続いてはドイツ。種付け情報はTURF-TIMESを参考にし、さらにここに掲載されていない馬で現役っぽい種牡馬をStallionBook.deから何頭かピックアップしました。かつてダビルシムがドイツで134頭の牝馬を集めて種付け最多記録を作ったことが話題となりましたが、それを裏付けるかのように1頭1頭の種付け数は少なく、2019年は最も多くて65頭でした。有力な種牡馬が少ないことはドイツでも課題となっているようで、昨年も300頭近い牝馬がドイツ国外で種付けを行ったそうです。
ただ、その背景には厳格に適用されるドイツの種牡馬に対する審査基準があるようで、特に厳しいのは薬物投与に対する条件だそうです。また最低でも110のレーティングを要求され、必ず重賞を制していなければなりません。つまり、血統が優秀なだけでは種牡馬にはなれないということです。さらに上下切歯の噛み合わせも審査ポイントらしく、ドイツで種牡馬入り予定だったディープインパクト産駒のジェニアルがこれをパスできず、スウェーデンに行先を変更せざるを得なくなったということでした。
ドイツでもサドラーズウェルズ系が栄えていますが、ガリレオ系は意外にもゼロで、独リーディングのソルジャーホロウ擁するインザウィングズ系が優勢となっています。さらに過去のリーディングサイアーであるビッグシャッフル・アレイオン親子がボールドルーラー系、ダッシングブレードがミルリーフ系ということもあってナスルーラ系が2割を超えているのも特徴ですね。またドイツといえば忘れてはいけないのはモンズンですが、多くの種牡馬が国外に出てしまっていてそれほど多くはありません。 続きを読む
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