続いては、カペラSの回顧だよ。
ディオスコリダーは、まずはこの大外枠が良かったんだろう。スタートから芝を走る距離が長いぶん、加速がつきやすいからね。かといってスタートが決まったからといって、スピード任せに前へ行くわけでもない。揉まれない位置からマイペースで運んでいたように、津村が大外枠を生かしてうまく乗っていたと思うよ。揉まれる競馬になった場合の不安はある反面、今回のような競馬ができれば安定して駆けてくれるんじゃないかな。
スノードラゴンは、後ろからジックリ行き、あとは展開がハマるかどうかという、いつも通りの競馬。この馬も外枠から揉まれずスムーズに運べていたし、前が苦しくなる流れも味方した感じ。この馬向きの展開になって、現状の力は出し切れたんじゃないかな。年齢的にさすがに上積みはなさそうで、これ以上を期待するのは酷だろうなぁ。9歳馬でこれだけ走れれば上等でしょう。
ブルドッグボスは、馬群の中にいたぶん、肝心の勝負所で動くに動けなかったのが痛かった。外枠からスムーズに上がって行ったディオスコリダー、スノードラゴンと一緒に動けなかったでしょ? 後手に回りながらもよく追い込んで来たし、この3着は枠順の差、展開のアヤで、力負けではないだろう。
ブルミラコロは、全然いいところがなかったね。調教でトモが開くのはいつものことだし、体を使えていたあたり順調に来ているのかと思っていたんだけど…。これだけ走れないとなると、体調面が本当ではなかったとしか考えられないね。
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