2017 青葉賞(GII) 東京芝2400m良
レース回顧・結果
2:23.6 12.5 - 11.2 - 11.8 - 11.8 - 12.4 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 11.4 - 12.0
59.7-59.2 M
良馬場だが直前で一瞬かなり雨が降っていた。ただ馬場的にはそこまで影響がなかったのかなという感じで、ダービーのラップと言われても驚けないなというような競馬になった。ちなみに日曜の陣馬特別が実質スローではあったが2:25.9、まあ低調なメンツだったにしても1000万下を軽々上回ってきているし、ラップ推移的にも余力がある。基礎スピードを要求されつつ後半はポテンシャル面に近いものを要求されていると。一応L2最速戦ではあるが縦長だし後ろからの馬は3~4角で差を詰めているからね。かなりタフな競馬になったといえる。
1着アドミラブル
10番枠から出負け、行き脚がつかずに最後方にというパターン。最序盤は最後方からというのもあったが折り合い面は全く問題なくむしろ1角手前で少し促すぐらいで追走していく。向こう正面で少し息が入ったがそれでも極端ではない、それでも馬群が凝縮という中で3角手前で外を選択。3~4角では後方外から押し上げながらベストアプローチよりも一つ外でロスを作りつつ、3角以降はペースも11秒台に入っていく中で好位列まで押し上げて直線。序盤で堂々と先頭に立ちL2の坂の上りで一瞬ベストアプローチに1馬身を切るぐらいに差を詰められるがL1は再度引き離しての完勝だった。
内容的に見てもかなり強い競馬で3~4角で前も徐々に加速していく中でベストよりも外を回してしっかりとL1で突き抜けている。不安材料だった府中の坂の上りでの加速に関しては今回少し微妙ではあり、少なくともここでベストアプローチには差を詰められているので瞬間最大の切れ味ではベストの方若干上だったかなという感じ。ただ出し切って良さが出そうな感じは間違ってなかったし、厳しい流れで基礎スピードを問われて強さがもろに出たなという感はある。走破時計は正直破格と言って良いレベルで、しかもラップ推移的にも余力があってL1そこまで大きく決定的に落としていない。かなり強い競馬だったしこれならこの世代の頂点を十分狙える馬じゃないかな。ただダービーでは落ち着いたときに要所のギアチェンジ面、坂の上りでの加速のウエイトが大きくなった時に置かれないかどうかだね。
2着ベストアプローチ
9番枠からやや出負け、そこから最序盤は無理せず後方で折り合いをメインで進めていく。道中も淡々と流れていたこともあったが後方で落ち着いて入っていく。向こう正面で凝縮していくという中で3角でもじっと動かず我慢。3~4角では外から動いていくアドミラブルを一つ内で我慢、4角でグリで上手くアドミラブルの直後を取って完璧に直線に入ってくる。序盤で中団から一気に切れてアドミラブルとともに伸びてくる。ただL2でアドミラブルに内から外に寄せられて少し苦しくなるがその後は差を広げられての2着だった。
自分的には4角でガッツポーズするぐらい岩田の渾身の騎乗だったなと。アドミラブルを前で待つ、3~4角で動くのをしっかりと予見してその直後を取ってしかも削がずに直線に入ってこれた。その分もあるが馬もそれに応えてしっかりと伸びてきた。これ以上ないとまではいわないけど、少なくとも自分が考えうる想定の中でアドミラブルを利用した完璧な騎乗をしてくれたし、馬も直線半ばで少し窮屈になったにせよ初めて出し切れたんじゃないかなと。それでアドミラブルの仕掛けを待って甘くなったわけなので使える脚の絶対量では見劣ったと。ただ要所の反応はこちらの方が上かなと思ったし、L2で不利が無ければもうちょっと違った可能性もある。本番はアドミラブルに対してもっと前で、もっと内でという形で我慢して勝負出来れば嵌った時は辛うじて逆転可能な範囲かな。
3着アドマイヤウイナー
6番枠から五分のスタート、そこからじわっと下げつつ中団馬群の中でという感じ。向こう正面では中団馬群の中で我慢して折り合いつつの競馬だが、少しだけ息が入ってきたこともあって後続が取り付いてきて団子状態の真ん中で3角に。3~4角でも進路が無く中団馬群の中目で我慢を強いられる。4角でも前が壁、有力2頭が外から押し上げてくる中で待たされて直線。序盤で追いだされて外への誘導をL2手前で完了、そこからはスッと伸びてきてL1まで食らいつくがベストアプローチとの差は詰まらず、3着争いでポポカテペトルを辛うじて競り落としての3着確保だった。
権利を取れなかったかあ…という感じ。まあベストアプローチにもアドミラブルにもとってもらいたかったから仕方ないけどね。ちょっと全体のペースが速過ぎたことでポジションを取れなかったのは痛かったかもしれん。前走がゆったり運んだことで後半要素を高いレベルに引き上げてきたからね。ただ今回これだけ厳しい流れにある程度乗ってこれだけやれたのは今後に繋がってくると思う。夏の長距離戦線から菊花賞というのは当然視野に入ってくるんじゃないかなと。大寒桜賞と今回の感じなら2400より長くてもいいと思う。距離を延ばしてゆったり前目を取れれば結構面白い。
4着ポポカテペトル
4番枠から五分には出てそこから一列下げて3列目争いの一角、最終的には少し離れた好位列の中で進めていく。道中も60秒を切る厳しい流れだが割とその流れについていって好位列の中目で3角。3~4角でも3列目の中目でしかけを待ちつつ、4角でじわっと仕掛けて3列目の内目で直線。序盤でしぶとく一瞬脚を使って狭いところを割って2列目に並びかける。L2の坂の上りで前2頭に食らいつくがL1はちょっと甘くなって最後はアドマイヤウイナーに差し込まれての4着だった。
惜しかったというか、まあ展開的にこういう流れでここまでやれたのは一つ収穫だったかなと。それでいてL2にかけて加速が必要になって、しかもちょっと狭かった。この辺りを考えると見た目以上に結構頑張ったと思う。これだけペースが流れた中でやれたなら最序盤しっかりとポジションを取ってリードを作って前受する形に持ち込めれば面白いね。基礎スピードをもっと活かす競馬がこれからは狙えそう。
5着サーレンブラント
2番枠から五分に出てそこからある程度促しつつ中団の内内を確保、1~2角を最内で通しつつ中団馬群の内で我慢。道中少し我慢するようなところも見せるが許容範囲内。3~4角で外から上げて行く馬が多く相対的にポジションを落として最後方の内内で出口で外に出して直線。序盤で進路は完璧に確保していてジリジリと伸びる。L2では伸び切れずにアドマイヤウイナーとは差がある。L1でのバテ差しは悪くなく、それなりに伸びてきて5着も完敗だった。思ったよりやれたかなとは思うが、終始淡々とした流れの中で1~4角すべてを最内でロスなく運べていたのでその分の直線の伸びが上位を脅かすレベルではなかったわけで、4着以上とはちょっと差はあるかな。ただ流れた中でこれでも道中の緩みで少し掛かり気味な感じだったし、この感じだと小倉や福島といったローカルの1周コース2000m戦辺りで淡々とした流れの方が合うかもしれんね。悪くはないけど個人的には気持ち距離が短い方が良いかもしれない。もちろん流れた方が良いと思うし、恐らく高速馬場向きでしょう。
7着トリコロールブルー
11番枠から五分のスタート、内の各馬もある程度主張していったので無理はせずにひとまず中団の外目から進めていく。向こう正面ではイブキの外、一列後ろで進めてちょっと掛かり気味な感じ。3~4角で前も徐々に加速という中で促しながら入っていったがアドミラブルに交わされて直線。序盤で置かれる。L2の坂の地点で鞭が入るも抵抗苦しく置かれてしまってそのまま最後まで良いところなく7着完敗だった。ん~まあ距離もあるしちょっとペースが速かったかな。2400でこういう厳しい競馬になってしまうとってところを見せてしまったかな。スプリングSでは一定レベルやれているし、多分距離の問題だと思う。
9着マイネルスフェーン
7番枠からまずまずのスタート、そこからじわっと出していって積極的に先行策を取りに行く。最終的には前2頭を見ながら少し離れた3番手で実質的にというところだが、途中で前が息を入れたタイミングで取り付いていく。3~4かくでは2番手から仕掛けて早めに先頭列を意識して直線。ただ序盤でジリジリ、L2の坂の地点で失速して後は下がってしまった。まあ距離かどうかというよりは前半ここまで前に行ったのは恐らくこれまでの競馬からは違うスタイルになってきているので、この流れでとなるとちょっと早かったかもしれんね。2400でもリズムを守ってのポテンシャル戦ならというところだったが、今回はちょっと違う競馬をしたので参考にしづらいかな。
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