毎週日曜の22:00からツイキャスでの宝塚記念回顧ライブとなります。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!
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2017 宝塚記念(GI) 阪神芝内2200m稍
キタサンブラックの敗因分析
2:11.4 60.6-59.1 S^1
12.5 - 11.1 - 11.6 - 13.1 - 12.3 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 12.2
大阪杯、天皇賞春を勝って春古馬三冠に王手をかけていた1番人気キタサンブラックがまさかの9着に沈んだ。敗因を分析していく。
9着キタサンブラック
10番枠からまずまずのスタート、そこから武豊も様子を見ながら内には入り込まずに進めていたが、シュヴァルグランが思った以上に主張したので無理はせずに2列目の外で控える形。1角の入り口ぐらいでも減速地点ではあったが少し口を割って首を振るような感じで嫌がるような走り方。そこからコントロールしているところに外からサトノクラウンが突いてきたのでこれで仕掛けの意識をもって3角で勝負に行く。3~4角ではペースが上がっている中で終始3頭分外以上のロスを強いられる。4角で鞍上の手が促されて出口では明確に手が動いて直線。序盤で既に怪しくあっさりとサトノクラウンに突き抜けられる。L1では馬群に沈んでの9着惨敗だった。
もちろん競馬の流れが全てではないし、少なくともここまで崩れるのにはそれ以外の要因を考える必要は当然ある。それでも、ラップ推移と馬場状態を考えてもかなり後半のポテンシャル特化の競馬になっていて、総合力で勝負したいキタサンブラックとしては前半のバランスは緩かったし、後半も段階的ではなくサトノクラウンに突かれてから一気に上げ切る競馬になってしまった。その結果要所での一足というのを全く残せずにペースが上がった3角手前~4角でロスの多い競馬になってしまった。スロー自体は良い馬なんだけど、そこからの仕掛けを段階的にしてやること、一気に上げ切ることなく4角でしっかりともう一段のギアを使って出し抜くのが強み。ただ今回は6Fで完全なポテンシャル戦に特化してしまった。
ここまで崩れたのはともかく、仮に状態面を問題ないとしてもこの競馬でポテンシャル特化が得意なサトノクラウンに勝つのはまず難しかったと思う。そういう競馬になってしまった段階で武豊に責任はある。どう乗ればいいかってのは難しい展開だったと思うけど、向こう正面でサトノに突かれたときに必要以上に反応しすぎた感じはするけどね。サトノがあそこで捲って行ったなら仕方がない面もあるし、あそこは我慢して仕掛けのタイミングをコントロールする意識の方が良かったと思う。ただ、序盤から少し気負っていたところもあったし少し走りにくそうにしていた面もあった。そういう感じで馬自体が少しメンタル的に危ういところにサトノクラウンに突かれてしまったので行かせてしまった、という選択なのかなあ…という感じ。
ただ、もちろんゴールドアクターが内内でロスなく2着なので何ともだが勝ったサトノクラウンはキタサンの近くにいたわけなので少なくとも距離ロスだけが決定的な敗因ではない。ポテンシャル特化でもゴールドアクターが来ているわけなので、これだけで馬券圏外になったというのは個人的には納得がいかない。もちろん勝ちはないなという展開になってしまったし、ロスも多い競馬になったがそれでも良い頃のキタサンブラックなら必ず一足は使って伸びてきていた。厳しい展開だったとは思っているが、ここまで崩れたのは状態面が悪かったと考えるしかないとも思う。天皇賞春の反動が無かったとも限らない、そういう負け方だったなと。なので敗因としては騎乗面でも不満は多いんだけど、単純に馬の状態面がおかしかったかもしれない。馬なりだったと思うがそれでも最序盤抑えていたわけではないしそれで行けなかったからね。その辺りからも状態面が良くなかったと考える必要はあると思う。
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