それでは先週の重賞回顧を始めよう。まずは根岸Sから。
■ノンコノユメ【デキ上向きに加えて展開も向いた】
前半3Fが芝1200mのシルクロードSより速いペース。差し馬向きの展開になったし、2着サンライズと併せ馬の形になったことで、トボける面を出さなかったのが良かったんだろう。それに、調教ですごくいいトビで走っていたから、ここに来てデキも上向いてきたんじゃないかな。ただ、終い一手で自分で競馬を作れない馬だから、本番のフェブラリーSも展開が向くかどうかがカギになるだろうね。
■サンライズノヴァ【直線で内へササったぶんの2着】
ノンコの1列前で運んでいただけに、この馬にも展開は向いたんだけどなぁ。直線に向いて外へ持ち出そうとした時に、内へササってバランスを崩したのが痛かった。最後はハナ差で際どかっただけに、そこがスムーズならギリギリ凌げていたんじゃないかな。まぁ、ゲートでポカをやらかす時があるけど、まともなら前でも競馬ができる馬。明け4歳でこれから力も付けてくるだろうから、悲観することはないでしょう。
■カフジテイク【復調途上で豪脚炸裂ならず】
この馬にとっても展開は向いただけに、この3着はちょっと物足りない。本来の末脚を使えなかったのはプラス10キロ云々というより、体調面が本当ではなかったんじゃないかな。調教でも追われてからの反応がひと息だったからね。ただ、いかんせんノンコノユメと一緒で、自分で競馬を作れないのは弱み。たとえ体調面が戻ったとしても展開次第になるから、アテにはできないかな。
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