2019年7月2日火曜日

年度別種付け情報 - 1976年その2

1976年の続き。この年の年度代表馬は皐月賞・有馬記念を制したトウショウボーイで、同馬は菊花賞や天皇賞(秋)で連を外すなどスタミナにはやや課題がありましたが、種牡馬として三冠馬ミスターシービーをはじめ次々に活躍馬を輩出し、内国産種牡馬の再評価に大いに貢献しました。一方でスタミナ型の名馬は種牡馬として苦戦する例が目立ち、このあたりから外国産優勢からスピード型優勢に徐々にシフトしていくような印象を受けます。前述のとおりこの年より名種牡馬*ノーザンテーストが種牡馬入りしましたが、まだまだノーザンダンサー系の占める割合はわずかで、この時点ではたった1%とほかのどの系統よりも小さくなっています。こんな時期にいきなり*ノーザンテーストを掘り当てる社台の相馬眼はさすがとしか言いようがないですね。

<系統別種付け数 1976年>

父系 種牡馬数 種付数 前年比 割合 増減
エクリプス系 8頭(1頭) 162頭 ▼35 1.2% ▼0.3
ハンプトン系 14頭(2頭) 330頭 ▲30 2.5% ▲0.3
ハイペリオン系 61頭(7頭) 1768頭 ▼138 13.4% ▼0.6
ベンドア系 40頭(8頭) 968頭 ▼32 7.3% ▼0.1
ファラリス系 49頭(6頭) 991頭 ▼243 7.5% ▼1.6
ナスルーラ系 75頭(15頭) 3018頭 ▲363 22.9% ▲3.3
ターントゥ系 8頭(2頭) 298頭 ▲74 2.3% ▲0.6
ノーザンダンサー系 3頭(2頭) 140頭 ▲77 1.1% ▲0.6
ネイティヴダンサー系 9頭(1頭) 484頭 ▲55 3.7% ▲0.5
フェアウェイ系 25頭(0頭) 517頭 ▼155 3.9% ▼1.1
ブランドフォード系 37頭(2頭) 705頭 ▼85 5.4% ▼0.4
セントサイモン系 63頭(9頭) 1178頭 ▼197 8.9% ▼1.2
プリンスローズ系 37頭(3頭) 1134頭 ▼214 8.6% ▼1.3
ヘロド系 31頭(7頭) 973頭 ▲155 7.4% ▲1.4
マッチェム系 21頭(1頭) 508頭 ▼56 3.9% ▼0.3
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