うまあんてな: 【ジャパンカップ2015】ゴールドシップの敗因分析

2015年11月29日日曜日

【ジャパンカップ2015】ゴールドシップの敗因分析

●2015ジャパンカップ/ゴールドシップの敗因分析
ジャパンカップ(GI)　東京芝2400ｍ良
レース回顧・結果

2:24.7　12.7 - 10.8 - 11.7 - 12.1 - 12.0 - 12.3 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 11.8 - 11.5 - 12.0
59.3-60.5H

　２番人気に支持されたゴールドシップだが10着と完敗を喫した。敗因を分析していく。

　10着のゴールドシップはやや出負け程度で宝塚記念からは大いにマシだったがとにかく二の足が遅く後方で進める形は変わらない。道中は前、カレンミロティックが結構飛ばす流れの中で最後方より一つ前という程度の後ろのポジションで向う正面では動かずに進めていく。３角手前でじわっと進出、ラップ的にもここでカレンは緩めているというところで大外を押し上げて一気に差を詰めてくる。4角でもその勢いで中団列に取り付いて直線。序盤で良い手ごたえでこれはくるかなという感じ、しかしＬ２でジリジリ、Ｌ１でのバテ差しもいつものモノは見られずの完敗に終わった。

　ん～カレンが直線の半ばまでは先頭で、これがＬ３でそこまで差を詰められていなかったことからも、意外と2段階加速でＬ２最速が明確って感じだったのかなという感じはある。シップとしてはコーナーでまだペースも上がっていないところで動いていっていい形で直線に入ってきたと思うんだが、直線でトップスピードに乗せたいところでやっぱりキレ負けしている感覚かな。ただＬ１はかなり落としているわけで、ここでの食い込みが欲しかったのは確かで物足りない。

　ひとまずノリとしては最低限やるべきことはやってくれたと思うけど、結局のところはこれでも直線半ばである程度のトップスピードが要求されてはいるんだよなあ。カレンが逃げちゃってある程度のペースを作ったのでこれが結構難しい要素になった感じはある。スタートは良かったけど前に押し上げるには前半はちょっと速い流れ、向こう正面で押し上げようとするにしても前がそこまでペースを極端には落としていないし前に対抗されて3～4角でペースが上がって外々はしんどい。バランス的に見ても良いところで動いたとは思うんだけどね。カレンが12.7-12.5で前もそんなに詰めていないわけだから、コーナーで動くという観点では良いタイミングだったと思う。ただ、一気にペースを引き上げるほどではなかったのでラップ推移的にもＬ２でそれなりに速い脚を要求されていると思うんだよなあ。いっそ３～４角で捲り切るぐらいのイメージが必要だったかな…難しいけどね。

　う～ん、難しいところだけど上手く展開できたようで案外トップスピードをある程度引き出せる程度まで各馬は余力を残していたという感覚かな。追い切りは良く見せたしここまでの気配も自分の中ではかなり良く見せたから状態面ではないと思うんだけどなあ…。府中での加速競馬が合わないってのはあるとは思う…。まあ実際問題2番人気になるというのはやっぱり過剰人気ではあったしね。府中のシップはリスクしかないから狙うのは難しいし直線でこれでもやはりある程度の速い脚を要求されているわけだからね。直線でそういう形になってしまうとやっぱり苦しいよね。流れたようで流れ切っていない、流れているように見えたので仕掛けがちょっと遅いというような感覚だしラブリーがかなり強い競馬ができたのもそういう流れになったことが大きいと思う。仕切り直して有馬で頑張ってほしいね。