2017年5月29日月曜日

安田記念 2017 出走予定馬:エアスピネルと武豊、厳しい流れでも鋭い一脚を引き出せる魅力…折り合いやや不安も総合力高く

2017 6/4(日)
第67回 安田記念(GI) 東京芝1600m
出走予定馬一覧
安田記念2017の予想用・出走予定馬一覧

 昨年は皐月賞、ダービー、菊花賞を4,4,3着…まさに名脇役として立ち回ったエアスピネルが今年は春のマイル王決定戦となる安田記念に武豊とのコンビで出走予定。今年はマイルに転向して早速京都金杯を制覇。ここ3走で複勝圏を外さない安定感をマイルでも見せてきたが、もちろんここで必要なのは2着でも3着でもない、1着のみ。ここまで手綱を執り続けた名手武豊とともに何としてもGIタイトル奪取を狙う。


 ルメールの4週連続というのはやっぱり簡単にさせてもらいたくないし、もちろんこのエアスピネルもイスラボニータと互角以上の競馬を見せてきていると。新興勢力の中ではブラックスピネル同様高いパフォーマンスを見せ続けてきているが、上手く目標を作って進めてほしいかな。ペースも流れてくれた方が良いと思う。


京都金杯(GIII) 1着 18頭3枠6番
京都芝外1600m良 1:32.8 45.9-46.9 H^1
12.2 - 10.6 - 11.1 - 12.0 - 11.7 - 11.9 - 11.5 - 11.8

 まずは3走前の京都金杯から振り返る。デイリー杯を勝った時もこの京都芝外1600m戦で、それ以来の勝利の美酒となった。良馬場だったがこの開催の淀は時計が少し掛かっていて、開幕週でも標準には時計が掛かっていた。その中で1秒のハイ、ラップ推移的にもペースが速かったこともあってL2最速と仕掛けのタイミングは遅かったという形。基礎スピードとそこからの一足を引き出せたかどうかが問われた一戦。


 6番枠からやや出負け、そこからリカバーしながら好位につけていく。道中は中から外に出そうというところで少し頭を上げるがしっかりとコントロールして外に持ち出す。3~4角でも好位3列目の外で我慢しながら出口でじわっと仕掛けて直線。序盤でそこから2馬身差を一気に詰めて先頭に立つ。L1でそのまま粘り込みたかったが馬群の中からブラックスピネルが強襲、決定的に詰められるが何とかハナ差で押し切った。


 まあもちろんラストは甘くなったんだけど、ブラックスピネルとは1.5kgのハンデ差があった。その中で厳しい流れでしっかりと先行して進められたし、L2の加速地点では2馬身差を詰めたので推定で11.1~11.2とタフな馬場、タフな流れの中で一瞬のキレを高いレベルで引き出せた。これは大きな武器だなと。L1も甘くなったがこれはブラックスピネルを評価しないといけないというのもあるし、この展開でフィエロを抑えたのだから高いレベルでの評価が必要になると。


東京新聞杯(GIII) 3着 10頭7枠7番
東京芝1600m良 1:35.0(+0.1) 49.8-45.1 S^5
12.8 - 12.0 - 12.4 - 12.6 - 12.4 - 10.9 - 10.8 - 11.0

 2走前の東京新聞杯は逆に酷いレベルでのドスロー、直線だけの競馬となった。4.7というまでもないレベルでのドスロー、L3-2で10秒台、L1でも11.0を前が刻み切るようなえげつない切れ味勝負となった。まあここまで極端だとなあ。


 7番枠からまずまずのスタート、スローという中でペースに合わせて無理せずに好位で折り合い重視となる。3~4角でも好位の外から流石に少しずつ仕掛けの意識、ヤングマンパワーの直後から促して3列目で直線。序盤で追い出されるとそこからスッと2列目には並びかけるが先頭列との差はあまり詰まらない。L2でジリジリと伸びているうちに内からスパッとプロディガルサンに切れられて3番手。最後までジリジリで3着までとなった。


 流石にここまでの上がり勝負では難しいし、敢えて言えばプロディガルサンにはキレ負け、ブラックスピネルにはポジション差が響いた形。絶対的な切れ味勝負ではこの程度なわけで、やはり京都金杯であれだけスパッと切れたように見えたのは他がしんどくなった中でこの馬が11秒前後のキレを引き出せたことが大きい。厳しい流れの中で良さが出てきたという面は当然ある。またL1までここでも詰めてきていたし、やはりクラシック戦線を戦ってきただけあってこの路線に来るとTS持続もなかなかのレベルにあるなと。


マイラーズC(GII) 2着 11頭4枠4番
京都芝外1600m良 1:32.3(+0.1) 47.4-44.8 S^3
12.4 - 11.2 - 11.7 - 12.1 - 11.4 - 11.3 - 10.8 - 11.3

 マイラーズCでは2.6と超スローではあったが流石に東京新聞杯ほどひどくはなく最低限のレベルでは流れたのと4F戦になったという中で一定のパフォーマンスを見せ逆転の2着。2段階加速のような競馬にはなっているし、その中でL2でしっかりといい脚を使ってきたが、それでもちょっと遅すぎて瞬間的な切れ味で上手く立ち回ってきたイスラに見劣った感覚はある。


 4番枠からまずまずのスタートを切ってそこからじわっと追走しつつ下手にポジションを落とさず、ただ最終的には好位で進めていく。結果的にイスラに3列目のポケットを取られ、3~4角以降は2頭分外を回して直線。その分直線序盤での反応はまずまずいいがイスラの方が上で進路を取られて前に出られる。L1でもロスの分が響いたか、イスラに抜け出されての2着惜敗だった。


 まあ負けはしたけど内容としては強かった。ルメールの騎乗面を考えると2頭分外で1段階目の加速地点でロスがあった中でもしっかりとL1まで維持できていたし、しっかりと位置を取れれば後半勝負でもある程度戦える。この辺りは流石だなというところ。


2017安田記念に向けての展望

 この馬も現時点でのマイル適性を考えればなかなか大きく崩れるところが想像しにくい。ただ敢えて言えば少し気性面で、折り合いで少し不安がある馬なので最序盤の隊列が読みにくいレースというのは好ましくない。京都金杯からハイペースの競馬でも強いことが分かっているので最序盤怖がらずにしっかりと前を突いてペースを引き上げて行けるかがポイント。もちろんハイに持ち込め、というよりは基礎スピードの幅が広いのを活かしてしっかりとポジションを取っていく、その過程で前に対してプレッシャーをかけてこの馬にとって理想のペースに支配したいというイメージかな。マイラーズCではイスラが完璧に立ち回った中での2着なのでこれは十分評価できる。


 究極的な切れ味はないが厳しい流れからトップスピードを引き出せる、基礎スピードの幅が魅力。前走のマイラーズCでも2段階加速で要所で良い脚。イスラほど一気に加速はできないが厳しい流れで一足を引き出せる魅力をしっかりと活かしたい。厳しい流れに持ち込んだ方が強敵は少ないとみているし、ブラックスピネルは京都金杯で手ごわかったが今回は同斤量。モーリス去った後のマイル路線ではNo.1と言って良いイスラボニータと、正攻法の流れでどこまで戦えるかに注目したい。スローになってしまうと今回は強敵が多いのでしっかりとレースを作れるかがポイントだ。



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