2015 2/22(日) 小倉大賞典(GIII) 小倉芝1800m
出走予定・登録馬一覧
アロマティコ 54.0 ウインマーレライ 54.0 エックスマーク 56.0 カレンブラックヒル 58.0 キャトルフィーユ 55.0 キングヒーロー 54.0 クライスマイル 54.0 グレイスフルリープ 56.0 コスモソーンパーク 56.0 サカジロロイヤル 55.0 サクラアルディート 55.0 サトノギャラント 56.0 シゲルササグリ 53.0 シャイニーガール 51.0 スピリタス 54.0 スマートギア 54.0 セイカプリコーン 54.0 セイルラージ 55.0 ゼロス 54.0 ゼンノルジェロ 53.0 ダコール 57.0 タムロスカイ 54.0 トップカミング 51.0 トラストワン 54.0 ノースショアビーチ 53.0 ハナノシンノスケ 52.0 ヒットザターゲット 57.5 ヒラボクプリンス 53.0 フェスティヴタロー 54.0 マイネルミラノ 55.0 マウントシャスタ 56.0 マコトブリジャール 52.0 マデイラ 53.0 ミッキードリーム 56.0 メイショウツガル 54.0 メイショウナルト 57.5 ラングレー 54.0 レッドアリオン 56.0 レッドレイヴン 56.5
名門藤沢厩舎の素質馬として期待されながらもいまだに重賞制覇を成し遂げられないでいるのがレッドレイヴン。既に5歳を迎えてしまったが福島民報杯でのぶっちぎりなど素質の一端は確実に見せてきているだけに、後は重賞でそれを証明したいところ。前走ディセンバーSをきっちり勝って勢いに乗っていきたい。
まず前走のディセンバーSでは中山1800mにしては48.0-48.1と平均的に流れているが、ラップ的には12.1 - 12.8 - 12.0 - 11.5 - 11.8と中弛みがあって仕掛けが遅い、というような競馬だった。外枠から結局中団で進める形になり、3角手前の緩みで外からじわっとニュートラルに押し上げる。そのまま3~4角では外目を回して4角で仕掛けながら直線を向くと、最速地点の直線序盤でしっかりと伸びてきてL1で突き抜ける完勝だった。レース的には平均的に流れたが、道中で緩みながら仕掛けが遅いという競馬になっていて、中団で無理せずすすめて末脚を引き出すという競馬で良さが出たといえるし、実際最速地点での切れ味は流石というものだった。
福島民報杯がやはりベストバウトではあると思っていて、このレースでは58.6-59.8と明確にハイペースからの12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 11.8と中弛みで仕掛けが遅いという競馬。大きく馬群が離れず、実質的にも速い流れだったが、この流れを中団で進めつつ、3~4角で外から捲って先頭列に並びかけて直線を向くと、序盤でそこから一気に突き抜ける。そのまま他馬を千切り棄てての完勝。もちろんこのペースをしっかりと追走する基礎スピードの高さは武器になったと思うし、そこからしっかりと動けたというのが大きい。基礎スピードの高さを見せたうえで、そこから他馬が仕掛ける前に動いて、最速地点でも突き抜けきってL1も落とさない。総合力で二枚上だったはずだ。
一方で結果が出なかった巴賞は48.7-47.4とスローペースから12.0 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 12.2と4Fのロンスパ戦でL1落ちる競馬。コーナーで大外を押し上げながら直線を向くが直線序盤では伸びてきたがL1で甘くなってしまった。また中日新聞杯でも62.1-59.6とかなりスローから12.3 - 12.4 - 11.7 - 11.2 - 12.0とL2最速もL1そこそこ落とす中京らしいTS持続戦。中団馬群から3~4角では馬群の真ん中で後方に取り込まれて直線を向く形。序盤でそこから伸びを見せたもののL1での伸びが平凡でバテ差しを決められずの6着なだれ込みだった。ここからも、意外と使える脚は短いという印象だ。
捲って勝っているので長く脚を使っているように見えるが、ディセンバーは中弛みでL2最速、L1も落ちない流れというところで鋭さを引き出したといえるし、福島民報杯ではハイペースの中でレース全体の仕掛けが遅かった中での動き出しでもある。この馬は後ろから行くので読みにくいところもあるけど、ペースに関わらず脚を使えるタイプで、かつそんなにポテンシャルやTS持続力は持っていないのかなというところ。なので、意外とスローペースで脚を出し切るスローロンスパやTS持続戦では結果が出ていないといえる。こういうタイプだけに、小倉1800がプラスに働くかは疑問が多い。昨年のラストインパクトやヒットザターゲットが勝った年のように基本スローロンスパになりやすいレースだけに、この馬の持ち味である基礎スピードや総合力といったところを有効的に使えるかとなると疑問が多いかなというところ。外からの捲りというこの馬の形が出来上がってしまっているだけに、スローロンスパの形でコーナーでロスの多い競馬になってしまうと巴賞のように詰めきれないというリスクは出てくるかなと思っている。この条件では一段階下げた評価をしたいと思っている。
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