2019年7月1日月曜日

【CBC賞回顧】レッドアンシェルにとって1200mはよほど合う距離

それでは先週の回顧を始めよう。まずはCBC賞からだね。

■レッドアンシェル【1200mは合っている】
折り合い重視の中団追走でしっかりと脚を溜めることができていた。渋った馬場にも対応できていて、直線での伸びや反応は目を見張るものがあったね。調教で軽い走りを見せていたから馬場適性がどうかと思っていたけど、そんなことはなかった。近走のパフォーマンスから1200mはよほど合う距離なのだろう。

■アレスバローズ【勝ち馬が強かった】
勝ち馬の後ろで競馬をしていて、位置取りとしては完璧。直線でインを突いていたのは重馬場でのレースは内が空くのを見越しての戦略だろう。馬場に脚を取られたら終わりというイチかバチかの乗り方だったけど、開幕週の綺麗な馬場ということもあって力強いフットワークで走れていた。外から仕掛けていたら2着はなかったと思う。勝ち馬が強かったレースだったね。

■セイウンコウセイ【今回は運がなかった】
自分のペースで逃げることができていて、この馬の実力を最大限に出し切った乗り方だったと思う。それだけに今回は重馬場と天候に泣かされた。力がいる馬場だと軽斤量の馬が有利。そして、雨が降っているとジョッキーの勝負服が水を吸って重くなる。セイウンコウセイは58キロの斤量だったけど、実際は59-60キロを背負っていたと考えていい。重い斤量になればなるほど1キロの増減は数字以上に大きいもの。自分の競馬ができていたから、今回は運がなかったね。

アウィルアウェイは重馬場が合わなかった。51キロの軽斤量だったから馬場さえこなしていれば突っ込んできてもおかしくない。見せ場がなかったけど力負けというわけではないと思う。

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