2015 11/1(日) 天皇賞(秋) 東京芝2000m
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今年は香港のクイーンエリザベス2世Cで強敵相手に善戦の2着、力を着々とつけてきた感のあるステファノス。しかし前走の毎日王冠では位置取りも悪かったが末脚不発、イマイチ伸び切れなかった。今回は距離延長だが香港で見せたように2000m適性は十分見せている。今度こそ持ち味の末脚をいかんなく発揮して強敵相手に脅威となることができるか。
前走は幾らなんでもちょっと後ろ過ぎた感はある。ただそれでも同じような位置にいたアンビシャスに見劣ったのでここはちょっと不満が残るかなというところ。
その前に香港のクイーンエリザベス2世カップから見て行こうと。シャティンの芝2000m戦でレースラップからの分析だと25.73-26.17-24.98-23.99-22.02というラップ推移を刻んでいることになる(2Fずつ)。まあ正直前後半で区切りにくいが、それでも真ん中を単純に割ったとしても64.39-58.50、香港仕様で見たとしても誤差の範囲で超スローであることは間違いない。またL2-1が22秒フラットなら当然だが平均でも11.0-11.0ということになる、まあもちろん実際はL2でもうちょっと速くなるのが基本的なので恐らくL2で10秒台のラップを刻んでいることだろう。中団馬群の中で進めながら3~4角と徐々に加速していく流れの中でも前を向けずに我慢を強いられる展開になる。直線で上手く内を突いてそこからは伸びを見せたもののジリジリ、それでも2着を確保しきった。正直2着争いがかなり豪華でエイブルフレンドやクライテリオン、デザインズオンロームといったところを撃破したというのは普通に中距離路線なら世界と渡り合える実力かなと。緩いラップからトップスピード面をかなりのレベルで要求されているしもちろんそこまでのギアチェンジも要求されているのは間違いない。映像的にはジリっぽかったがこれはレースレベルが高かったことも大きいだろうと思う。個人的にはこの一戦は高く評価している。
この馬をややこしくしているのは富士Sで鮮やかに差し切ったことだろうと思う。東京芝1600m戦、マイルで切れ味を発揮したという見方もできるんだが、ペースバランスで見ると47.6-45.6と2秒とかなりのスローで12.0 - 11.8 - 10.9 - 11.2 - 11.7というラップ推移通りL3最速のTS持続特化戦。大外枠からまずまずのスタート、下げながら中団の外という競馬で進めていく。団子状態の中で3~4角で中団の中目で我慢しながら直線。序盤で好位列雁行状態を横目に外に持ち出しジリジリと伸びてくる。L1でシャイニープリンスをクビ差捕えての勝利だった。まあレースレベルという観点もあるがここでは後方気味からしっかりと最後まで脚を使って捕えきった。ただマイルと言っても47.6はかなり遅い部類だし基礎スピードはさほど問われなかった。TS持続特化戦になったことでマイルをこなしたという感じでベストかと言われると個人的にはそうではないかなと。この条件のシャイニープリンスを差したのは立派だが、レースレベル的には幾らか疑問は残るし外差しが嵌る展開でもあったので。
前走の毎日王冠は展開的にはこの富士Sに近い競馬にはなっている。東京1800m戦という違いはあるにせよ、47.9-45.7と2秒以上とかなりのスローで12.0 - 11.7 - 11.0 - 11.3 - 11.7のラップ推移、L4からペースが上がってTS持続特化戦に近い。まあもちろんこのラップをエイシンヒカリが刻み切ったという違いはあるが。外枠から五分に出てそこからスーッと下げていく。結局後方での競馬になって其のまま動かず3角。3~4角でも中団馬群の中からトーセンスターダムの直後を進めつつ直線。序盤で後方列から追い出されるがジリッとしか伸びずに逆にアンビシャスにL2で外から並ばれてしまう。L1でもトーセンスターダムに差し返されアンビシャスにも見劣っての7着だった。まあ確かに位置取りが悪かったのは間違いないにせよ、同じような位置取りでの勝負になったところでちょっと甘くなってしまったなというのはある。
この辺りを総合的に判断してもやはり毎日王冠での負け方はちょっと不満はある。遠征明け初戦ということを考えれば仕方ないが、それでも出負けでスペースがなくなり明らかに苦しい展開になったアンビシャスやTS持続力は高いとはいえトーセンスターダムに見劣ったのはここに入って強気になれる材料ではない。香港の内容から2000mへの延長は個人的にはプラスだと思うし、ゲートはまずまずなのでポジションは取れるはずの馬だが前走みたいに戸崎がさーっと下げて行ってしまうようではなあというところ。まして今回は外枠を引き当ててしまった。前を狙うなら最序盤から出していく必要があるし戸崎にそれができるかとなると疑問の方が大きい。条件はあまり良くないなというところだ。それに香港Cは恐らく仕掛けが遅い展開だったと思うしギアチェンジが要求される2F勝負だった可能性が高い。その中で中団馬群からスッと反応した点が武器だとすればエイシンヒカリが作る展開はやや不安がある。前走でもL1で甘くなってしまっているのは確か。またアンビシャスの様に基礎スピードが要求されればパフォーマンスを上げてくるというような材料もない。基本的には要所の反応が武器だし、そこからトップスピードに乗せてくるというのがこの馬の良さだろう。強いて言えば白百合Sもそうだが高速馬場の方が合っていると思うし、府中もAコース時は若干力の要る馬場っぽい感じもあったので、これがBコースで明確に高速化するようなら警戒するプラス材料にはなるかなとは思う。それでも外枠でポジションは恐らく楽には取れないし、戸崎がそこまでリスクを取るとも思えない。そんな中で後ろから直線勝負では押し上げるだけで甘くなる可能性が高いかなと。今回は狙いにくい条件が揃った印象。
昇級後、3着→4着→5着とオープンクラスでも力のあるところを示しているキクノソル。前走は2100mという適性よりも長い距離を走っての5着という事を考慮すれば、5着に粘ったのは上々の内容。距離を短縮した上に、強力な同型も不在。相手関係を考慮すればあっさり逃げ勝っても不思議ではない。
式別:三連複
方式:フォーメーション
1頭目:6
2頭目:1.12
3頭目:1.3.5.7.8.10.12
組み合わせ数11点
投資金額各100円
的中配当:4,810円 回収金額:4,810円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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