2017 4/2(日)
第61回 大阪杯(GI) 阪神芝内2000m
予想用・出走予定馬一覧
香港ヴァーズで世界を股にかけて活躍しているハイランドリールを驚異の追い上げで差し切り嬉しいGI初制覇を成し遂げたサトノクラウンが大阪杯に出走予定だ。前走の京都記念は4歳のダービー馬マカヒキをいとも簡単に退け、あっさりと連覇を達成。その勢いを以てドバイではなくGI昇格の大阪杯に殴り込み。同期のライバルに勢いある4歳世代が相手だが、最大級の勢いはこの馬にあり。堂々と王者の座に君臨となるか。
条件としては恐らく簡単ではないと思う。個人的にはここは馬券的に狙いたくない一頭になるかな。ただもちろんここ2走の充実ぶりは本物なので、厳しい条件でどこまでやれるかに期待したい。
●香港ヴァーズ(GI) 1着 14頭9番枠
シャティン芝2400m 2:26.22 62.03-59.75 S^2(日本式で61.0-59.8程度とみる)
25.29-24.46-24.55-24.35-23.42-24.15
まずは快挙となった香港ヴァーズから振り返る。シャティン競馬場でハイランドリールがゆったりとしたスローではあるが速めに仕掛けて3~4角区間のL4-3が最も早い23.42というラップ。恐らくはポテンシャル戦と言っていいだろうと。その中で9番枠から出負けして中団の内で進めていく。道中も内内でジッとしていたがハイランドリールがコーナーで早めにペースを引き上げる選択をしてくれたのと、そのタイミングで好位列からスマートレイアー辺りが外から動いてくれたこともあって内でジッとしていたこの馬には神風。中団からコーナーワークで押し上げながら直線で馬群を捌いてしぶとく伸びるとL1でステイゴールドの再来とばかりにバテ差した。まあ快挙なんだけど、冷静に見るとポテンシャル特化が望ましい、速いラップを要求されずに分散していく競馬が理想のこの馬が、しかも速い地点の3角で最内ロスなく立ち回ってと完璧な競馬ができている。ハイランドリールも強い馬だけど、スローではそこまでの脅威はないので、もちろんこの一戦を評価はできても過剰に煽るのは危険だろうと思う。少なくとも個人的にはステイヤー色が強いとは思っていたので、嬉しかったが冷静に分析すれば状態面さえ戻っていれば展開的には勝つべくして勝ったと。
●京都記念(GII) 1着 10頭6枠6番
京都芝外2200m稍 2:14.1 60.2-61.3 H^1
13.0 - 11.5 - 11.9 - 11.8 - 12.0 - 12.6 - 12.9 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.8
京都記念も連覇した前走の方を振り返る。稍重で時計がある程度は掛かったが昨年ほどではないというところ。ペースは1.1のハイだがこれは単騎逃げのヤマカツライデンのもので実質3番手で見れば大体62秒ぐらいかなという感じなので恐らく実質かなりのスローぐらいとみておくべきかな。恐らく3~4角でかなり差を詰めてきていたので昨年ほどではないだろうがポテンシャル戦に近い競馬だろう。その中で6番枠からここではまずまずのスタートを切って先行、外のガリバルディを行かせて離れた3番手で実質的にかなりのスローに落としてレースを支配。道中も無理せず差を詰めずに後続の動きを封じながら3角でしっかりと自分のタイミングで内内を動いていく。4角では明らかに手が動いていて仕掛けの意識を強く持ってジリジリと前との差を詰めて馬場の良い外を選択、3番手で直線。序盤でそこから一瞬マカヒキに対して危ういか?というところからL1の踏ん張りでしっかりと盛り返しての完勝だった。結局瞬間的にマカヒキが脚を使ってきたので危うさはあったけど、マカヒキがこの馬場で持ち味のトップスピードを引き出し切れず削がれた、こちらはポテンシャルで踏ん張ってのL1の伸びだったといえるだろうと。この馬のイメージ通りの競馬だったかな。
●宝塚記念(GI) 6着 17頭8枠15番
阪神芝内2200m稍 2:13.5(+0.7) 59.1-61.3 H^2
12.6 - 11.0 - 11.1 - 12.3 - 12.1 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 11.9 - 12.2 - 12.7
敢えて宝塚記念を取り上げた。というのも馬場は恐らくこの馬にとっては理想的、後半もポテンシャル戦、それでもなお結果が出なかったのが状態面以外の要素を考えるという点で2.2のかなりのハイペースというところから基礎スピード面にあるのかなと。この馬がステイヤーである可能性をより高くした一戦。15番枠から五分のスタート、そこから無理せず後方にという競馬になる。道中もキタサンブラックが淡々とレースを引っ張るという中で後方で我慢の展開。3~4角でマリアライトが外から動こうとしていたのでその後ろぐらいから様子を見ながらじわっと進出。4角の最速地点でもマリアの直後でかなり外、それでも中団まで出なかなか押し上げきれない。直線でもバテはしないんだがジリジリとで持ち味のポテンシャルがイマイチ弾けずの完敗だった。個人的にはここで崩れているわけではないし、状態面はそんなに気にしなくていいかなと思う。むしろそこから伸びそうで伸び切れなかったというのは前半のペースが速くて基礎スピード的に削がれてしまったのが大きいかなと。
●2017大阪杯に向けての展望
まあ個人的には前述の宝塚記念のパターンよりも、今の馬場だと単純にキレ負けするだろうなというのが一番ここで難しい要因だと思う。秋の天皇賞なんかでも明らかにトップスピード戦で動けなかった。フラット~少し下っている阪神の内回りならとも思うけど、それでもトップレベルは4角でコーナー回りながらでも10秒台をL2の地点で出してくるからね。その辺りと比べると単純にトップスピード面での勝負は難しいんじゃないかなと。そのうえで、敢えて言えばやっぱり渋ってほしい。個人的にはスローバランスでのポテンシャル特化が一番だと思っているし、適度に時計も掛かった方が良い。天皇賞春となると軽い馬場でキレ負けするリスクはあるが本質は長距離向きだと思っているので、今回は雨が降って顕著に馬場が悪化しない限りは狙わないかな。素材としては確かだけど、このレベルで高速馬場でとなると難しいし、59-59辺りで平均ペースでとなると軽い基礎スピード面でもかなり危うさがあると思う。現実的に見て強敵が多い今回、調子の良いミルコと香港ヴァーズ勝ちが評価されるなら消すのが妥当かな。
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