第1回以来となる4年ぶりとなる大井でのJBCレディスクラシック、前回はステップレースのレディスプレリュードと同じ1着ミラクルレジェンド、2着ラヴェリータと云う結果になった。
さて今回は後が詰まっているのでサクサク出走馬の評価をしていこう。
1枠1番
ユーセイクインサー
地元の東海地区のレースではソコソコの結果を残しているが、他地区に遠征しての競馬では何れも惨敗ばかりで現状重賞で通用するだけの能力は無いと判断するべき。
1枠2番カチューシャ
牝系を遡れば千代田牧場の名牝・名繁殖として知られるオーハヤブサに辿り着く血統で、先行して渋太く粘るのが身上の馬だが、カチューシャは1000万条件に昇級後に2着・3着が続き勝ちあぐねた事やOPに昇級後に昨年のスパーキングレディーCでサウンドガガにクビ及ばずの2着、レディスプレリュードでも2着のサンビスタにクビ及ばずの3着と敗れている事から判る様に勝ち味に遅いタイプの印象があったのは事実だが、昨年の暮れのクイーン賞で6着と敗れた後に休養に入った事で充電に成功、復帰後のオトコ馬が相手の5月の府中のOP特別で日テレ盃馬サウンドトゥルーらの骨っぽい面子を降して勝利すると続く函館のOP特別ではジュベルムーサには敗れはしたが、ソロルに先着して2着するなど健闘を見せ一皮剥けた印象のレース振りも、その後の函館のOP特別で鞍ズレが要因で13着と惨敗した事でリズムが狂ったのか前走のエルムSでも12着と惨敗している部分が気になる。
ただ、女帝サンビスタと過去に4回戦って1勝4敗と云う成績だが、何れもタイム差無しからコンマ3秒差と云う僅差の競馬をしており、対戦成績以上にサンビスタと互角に渡り合っているのは確かで、今回はオンナ馬同士の競馬となるだけに自分のリズムで走れれば巻き返しがあっても不思議ではない実力はある。
2枠3番ホワイトフーガ
昨年末にデビューしてからはダートに限れば【3・1・0・1】の成績で関東オークスへ出走、NHKマイル2着のアルビアーノが出走した関係で2番人気だったがオトコ馬のダート巧者の面々を降した端午S勝ちなどダートでは世代トップクラスの能力の持ち主だけに関東オークスではペースが緩んだスタンド前で先頭を奪い自分のペースでレースを進めるとあとは後続勢を完全に翻弄、2着以下に大差をつけての大楽勝。
しかし、初の古馬相手の競馬となったブリーダーズゴールドCでは3番手待機から4角で先頭に立つ正攻法の競馬を試みたが、直線で1着・2着馬にアッサリと置き去りにされて3着、続くレディスプレリュードでも逃げるブルーチッパーの2番手から追走、向う正面で行きたがる素振りをするなど折り合いの難しい部分を見せたが、無理に抑えず前走のブリーダーズGC同様に4角先頭の積極策で見せ場こそ作ったが、ブリーダーズゴールドC同様に最後は一杯となり3着に沈む、前2走は其々3着と健闘したが、共に古馬から斤量1~2K貰いの競馬だった事を考えると古馬の一線級が相手では未だ分が悪い印象を受けるのは事実。
ただ、2100の関東オークスを勝っているが道中で行きたがる部分を見せる事からこの馬はマイルがベストの条件と思え、前々走の2000Mは微妙に長いイメージがあり、それ故に最後の踏ん張りが利かないのかも知れず、事実同じ3着と云えども距離1800の前走は勝ち馬との着差を詰めており、今回は前走の斤量より1K減の53での出走になるだけに更なる前進を目指して頑張って欲しい。
2枠4番ノットオーソリティ
道営ナンバーワン牝馬の鳴り物入りで南関へ転厩しながらスタートで出遅れたり、ラチを蹴飛ばして負傷で競走除外、レース中にDDSPを発症するなど何度も期待を裏切り不完全燃焼の結果が続いていたが、ロジータ記念・シンデレラM・しらさぎ賞と何れもレベルの低いオンナ馬限定のレースで先手を奪い主導権を握っての競馬だったが重賞3連勝に成功、前々走の京成盃GMは南関のマイル王ソルテに終始マークされる厳しい展開が響いて6着と敗れたが、前走の15回大井・ムーンライトCではオトコ馬相手の競馬で斤量57を背負わされる厳しい条件の中、中団待機から直線で単独2番手に上がる見せ場充分の内容で3着するなど素質馬がようやく軌道に乗って来た印象があるのは確か。
ただ、過去に2100のロジータ記念で勝利した事はあるが、この馬はマイルまでのイメージがあるだけに今回の1800Mの距離は減点材料で、南関所属の牝馬が相手ならともかく、中央所属の牝馬が相手では勝ち負けは厳しいはず。
3枠5番リュウグウノツカイ
これまでの重賞経験は昨年のロジータ記念5着と前々走の水沢・ビューチフルドリーマC4着の2回だけで、共に掲示板を確保しているがパンチ不足で突き抜けるイメージに乏しく、現実に今年に入っての成績は【0・4・2・5】で掲示板を外したのは3回だけだが未勝利の馬だけにオンナ馬限定と云えどもGⅠレースで勝ち負け出来る器ではない。
3枠6番サンビスタ
昨年のJBCレディスクラシックを完勝したが、その為に今年はオンナ馬同士のレースでは斤量を背負わされるケースが増える事で、春はオトコ馬路線に進む事も模索していた印象があるが、昨年からも激戦続きで疲労が蓄積していたのか案に相違してオトコ馬相手の競馬で結果を残す事は出来ず、牝馬路線に戻ってもこれまで先着を許した事の無いトロワボヌールに完敗するなど完全にリズムを崩してしまった印象。
しかし、8月の門別・ブリーダーズゴールドCではアムールブリエの2着と敗れたはしたが、これは早目に動いて自ら勝ちに行く積極策の競馬が裏目となり、アムールブリエの目標になり最後交わされただけで、復活の兆しを窺えるレース内容だったのは間違いない、事実前走のレディスプレリュードではこれまで不完全燃焼の競馬が続いた鬱憤を晴らすかの如く本来のサンビスタの姿を見せて完全復活をアピール、今回は斤量55と云う事もあってこの馬が負けるまったく思い浮かばず、JBCレディスクラシック2連覇に向けて視界良好。
4枠7番アムールブリエ
昨年の関東オークスで3着するも当時は完成途上の馬と云う印象が強かったが、2連勝で臨んだ今年のエンプレス杯では早々と4番手のポジションをキープするとスンナリと流れに乗り、3角手前で仕掛けると直線半ばではヤネが後ろを確認するほど抜群の手応えの良さを見せて3馬身差の圧勝、続くブリーダーズゴールドCではそのエンプレス杯以来の実戦と云うハンデがあり、プラス28Kの自身最高の馬体重の500Kで出走しながらサンビスタをゴール前で交わして4連勝を達成、母の秋の天皇賞馬ヘヴンリーロマンス譲りの素質がようやく花開いたと思ったのだが、前走のレディスプレリュードでは道中の行きっぷりが明らかに悪く、直線に入ってもジリジリとしか伸びず1番人気を裏切り4着と完敗。
確かに前走はブリーダーズゴールドCと同じ馬体重でやや太目残りだったのかも知れないが、これまでのレース振りからテンの行き脚がつかず、道中常に押しながら追走するズブいタイプの馬で、ギアチェンジが瞬時に出来ず徐々に加速してエンジンが全開になるまで時間を要するのもこの馬の特徴で、前走の1800Mよりもゆったりと流れる2000Mの方がベターと云う印象があるのは事実、それだけに今回は馬体を絞って出走するのが前提となるが、それが出来たとしてもレースの流れに乗りスムーズに追走可能な流れになるかは少々微妙で、ガチャガチャした展開にならないと勝利するのは厳しいかも知れない。
4枠8番アクティフ
1番人気に支持されたユングフラウ賞では自分のペースで逃げれなかった事が影響して6着と敗れるも、一息入れて臨んだ優駿スプリントTRでは前を行く3頭を見る形でやや離れたインの4番手に待機し直線で力強く抜け出して快勝、続く優駿SPでは2番手につけて逃げるルックスザットキルをピタリとマーク、真っ向勝負を挑んで3馬身差の2着は力負けの印象はあったが短距離適性を感じるレース内容。
その後は不向きなマイル戦や距離1200でも重賞のアフター5スター賞で其々敗れるなどやや足踏みをしたが、15回大井では自己条件の1200戦で勝利して軌道修正に成功と短距離レースではソコソコ頑張れる存在だが、今回の距離1800は守備範囲外なのは明白だろう。
5枠9番タッチデュール
9月23日のテレ玉杯オーバルSPから10月7日の日テレ盃まで南関三場で東海地区所属と思えない怒涛の3連闘も、勝ち負けより出走する事がこの馬の目標だけに何れも惨敗は当然の話で、このレースに出走が決まった時点でこの馬の為すべき事は終了している。
5枠10番ブルーチッパー
中央当時は一貫して1700~1800の距離を使ってOP入り、OPに昇級後は昨年のJBCレディスクラシックで5着、クイーン賞で3着など勝ちあぐねていたが、この当時は馬体減の競馬が続いており、攻め馬内容からベストの状態で出走したかは疑問が残るだけに仕方ない印象。
クイーン賞の後は休養に入り、5月に半年振りの実戦となる府中のOP特別を叩いてから南関へ転厩、転入初戦のオトコ馬が相手の重賞川崎・スパーキングサマーCではスタートからハナを主張しレースの主導権を握ると2番手のケイアイレオーネに終始プレッシャーをかけられる厳しい展開を凌ぎ、二枚腰を使ってケイアイレオーネに競り勝ったが完調での出走だったかは微妙で、それだけに前走のレディスプレリュードは上積みが見込める分だけ期待したが、前々走より更に体重を増やしての出走と案外良化が遅々として進まず、レースでは逃げたが2番手のホワイトフーガにピタリとマークされて早目に並ばれる厳しい展開になった事もあって6着と完敗、この馬も今回は馬体を絞って出走するのが前提条件となるが、中央時代の主戦を務めていた幸騎手が今回騎乗するのはプラス材料も、前走で道中終始厳しいマークをして来たホワイトフーガの他にも逃げ馬のキャニオンバレーが出走し自分の競馬が出来るかは疑問だけに、ここは評価を割り引きたい。
6枠11番アスカリーブル
3歳時に関東オークスを勝った実力馬だが、現状の成績を鑑みると完全に過去の話となってしまった印象、古馬になってからは相手が下の他地区の重賞でしか連対していない事から今のアスカリーブルに南関の重賞で通用する能力は残っておらず、ましてや中央勢が相手のダートGで勝ち負けする可能性はゼロに等しい。
6枠12番ボーラトウショウ
中央未勝利から園田へ転厩して、当地で5連勝を達成して高知へと移籍、高知で連勝を7へと延ばして昨年のJBCレディスクラシックへ挑戦したが15着とブービー負け、その後地元の高知のレースを勝利して昨年の船橋・クイーン賞へと臨んだが10着と再び惨敗を喫しており、最近は地元の高知でも取りこぼすケースが増えており、昨年よりも明らかに勢いに欠く近況から軽視が妥当。
7枠13番キャニオンバレー
2歳の10月にデビューしたが初勝利を挙げたのは3歳の5月と遅く、その後も下の条件を使いながらジワジワと力をつけて今年の5月に準OP特別を逃げ切って待望のOP入りを果たした遅咲きの逃げ馬。
OP初戦の8月の門別・ブリーダーズゴールドCではエンプレス杯馬アムールブリエを抑えて3番人気に支持されたが、地元のサンバビーンにハナを奪われて逃げる事が出来ない意外な展開になり、3~4角でようやくサンバビーンを捕らえて何とか先頭に立ったが、その時にs差を詰めて馬体を接して来たホワイトフーガに残り200で交わされるとズルズルと後退、4着とそれなりの着順を確保したが、他馬にハナを奪われて自分の競馬が出来なかったとしても、3着のホワイトフーガから5馬身も引き離されていては完敗と言っても差し支えない内容で、今回も同型馬が多く自分の競馬が出来るかは微妙な情勢だけに期待出来ない。
7枠14番サイモンガーランド
元中央の準OPの馬で中央時代はブルーチッパー・アムールブリエと戦ってそれなりに健闘こそしているが先着する事は叶わず、結局は準OPを卒業出来なかった馬だし、南関転入初戦のレディスプレリュードは左肩ハ行のため競走中止と順調さを欠いておりここは軽視が正解。
8枠15番ブラックバカラ
大井・中村護厩舎からデビューしたが21戦2勝の成績しか残せず昨年暮れに高知へと移籍、当地では11勝を挙げてそれなりの活躍をしているが、重賞は高知と兵庫で3度使って何れも着外の馬でダートGどころか南関のB級でも勝ち負け不可能だろう。
8枠16番トロワボヌール
初のダート重賞挑戦の昨年のJBCレディスクラシックではサンビスタの2着と健闘、続く船橋・クイーン賞では初重賞制覇に成功、前々走のスパーキングレディーCでは過去に三度戦い一度も先着する事が出来なかった天敵と言える存在の女傑サンビスタを降して初めて先着して優勝するなどOP入りしてからはオトコ馬が相手のさきたま杯で2着するなど充実一途の印象で、唯一連対を外したのは直線で不利があったTCK女王盃4着の1回のみ、前走のレディスプレリュードでは再びサンビスタに苦杯を嘗めさせられたが、過去に実績の無かった右回りダートでサンビスタ以外には先着を許さず2着となった事は評価出来る。
ただ、天敵サンビスタに先着したスパーキングレディーCの時は斤量差もありサンビスタが激戦続きの影響からかベストの状態では無かっただけに、その天敵がベストの状態で出走すると思える上、斤量差も無いだけにトロワボヌールが再び天敵に先着する事が可能かは正直疑問が残るが、それ以外の馬にはナンバーツー牝馬としての意地からも前走同様負けられないはず。
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