続いてはモロッコ。ソースは王立奨励協会のサイトから、2019年生まれの産駒の父を集計したほか、まだ種牡馬として現役そうな馬、若い産駒が残っている馬をリストアップしました。モロッコは2015年の数字だとサラブレッドの種付けが400頭未満だったのに対し、アラブ種は1万頭近く、あまりサラブレッドの生産は盛んではないと言えそうです。歴史的にフランスとの結びつきが強く、競走馬や繁殖馬もフランスから導入されるケースが多いようです。
今でこそ国際的な表舞台でほとんど目にしないモロッコですが、三大始祖の1頭ゴドルフィンアラビアンがモロッコ産であるとか、モロッコ皇帝がルイ14世に献上したというような話が伝わっています。父系としてはかなり衰退してしまっていますが、総合的な血量という意味では今でも圧倒的に多いようで、そう考えると現代のサラブレッドはモロッコが起源だといってもいいかもしれません。
日本との関連ではミレニアムバイオが2012年にフランスからモロッコに輸出されましたが、種牡馬として目立った成績を残すことはできなかったようです。また最近でもフランスで現役を続けていたネオユニヴァース産駒でディープインパクトの半弟モンドシャルナのモロッコ入りが伝えられましたが、いったいどれだけの牝馬を集めることができるでしょうか。 続きを読む
see more info at 父系馬鹿