●2017オークスの予想用ラップデータ!
優駿牝馬(オークス)の過去10年ラップデータから予想、分析していく。
まずは全体のペースだが意外と流れるのがオークスの傾向であると。過去10年で見てもかなりのハイ以上が3度、ややハイが1度、平均が3度なので、平均以上が7度となる。ややスローが2度、かなりのスロー異常が1度。スローにもなることは当然あるにせよ、基本3歳戦線の場合スピードタイプのマイラー、桜花賞が限界っぽい馬でも賞金があればオークスに出てくるし、そういったタイプの馬が飛ばすことが多いので全体のペースはともかく、名目ペースは上がりやすくなると。
その結果面白いのが仕掛けどころが地味に特徴的になる。このレースは最速ラップで見ればL2最速率が高く7度、ここ2年はL3最速が続いているが、基本的に本仕掛けが遅れやすいレースになる。そして、それともう一つ面白いのが3角の上り坂以降は非常に遅くなる。過去10年でL5-4を見てもミッキークイーンの年のロンスパだけ例外的で、ほとんど青か緑。青は12.5より遅いラップなんだが、過去10年で見ても平均で12.7。飛ばしてレースを引っ張っていた馬前がどうしても減速するので3~4角で後ろの馬がほっといても前との差を詰めてくる、その映像的なもの、視覚的なものに引っ張られて好位ぐらいで勝負している馬が本仕掛けを結果的に待てることが多い。なのでオークスは意外と桜花賞で大味な差し切りをした馬が苦戦することが多いレースでもある。もちろん改修して外回りになった桜花賞はそれまでと比べて雲泥の差で本番に直結するようにはなったが、それでも微妙に危うくなりやすい。
脚質別でみると結構面白い傾向が出る。このレース逃げ馬、先行馬が馬券に絡みにくい、過去10年で逃げ馬はただの一頭だけピュアブリーゼの2着のみ。先行馬はアパパネの年のアグネスワルツだけ。一応定義としては2角過ぎの段階で(18頭で2~5番手までを先行馬、6~9番手までを好位と分類これで真ん中より前の9頭。差し、追込みで各々4、5頭分。)としているが、5番手までの馬の好走例が非常に少ない。一方で、6~9番手にいる好位勢のシェアが非常に高く綺麗に5割である。馬券に絡む半数が大体6~9番手にいるとなれば基本的にはここが絶好位になりやすいとみておく必要がある。追込み馬もブエナビスタですら最後は際どいラインだったし、ハープスターは勝ち切れなかった。個人的なイメージとしてはギアの上げ下げが上手いタイプ、要所で動けてトップスピードの質を引き出せる馬が強い。メイショウマンボやヌーヴォレコルトといった要所で動けるタイプが基本的には強いレースではあると思っている。基礎スピードが勝った先行馬は結果からみても距離延長が行けそうでも想像以上に案外難しい。2400はそれだけ距離的に難しいと思うので、基本的には距離適性に関してはあまり気をてらわない方が良いと思っている。桜花賞組距離未経験ならL1までしっかりと脚を使えた馬を狙うのが基本だし、そのうえでポジションをある程度取れて要所で動ける馬が逆転するイメージかな。
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