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【有馬記念の有力馬診断(後篇)~[キセキ]JC好走馬の有馬成績は[1-1-2-10]/着順UP馬は異例“有馬メイチ”だった17年キタサンブラックのみ(近7年)~】
※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
▽キセキ牡4川田57中竹(栗東)
前々走天皇賞秋の超積極からの3着粘り込み、前走JCでのアーモンドアイ以外は完封の2着激走は共に高評価できるパフォーマンス。
今回も同じだけ走れれば勝ち負けでしょうが、そうも見込めないだろうポイントは[小回りコース]と[前哨戦+秋古馬三冠完走ローテ]の2点と見ます。
前者については、以下の通り明白なデータとなっています。
〇外回りコース[4-2-3-1]
×内回りコース[0-0-1-2]
この手のデータは基本的にはその他複合的な要因も含んで偶発的な数字の偏りになるのがデフォですが、そうだとしてもキセキの超大トビ走法からはやはり広いコースで伸び伸び走れてこそだと思われますので。
後者については、近年の同ローテを歩んだのは近5年で「15年2人5着ラブリーデイ・同年10人9着ワンアンドオンリー」の僅か2頭のみというレアローテです。
付け加えるならば、近7年のJC好走馬の有馬成績は[1-1-2-10]と不振で、JC→有馬で着順をUPさせたのはJCよりも有馬に重心があった17キタサンブラックのみでした。
前走JCの激闘直後の疲れは近走の比でなかったとの話もありますし、このローテでも大丈夫かはやってみないと分からない部類の話にもなりそうで。
―ミッキースワロー牡4横山典57菊沢(美浦)
~ミッキースワローの調教負荷別成績~
セントライト記念…1着/一杯1本+強め1本+馬なり3本
菊花賞…6着/馬なり3本
AJCC…2着/強め1本+馬なり6本
大阪杯…5着/馬なり8本
札幌記念…13着/馬なり5本
ジャパンC…5着/馬なり6本
有馬記念…?着/1週前時点で馬なり3本
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昨秋菊花賞はセントライト記念の疲れが残って、調教負荷掛けられずに尚且つ馬体減で過去最低馬体重になっての敗戦。
今春大阪杯もAJCCの疲れが抜け切れずに、それでポリトラックを使ったり馬なりオンリーのヌルい調教過程で尚且つまた馬体大幅減で過去最低馬体重になっての敗戦。
まだまだ馬が未完成とのコトで順調にレース使えていないこれまで…。
前走JCでも陣営は『前走で洋芝と久々の競馬を使ったことで疲れが長引き』とのコメントで、強い負荷を課せられずで平凡な内容止まり。
そういう経緯からも、そこから間隔詰めて使われる今回も前進は見込み辛くて。
▽ミッキーロケット牡5マーフィ57音無(栗東)
そもそも特殊コース条件と特殊季節で能力よりも適性・状態が問われるのが宝塚記念ですが、本年宝塚記念も雨馬場と内有利馬場バイアスもあってそれが顕著なレースだったと思います。
それを最も味方にできたのが1着ミッキーロケットと3着ノーブルマーズ。
ミッキーロケットは調教なんかでもモタれる面は相変わらずある馬ですが、右回りでも直線ラチ沿い…それも内有利馬場のラチ沿いを確保できたのが相当大きかったはず。
特に相手として迫って来たワーザーは外枠外差し競馬の不利な形でしたので、そんな完璧な騎乗から一歩でもズレていたら勝利までは難しかったでしょう。
それ以前の好走歴も洋芝若しくは渋化馬場がメイン…特殊条件の宝塚記念で一世一代の大駆けをした馬は買い被れないですし、特に鞍上も替わってしまっては再び宝塚記念同様の針に糸を通す様な競馬の再現性は?
―リッジマン牡5蛯名57庄野(栗東)
ここ最近の長距離路線の層の薄さは異常…コノ馬が好走してきた重賞ステイヤーズSやらダイヤモンドSというのは約半数は条件クラス馬が席を埋める様な超低レベル戦で、そこでの好走と有馬記念善戦とには埋められない差があるワケで。
〇レイデオロ牡4ルメール57藤沢和(美浦)
●藤沢厩舎の重賞別成績(2000~17年)
札幌記念[0-0-3-12](連対率0%)
セントライト記念[1-1-1-17](連対率10%)
オールカマー[1-1-1-10](連対率15%)
毎日王冠[1-1-1-14](連対率12%)
↓
天皇賞秋[4-3-2-13](連対率32%)
↓
ジャパンカップ[1-1-4-11](連対率12%)
↓
有馬記念[3-0-2-8](連対率23%)
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●藤沢厩舎の秋3冠好走馬一覧(2000~17年)
天皇賞秋好走馬
レイデオロ・スピルバーグ・ペルーサ・ゼンノロブロイ・ダンスインザムード・シンボリクリスエス
ジャパンカップ好走馬
レイデオロ・スピルバーグ・ゼンノロブロイ・シンボリクリスエス
有馬記念好走馬
ゼンノロブロイ・シンボリクリスエス・コイントス
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まずは前走天皇賞秋時の◎推奨コメントを参照↓
『好みの重賞・レースがハッキリしている藤沢厩舎…現役調教師の中で天皇賞秋最多勝という秋天を知り尽くすと言っても過言ではない藤沢和師ですが、その多くは当然の様に毎日王冠などステップレースを経て挑んでいるワケですが、実はその段階での戦績は寧ろ振るわないと言っても良い位の数字になっています(“ステップ戦では1人気を裏切る好走未満→人気落ちの天皇賞秋激走”は厩舎の十八番パターン)。
レイデオロの場合にはそのステップレースであるオールカマーでも1着好走しましたが、“にも拘わらず好走した”という方の捉え方をして良いのではないでしょうか。
特にレイデオロの場合には3歳春は2戦のみ、3歳秋も2戦で早々を切り上げざるを得なかった通り、体質的に連続勝負に難がある馬です。
前走オールカマーは調教過程からも大分秋G1を見据えていた感がありましたが、それでも力で捻じ伏せて見せたのは馬の能力を評価する他ありません。
バルジュー騎手に壊されかけた気性面も間隔を空けてリカバリーを見せたのは大幅プラス要素ですし、ココは順当に好走が望める場面と見ます。』
・・・
前走天皇賞秋は藤沢和雄厩舎にとっては十八番のレースで、そこでの好走を生み出すのは“お茶の子さいさい”なのです。
そして、過去の同厩舎天皇賞秋激走馬のその後は、ジャパンカップでパフォーマンスを落とすのがデフォで、また有馬記念でパフォーマンスを落とすのもデフォです…それを最後まで潜り抜けたのはゼンノロブロイ・シンボリクリスエという名馬級の馬だけです。
(名馬級でなくとも、天皇賞秋は好走させられる厩舎という意味です。)
レイデオロがそのレベルであるのかと言えば…既に1年前の時点でジャパンカップ好走という大きな関門を突破していますので、天皇賞秋好走&ジャパンC好走して有馬記念に挑んだのはゼンノロブロイとシンボリクリスエスの2頭のみで結果2例中2例共に成功(好走)させているとも言えます。
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まずはコノ馬の昨年札幌記念1着後の回顧文を参照↓
『大外枠からなし崩し的に脚を使わされた前走函館記念から、馬場状態も状態面も鞍上2戦目面でも枠順面でも何から何まで条件が好転…それを全て生かし切るようなロス無いイン立ち回りからの上位馬の隙を突くような一差しだった。
この馬は春にもG1前哨戦G2中山記念では2着激走しており、その先は続かなかった経緯の持ち主。やはりステップレース的な位置付けのG2レースだからこその激走という感は否めなくて、これを秋G1の舞台条件でやれるのかと言えば疑問が大きい(時計面や直線の長さ等)』
・・・
コノ馬については毎度書いています様に、主に短い直線コース・小回りコースでこそ生きる一瞬の脚が身上という馬。一言で言えばぬるま湯レースで一瞬の脚を使ってこそ本領発揮という馬です。
3走前函館記念は内枠からそれを引き出すのが上手い田辺J騎乗とも相俟っての上位進出でした…ただしラストには脚が鈍っていた辺りはやはりこれが限界という競馬でもありました。
それについては上記の通りで、軽いステップレース的な位置付けでこそ足りる末脚の質であり、やはり更に底力を求められて云々には少し物足りない印象はあります。
2走前札幌記念では逆にそれを早めに消費してしまい…視覚的にも機動力抜群っぷりは目立ったと思いますが、ああなれば脚はすぐに止まるのがコノ馬です。
前走天皇賞秋では東京二千でも超スローペースになれば一縷の望みという穴評価でしたが、結果的には川田騎手がその正反対のペースメイクでこの手の馬が脚を使えない展開に。
それでも外回しで6着ならば、やはりまともに重賞級の能力はあるというコトを示したと見ます。
昨年有馬記念以降からは脚元の不安で坂路オンリーなど調教過程でも怪しさがあったのですが、今秋はここまでコースでの好時計調教も織り交ぜながらの相当濃ゆい調教過程を踏めています…つまりは久々に本領発揮ができる状態だろうというという可能性も。
晩成血統的にもまだ終わった馬ではなくもう一段上がある馬との見方も可能です。
今のデキで、理想小回りコースで、あとはペースなど噛み合う場面ならば…一発が無きにしも非ず。
参考:前後半4Fレースラップ比重別成績(OP昇級後)
白富士S 2着 4.9秒後傾
中山記念 2着 4.1秒後傾
大阪杯 13着 0.5秒後傾
函館記念 9着 0.3秒前傾
札幌記念 1着 0.8秒後傾
天皇賞秋 8着 0.0秒
有馬記念 16着 1.4秒後傾(※致命的不利でnc相当)
中山記念 4着 0.7秒前傾
日経賞 3着 1.4秒後傾
函館記念 2着 0.6秒後傾
札幌記念 6着 3.1秒前傾
天皇賞秋 6着 1.9秒後傾
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→小回りコース且つ後傾度強ラップ戦[1-2-1-1]
→それ以外[0-1-0-6]
※前者での唯一の凡走は致命的不利受けた昨年有馬…その時も不利無ければ“ひょっとすれば”位の脚を見せていただけに…
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