2017年3月30日木曜日

【大阪杯2017の有力馬診断(後篇)】~昨秋マイルCS浜中事件の後遺症に苦しむディサイファ、同型には絶対屈しない=常に暴走と紙一重の突進型逃げ馬マルターズアポジーなど~

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【大阪杯の有力馬診断(後篇)~昨秋マイルCS浜中事件の後遺症に苦しむディサイファ、同型には絶対屈しない=常に暴走と紙一重の突進型逃げ馬マルターズアポジーなど~】
※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
―ディサイファ 牡8 ○○ 57 美北 小島太
例の事件が起きた前々走マイルCS。
武豊Jはメディアに対してはワーワー言わずに口を噤んで男を見せたが、関係者内にはまず『勝っていた』→『3着は完全にあった。あそこからジワジワと伸びてくる馬だから』と口にした模様。
武豊は感覚的には勝つ手応えだったが、ただよくよくVTRを見ると、物理的に勝ち負けには至らない位置だったが3着はあったとの理性的な解析か。
ただ何れにしても、仮に仮に上手く行っていたとしても、幸運の神騎乗による激走まであと一歩だったという話で絶対的なパフォーマンスは繰り出せていなかったのは事実で、それでも大阪杯で足りるパフォーマンスまでは遠かったはず。

また、マイルCSでの後遺症(精神的なダメージ)は重い模様で多頭数競馬への不安は大きいし、また後遺症の影響なのか別の問題があったのか再放牧で始動戦予定も飛んでおり、ぶっつけでの大阪杯参戦も順調さを欠いたローテである。


△キタサンブラック 牡5 武豊 57 栗東 清水久
操縦性の高い逃げ系馬と、(総合的には衰えつつあると言えども)ここぞの逃げを打った時のペース刻みという分野ではJRA騎手の中でズバ抜けている武豊Jのコンビ。それで他馬の邪魔なく逃げる形さえ取れれば、あとは武豊Jが作る雑味の無いラップを刻んで、自身に有利な競馬を終始実行するのは容易い…というコトでのこれまでのコンビでの快進撃。

前走有馬記念でも、眼中にないマルターズアポージーを前に行かせて、あとはそれを無視する策でいつも通りの名手武豊Jが刻む自身に有利なラップを刻むレースを実行(※JCにしても有馬にしても決して楽なラップだったワケではないですが、自身の支配下=有利に持ち込んだという意味で)。
武豊Jは「サトノノブレスのワンプレーがなければ…」とコメントしているが、もしもそれが無ければというのは少し虫が良過ぎるくらいに道中時点では想定されたパターンの中では十分に恵まれる競馬はしていた。
まあ、あのワンプレーで武豊Jの完璧なラップ刻みが一部崩された(一気にペースアップ)というのは小さな事象ではなくて、それで1着馬とクビ差なのだからそれも敗因と言えば正しいのだが。

その点で言えば、今回はキタサンブラックの距離適性の下限の距離2000で、この距離がベストという逃げ系馬が複数参戦という今回は(これまで続けてきた)楽な戦いは手放さなければならない場面になるか。

いざそうなった昨夏宝塚記念でも驚異の粘り腰で3着しているので崩れる想定は難しいと言えるのかも知れませんが、あれは渋化馬場でのHペース低速決着だったので、今回の高速馬場Hペース高速決着までとなるとスピード負けは有り得てくる。


▽サクラアンプルール 牡6 横山典 57 美北 金成
兄にはサクラメガワンダーがいる虚弱の晩成血統で、コノ馬も出世するのは時間を要して既に6歳馬であるが、寧ろこれからの活躍期は短くないだろう。

コノ馬は一瞬の末脚の爆発力が武器。
そういうタイプの馬だからこそ、少し前までは小回り(中山)に偏ったレース起用をしていたはずで、前々走白富士Sでは鬼門の東京コースでも2着好走したワケだが、そこから中山コース替わりした前走中山記念では更に高いレベルの一瞬脚を見せて激走を果たした。

その中山記念時の診断では『もしコレが同舞台でレベルの低いレースならば重い印を用意したいが、言うまでもなくココはHレベル戦。これまで近走のヌルいペースからの一瞬の脚勝負とは段違いに持続力が問われてくるレースになるはずで、その時にどの程度の脚が使えるかは全くの未知の世界で…』と書きましたが、結果的にはその前者のヌルヌルペースからの短い直線での一瞬の脚勝負で、それも横山典Jを背にした最内突きというドンピシャ=ベスト中のベストのシチュエーションであった。

なので、今後も中山記念と同質の条件ならば、前走見せた大物食いの末脚は決してフロックではなく何度も再現可能な代物だろうが、逆に言えば今度こそまともなG1ペースになった時に未知な面というか疑問は少なからず残している。
とりあえず外枠なら消し、極端内枠ならば押さえには加えたい。


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昨年終盤から馬体重増(500Kオーバー)と共にパフォーマンスも向上させてきた。昨シーズンも結果的には冬場の2走しか走れなかった馬なので、今期も馬体萎むか夏場に差し掛かっても今の充実度が維持できるのかは観察が必要だが、今のタイミングなら問題視にはならない。

筋肉量あるキンカメ産駒で距離は今回の2000前後がベスト。前々走G1は気持ち長い距離だったが、スローペースとイン突きであわやまで迫ったという内容。
距離長めだと戦法に注文が付きそうだが、この距離2000ならば瞬発戦でも外回りの持続戦でも対応して見せたというのが前走での収穫(以前は外回りコースでは不振戦績だった)。

モチロンそれ以上に走れるのが今回の舞台条件であるはずで、実際の前々走G1でのレース振り・3走前以前は内回りに良績集中だった通り、母系ロベルト系ピッチ走法で大阪杯の内回り二千条件への適性は随一。
この本番でも適性が求められる比重が小さくない勝負に持ち込めれば当然上位を窺えるはずの一頭だ。


▽ステファノス 牡6 川田 57 栗東 藤原英
今期始動戦の前走金鯱賞は、お馴染みの藤原英厩舎の前哨戦仕様での出走だろう…らしくない最終追い切りでのハード追いも仕上がり途上だったサインだ。
前哨戦が幾ら平凡でも、本番では全然違うというケースが現に起きているので、金鯱賞の結果はともかくとしてやはり大阪杯での完消しは難しい。
ただ、今回の同舞台の昨年鳴尾記念では、差し遅れる競馬になっていたし、急坂コースの内回り条件というのは、コノ馬にとってベストな条件ではないのは確かだろう。
これまで本気で仕上げたG1の場面でも散々勝ち切れていない馬で、それが6歳を迎えた今さら非ベスト条件で勝ち負けというのは少し想像し難くて…善戦はあっても激走(連対圏)までは難しそう。


▽ロードヴァンドール 牡4 太宰 57 栗東 昆
ロードヴァンドールは大トビでバテない逃げ系馬で、過去にも昇級戦で一度もコケていない様に強い相手・厳しいペースに相対してより強みを出せるタイプか。
前々走小倉大賞典はHペース番手の粘り込み、前走金鯱賞は非内有利馬場での決して楽なラップ刻みではない中での粘り込み。
未勝利勝ち以降で崩れたのは小回り1800で積極策を打てなかったラジオNIKKEI賞と距離2400の神戸新聞杯だけ。

そのロードヴァンドールを同脚質馬としての格で上回ったというのが小倉大賞典でのマルターズアポージーで、マルターズアポージーの自滅が無い限りはこの2頭の序列は入れ替わらないだろう。
また、マルターズアポージーが生き残る展開ならば、それが1頭だけ前残った小倉大賞典や福島記念の時みたく、残りの馬券内には同脚質馬よりも差し馬の方を連れてきそうだ。


△マルターズアポジー 牡5 武士沢 57 美南 堀井
そのマルターズアポージーだが、武士沢Jの『レースでは抑えられるレベルじゃない・他の馬と並べばそれだけ行く・同型馬がいて競ったら共倒れになるくらい行く』とのコメント通り、逃げる競馬以外になった時には大きなリスクを抱えている馬。
逃げない競馬になる確率は相当低いはずだと言っても、前走小倉大賞典でのハチャメチャな超Hペース逃げを見ると…あれを強い競馬だと言うのは正しいですが、でもああいう極端な競馬は連続で嵌まるというか成功する代物ではないという経験則も…。
最近の中では最も間隔詰まったローテで…距離延長での距離適性上限付近2000で…超Hペース逃げを打った後の一戦で・・・少なくとも前走よりも抑えた逃げでないと残るのは難しいはずで、無駄に自信を持ち過ぎた逃げを打つ可能性がある(になる)とするとリスクの方も意識しないと…。

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