2017年6月28日水曜日

CBC賞 2017 出走予定馬:ティーハーフ、馬場不問、前半無理せず鋭さを引き出してくるがワンパンチ足りない

2017 7/2(日)
第53回 CBC賞(GIII) 中京芝1200m
出走予定馬一覧
CBC賞2017の予想用・出走予定馬一覧

 近走安定感を持ち高松宮記念では中団内目からジリジリと差し込んで4着と結果を残してきたティーハーフがCBC賞に出走予定。高松宮記念と同じ中京1200mの舞台で函館スプリントステークス以来となる久々の勝利の美酒を狙う。3歳勢も含めて骨っぽい馬も揃ったが、この路線で存在感を見せ続けている実力馬が鋭い末脚を一閃、差し切れるか。


 まあなかなか善戦以上まで食い込んでくるってのが難しいんだけど、このメンバー構成でスローからのトップスピードの持続力勝負なら一番の可能性もあると。使い詰めてきているのでその辺がカギだけど、今回もヒモでは考えておきたい一頭。


高松宮記念(GI) 4着 18頭1枠1番
中京芝1200m稍 1:09.3(+0.6) 33.8-34.9 H^2
12.3 - 10.3 - 11.2 - 11.4 - 11.3 - 12.2

 まずは4走前の高松宮記念4着から。この時は雨の影響でややタフな馬場状態になっていた。ペースバランスは1.1でかなりのハイペースに突入、ラップ推移的にはL3-2で再加速ラップを誤差程度に踏んでいるという感じ。パワー型の基礎スピードをある程度問われてL1も相当落としているしそこからばてずにポテンシャルで差し込めたかどうか。


 1番枠からまずまずのスタートだったが二の脚が遅くてやはり中団ぐらいからの競馬になる。道中で上手くレッドファルクスを見るような位置で進められて無理せず中団最内で3角。3~4角でも最内でロスなく進めるが馬場の悪いところを通して直線でレッドの内。コーナーワークで2列目に上げていてそこからレッドファルクスとの叩き合いまで持って行ったがL1で甘くなって下がっての4着完敗だった。


 ただ16番人気が示す通り、人気を考えればかなり健闘したといえるパフォーマンスだった。ペースは早かったしゲートが良かったのである程度出していってポジションを中団に取れた。レッドファルクスの後ろで進められたのは良かったが、タフな馬場でトップスピード面を引き出せない状況下ではあったのでその辺りが微妙に噛み合い切らなかったかなという感じ。それでもかなり健闘したしまだまだ噛み合えば1200の重賞戦線でも勝負になるなというのを感じた一戦。


鞍馬S(OP) 5着 18頭7枠14番
京都芝内1200m良 1:07.6(+0.3) 33.7-33.6 M
12.1 - 10.8 - 10.8 - 11.0 - 11.2 - 11.4

 2走前の鞍馬Sも5着だがこの馬の良さが出た5着ではあった。超高速馬場でこれだけのペースで入られてしまうと追走で苦労はするが、もちろん前半に脚を使わされずに済むので鋭い脚を引き出せる。ペースは綺麗な平均、コーナーでは10秒台~11秒前半という速いラップを踏む形だがL1があまり落ちなかった。


 14番枠から五分のスタートから無理せず控えて最後方近くで進めていく。そこから内に入って我慢しながら3~4角で徐々に中目、外目と誘導しながらだが前が広がって壁になって後方で直線。序盤で上手く捌いて外に誘導、L1で中団外からしっかりと最後まで伸びてくるが前も落ちずに及ばずの5着までだった。


 3着との差で考えれば0.1差なわけでほとんど差はなかったし、京都1200だとやはり前目内目でフラットに立ち回れる馬がどうしても強いのでなかなか差し込むまでは、というところ。それにキングハートもかなりの強敵で実際厳しい流れになった函館スプリントSでも2着に入って台頭してきた。ロスもあったし前も落とさないラップ推移であの位置から差し込むのはちょっと難しかった。もちろん前半の基礎スピード面は課題としてはあるし、その点でも純粋に1200mがベストかどうかは疑問はある。


安土城S(OP) 3着 16頭3枠6番
京都芝外1400m良 1:20.0(+0.2) 33.6-35.2 H^2
12.1 - 10.7 - 10.8 - 11.0 - 11.7 - 11.6 - 11.9

 前走の安土城Sでは超高速馬場の1400m戦でハイペースという競馬。早い段階で減速していて淀みない基礎スピード戦になっているのだが、この馬は後方から脚を使わず入ったことで35.2-34.1と後傾バランスでしっかりと後半の末脚を引き出す形を選択してきた。


 6番枠からやや出負け、じわっと押してはいるが無理はできずに後方からの競馬になる。3~4角でも後方で中団馬群の後ろぐらいから中目を通して馬群を捌きながら後方で直線。序盤でも中団馬群を上手く切り裂いて好位列に取り付いてくる、L1で3馬身近くあった差を最後までジリジリと伸びて3着を確保した。


 2着のトウショウピストには決定的に差を詰めてきたし、1400m戦で厳しい流れでもしっかりと対応できたのは大きい。基本的には1400の方が前半楽に入れるし、後半のトップスピード面がこの馬にとっては武器の一つではあると思うのでそれを引き出せる条件が理想と言えば理想だろうと。まあ1200だろうが1400だろうがちょっと足りない、というのは確かにあるかもしれんが。


2017CBC賞に向けての展望

 適性的に見ても高速馬場で後半の鋭さを引き出してこれる馬なので、噛み合えばもちろん末脚は不気味。また雨が降ったとしても問題ない馬なのでその点でも今週の読みにくい天気を考えればヒモでは拾いやすい馬になる。ペースが上がったとしても昨年の宮記念で32.7-34.0の流れで最低限には対応してきての6着でスノードラゴンには先着できている。ただ噛み合い切らないとなかなか勝ち切るまでは難しいし、函館スプリントSを勝った時は時計的にも同日の500万下レベルでとてもハイレベルとはいいがたいパフォーマンスではあった。流れてしまうと基礎スピード的には苦労すると思うので、勝ち負けまで加わるのは簡単ではないかなと。上位進出を狙うならやはり平均ペースまででコントロールされ、かつ3~4角で出来れば息が少し入ってほしい。その点では京都1200よりはそういう展開になる可能性が高い中京1200の方が合うかな。まあ強く狙うには武器が足りないし、ただ無理をしなければ必ず伸びてくる馬なので外すのも難しいという立ち位置で、ヒモとしては狙いやすい一頭かな。



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