は見ていてもL4の段階ではもう勢いがついていて逆に前のスペースを詰め過ぎないようにコントロールしないといけなくなった。 外から勢いをつけて上がっていったシャケトラにここで置かれてしまっていて、L1のばて差しではそれなりに伸びてきていた。直線入りでの進路どりも内に入られてしまってワンテンポ置かれたし、ポテンシャルタイプの馬ではあるのでもうちょっと早い段階で進路を作って惰性をつけてほしかったかな。まあ今回に関しては流れ切っていたので内を立ち回る選択をしたこと自体は仕方ないと思うんだけど、パトロールを見ても最初の反応が悪いだけで勢いがついてきた最速地点の3~4角では余力があったぐらいだからね。この馬のポテンシャルを信じてほしかったかな。3角の入りではシャケトラが外にいたしそれを外に張って進路を取るチャンスはあったと思うしね。う~ん、個人的にはやや消化不良だけど、それでもL1で馬ももうちょっとグンと来てほしいという面もあるしまあ何とも。もう一戦様子を見たい。


5着ゴールドアクター
こちら


6着ディーマジェスティ


 6番枠から出負けして後方からの競馬となる。そのまま最後方に近いところで進めて内内で我慢。スタンド前でも動かずにそのまま後方で向う正面。向こう正面でもシャケトラをマークするような感じで進めていくがかなり手が動いて反応が悪い状況で3角に入っていく。3~4角では鞭も入って中目から追走するが反応鈍く中団の後ろで直線。序盤で直線に入ってからもジリジリと伸びる程度、L1ではレインボーラインの方が伸び脚は良くという感じで6着完敗だった。ん~まあ物足りん。良い頃ならセントライト記念なんかでも外からスーッと動いてくるぐらいの脚があるはず。これが全然だった。ただ、やはり馬場が重いのはこの馬としてはあまり良くないのかもしれないね。軽い馬場でもうちょっと様子を見たいところはある。次狙うとしたら高速馬場の1周コースで、大阪杯に出ないのは残念だけど、使ってほしかったかな。多分この馬は軽い馬場の方が良いと思う。まあ状態面をもう一段戻してほしいけどね。


9着ジュンヴァルカン


 8番枠から出遅れて最後方からと最悪の展開。道中も動くタイミングが無いので最後方で我慢。向こう正面でも動いてある程度押し上げようとしていたが、前もペースを引き上げたという感じで後方のまま3角。そのまま3~4角で外々勢いをつけながらぶん回していく、シャケトラの少し後ろから直線に入ってくるが流石に破壊力なくジリジリとなだれ込むだけの9着に終わった。内容的にも出遅れが無ければなあ…という感じだったね。勿体ない。ただ最後のポテンシャルは目を引くものがあったし、このクラスでもそこそこは通用した。本来は前で受けるタイプなので前でスローに支配してから早めに動いて3~4角でペースを引き上げる競馬は面白いかもしれんね。この距離でも面白いと思うしある程度速い脚を使える馬なので次走先行からのマイペースで巻き返しはあり得る。




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