2015 2/21(土) ダイヤモンドS(GIII) 東京芝3400m
出走予定・登録馬一覧
アドマイヤフライト 56.0 カムフィー 51.0 カルドブレッサ 55.0 サイモントルナーレ 50.0 シャンパーニュ 51.0 ステラウインド 56.0 タイセイドリーム 53.0 タガノグーフォ 53.0 タニノエポレット 56.0 トーセンワープ 50.0 ニューダイナスティ 55.0 ネオブラックダイヤ 54.0 ピュアソルジャー 50.0 ファタモルガーナ 56.0 フェイムゲーム 58.0 フェデラルホール 52.0 マイネルマーク 52.0 メイクアップ 51.0 メイショウジンム 50.0 メジャープレゼンス 51.0 ラブイズブーシェ 57.5 リキサンステルス 54.0
出世レースとして名高い阿寒湖特別を制し、今年こそ長距離路線で開花を狙うのがシャンパーニュ。神戸新聞杯、菊花賞とともに結果を残せなかったが、前走の万葉Sではステラウインドに上手く内を突かれて出し抜かれたもののそこから再び盛り返す脚は見せてきた。意外にも左回りはこれが2度目となるが、この辺りも課題となってきそう。主導権を握っての粘り込が身上だけに、そういう展開に持ち込めるか。
前走の万葉Sは少し勿体ない競馬になってしまったが、まだ若い小崎君なのである程度仕方なかったか。50kgの軽ハンデで挑戦する立場だったが単騎逃げ馬から離れた番手でドスローの競馬を先導。13.3 - 13.2 - 12.4 - 11.8 - 11.1 - 11.2のラップ推移、3角下りから徐々に加速する流れでサトノシュレンを3角でじわっと目標に進めつつ、4角ではサトノを呑み込んで先頭に立って直線。ただ直線入りで最内を閉め切れずにそこを楽にステラウインドに突かれてスルッとだしぬけを喰らう。L1では結局しぶとく伸びて差し返し気味、ニューダイナスティにもジリッと迫られたがこれはねじ伏せる。それでもステラウインドを差し返し切るまでには至らなかった。50kgの軽ハンデということもあったし、これを額面通りには受け取れないにせよ、それでも一瞬の反応でステラには見劣ったとはいえ最後は詰めることができた点は評価できる。といっても2F戦ではあるので展開面で恵まれたというところも少なからずある。
ただ、個人的にはこの馬は脚を出し切る競馬の方が合っていると思っていて、やはり阿寒湖特別が印象的。ヤマイチパートナーも過去菊花賞のダークホース候補としてポテンシャル勝負で強い競馬をしていた一頭なのだが、稍重でタフな馬場の札幌芝2600m戦、12.7 - 12.1 - 11.8 - 12.3 - 12.6 - 13.2と4最速でL1は13.2とかなり落ち込むポテンシャル勝負。ここで中団馬群の中で進めながら、向こう正面ランフォージンの仕掛けに合わせてそこか3角外目を選択し速い地点でロスを作りながらジリジリ押し上げる。対照的に内を選んだヤマイチパートナーは窮屈になってその分動けなかったのもあるが、L1で追い込んでくるヤマイチをロスを作りながらもしっかりと最後まで踏ん張り切って粘り勝った。ヤマイチがスムーズなら着順は違ったかなとは思っているが、それでもコーナー緩い札幌で最速地点でロスを作って正攻法で捻じ伏せたのは大きい。
それと、もう一戦、ゆきやなぎ賞にも注目だ。このレースではサトノアラジンの使える脚の短さが分かったレースとも言えるが、同時にこの馬はTS持続戦で強いという可能性を示したレースとも言える。3月のタフな阪神の芝外2400m戦。ペースはもちろんスローで12.8 - 12.4 - 11.7 - 11.4 - 12.3とL2最速は11.4とタフな馬場を考えればそこそこのトップスピードは問われたが、L1でかなり落としているように阪神外らしいTS持続戦。ただこれをこの馬が最後まで刻み切った形。団子で進めながら4角で仕掛けて出し抜きながら直線序盤で2列目以降は突き放すがこれに唯一食い下がってきたのがサトノアラジン。ただそれもL1で突き放しての完勝と、この馬としてはTS持続力が意外と高いという印象を個人的には持っている。阿寒湖特別との相手関係比較で見ると難しいところだが、サトノアラジン含め3着以下を早仕掛けでL1に全く寄せ付けなかったというのはなかなかできない芸当ではある。
個人的には色々未知数な面が多いとは思っているが、まだ底を見せていないというのは大きな魅力である。もともとスピードで押し切るタイプではなく、距離はこれぐらいあっていいと思うし、少し時計がかかるぐらいで丁度いいと思うので、神戸新聞杯、菊花賞は高速馬場で基礎スピードが要求されたのも影響あったように感じる。菊花賞は特に60.9-61.3と前中盤緩まない流れという例外的な競馬ながら後半1000mが58.8と加速するような競馬でかなり特殊。もっと明確に緩い流れの方が良さそうで、本来この馬としてはメリハリがあった方が良いタイプのように感じる。ただ、東京の青葉賞ではスロー気味から12.5 - 12.1 - 11.8 - 11.1 - 11.9とL2最速戦だがギアチェンジが要求される競馬となってハナを切って前を向いて先頭という形だったがギアチェンジで対応できずに直線早々に下がってしまっている。東京適性に対する不安は確かに存在するといえるだろう。阪神の外回りはやはり仕掛けどころが下り坂になり、エンジンの掛かりが悪い馬でもしっかりとトップスピードに乗せられる舞台である。ゆきやなぎ賞では4角から動けていたが、動き出しの意識が武器の武豊騎乗ということもあったし下り坂の面も考えておく必要があるだろう。左回りというより東京の要所で上り坂というところに適性的な不安はあると見たい。またポテンシャル勝負に持ち込むとしても、阿寒湖特別は一定の評価はしているもののここに入って勝負になるレベルとは言えまい。単騎逃げでリードを作りながらの競馬でもできれば別だろうが、上位陣に比べて不安材料が多い割に武器が少ないかなと思っている。
近走4着→8着といいところがないグレイスフルリープ。ただ先行粘り込みを身上とするだけに1800mの距離はやや長かった印象で、2戦とも直線に入るやいなや沈んでいった。
しかし今回は待望の距離短縮。しかも抜群の安定感を誇っている1400m戦でさらに阪神はこれまで連対率70%を越えている相性のいい舞台。
距離短縮、舞台設定と一変の余地は十分。人気が落ちる今回、狙わない手はない。
的中配当:1,650円
回収金額:1,650円
仕事柄、競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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