2015 6/7(日) 安田記念(GI) 東京芝1600m
出走予定・登録馬一覧
長くマイル路線の重鎮として第一線で戦ってきていたダノンシャークも、昨年の晩秋にようやく嬉しいマイルチャンピオンシップ制覇というGIタイトルを手にした。今年初戦の阪急杯では不良馬場で5着に敗れたが、得意のマイルの距離、昨年4着、一昨年3着の安田記念では巻き返しを狙う。マイルCS制覇も3度目の正直、今回の安田記念もこれで3度目の挑戦となる。3度目の正直で再びGIタイトルを奪取し秋春の統一マイル王へ府中の長い直線で弾け跳べ。
この馬の場合はマイル路線の中では最上位にあるのは間違いない。とりわけ基礎スピードのレベルが非常に高く、そこからのポテンシャル面に関してはやはり昨年のマイルCSを勝っている通りである。ただ、昨年のマイルCS比較で見るとやはり抜きん出た存在とまでは言えないので、しっかりと流れに乗って上手く捌けるかどうかが勝敗に直結するかなとは見ている。
まずは富士Sの敗戦から振り返る。安田記念と同じ東京のマイル戦ではあるのだが、ペース自体が47.6-45.6と2秒差、かなりのスローの中で12.0 - 11.8 - 10.9 - 11.2 - 11.7と仕掛けが早くL3で10.9と最速地点になっている。この流れを好発から下げて2列目の外、雁行状態の2列目外から徐々に押し上げる形で早仕掛け、直線入りではもう先頭に立つという競馬だったが、そこからL2では2列目から抜け出して伸びたもののL1甘くなって下がっての7着という結果だった。TS持続力も高い馬ではあったので、このスローから積極的な競馬で個人的には悪い競馬ではないと思ったが、ラップ的に見るとL3最速でも10.9とかなり速い脚を使う展開になっていたので、いつもより減速が早くなってしまったのかなという感じはある。
そして次走のマイルチャンピオンシップ制覇の状況を振り返る。京都芝外1600m戦でペースバランスが45.3-46.2とハイペースの流れの中で11.6 - 11.4 - 11.5 - 11.3 - 12.0とほとんど淀みなく11秒半ばを続けながら直線入りが一応最速、L1はかなり落としている。この流れで五分に出て無理せず中団で溜めるという競馬。道中も中団馬群の中目で進めながら無理せずジッと。3~4角でも内目でロスなく立ち回って直線で3列目。序盤でそこからエキストラエンドとの進路の取り合いを制して2列目まで押し上げ、そこからインを突いて最後は抜け出していたフィエロを撃破した。この内容だけ見るとフィエロが勝ちに行く堂々とした競馬の中で最後の1F、落としたところでバテ差したという点からもポテンシャル面の高さを見せたという形で良いだろう。L2の最速地点でも伸びてはいたし、ロスも小さかったので判断は難しいが、それでもフィエロは強敵だなとは思わせる内容ではあった。その中で勝ち切れたのには正直こちらの方に勝利の女神がほほ笑むだけの運があったということだろう。
安田記念の舞台では過去2走して3、4着と相性そのものは悪くない。特に3着時の安田記念は非常にもったいないというか不運な競馬になっている。1:31.5という高速決着の中でペースバランスは45.3-46.2と奇しくも勝ったマイルCSと全く同じペースバランスになっている。11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.3 - 11.7というラップ推移からもわかるように淀まずに進んだ。外枠から五分には出つつも下げて中団の外。3~4角で外々を追走しながらロードカナロアを目標にコーナーワークで後方で直線を向く。序盤でそこから伸びてきてL2ではロードに並びかけて差し切るかなというような手応えを見せたが岩田がぶつけに来たのでそこで怯んで脚が甘くなった。最後はショウナンにも差されてしまったが、岩田のラフプレーがなければどうだったかはわからない、というほどの直線の伸びは確実にあったと言え、それを1年越しに証明したのが昨年のマイルCSだったともいえるかなと。
この馬は基本的にマイル戦ならどんな展開にも対応できる。前述のとおり高いパフォーマンスという点では間違いなくハイペース気味の流れで基礎スピードが問われてからのポテンシャル勝負にあるのは間違いない。それでも例えば昨年の関屋記念の2着時も、ペースバランスは46.5-46.0と平均ペースながら11.6 - 11.6 - 11.5 - 10.8 - 12.1とL2最速戦で全体のペースが早い分だけ仕掛けそのものは新潟としては遅いという感じ。ポジションを楽にとって2列目外、この速い流れを追走しつつも直線序盤で追い出されてしっかりと先頭に立っているように要所の反応も高いレベルにある。L2の最速地点でもキレ負けせずに、クラレントには差されたが内容としては強い競馬だった。また一昨年の富士Sでは47.8-45.7とスローからの12.0 - 11.9 - 11.0 - 10.9 - 11.9とL2最速戦で好位外からしっかりと追走し、直線2列目から追い出されてL2の最速地点でしっかりと先頭列に並びかけL1でねじ伏せる競馬。総合的に見ても弱点が非常に少ないのも間違いない。
これまでマイル戦線で上位の常連だったことからもパフォーマンス的に見て今回も最上位のレベルにあるのは間違いない。特にペースが上がってしまえばまず間違いなくこの馬の力を発揮できるし、少なくとも昨年マイルCS組の中ではフィエロは互角としても他とは明確に差をつけてきた。厳しい流れになればフィエロは強敵といえるが、今回のメンバー構成で基礎スピード勝負になってくれば恐らく勝利に最も近い馬と言って良いかなと思っている。前述のとおり総合力も高い馬ではあるが、ここに入ってトップスピードやギアチェンジが要求されたときにはモーリスの破壊力やクラレントの総合力といった面はやはり脅威にはなってくるだろう。この馬自身の弱点とは言えないが、パフォーマンス的に見ればポテンシャル戦の方が高いのは間違いない。その点からもペースはできるだけ流れてほしいだろう。主導してペースを作っていくのか、それとも安田やマイルCSのように後ろから流れる前提で進めていくか。この辺りの判断は枠順次第でしっかりと戦略を立てて進めてもらいたい。前走の阪急杯は不良馬場というよりやはり距離適性的に1400は短いんだろうというのは過去の実績的にも確か。その点でマイルでも流れる競馬の中で無理をすると危うい可能性もあるので、その辺りのリスクをどうとって行くかというところだろう。昨年の安田記念でも猛烈なハイペースで先行してやれているが不良馬場だし参考にはしにくい面もある。まあいずれにせよマイルなら自由度はかなり高い馬。どんな展開でも好勝負になるだけの総合力は持っているし、その中でやはりペースが上がった中で脚を溜めつつ直線で出し切るイメージができればな、というところ。好勝負を期待したい。
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