2016 2/7(日) きさらぎ賞(GIII) 京都芝外1800m
出走予定馬一覧
【きさらぎ賞2016出走予定馬の中から注目馬は?】
注人気ブログランキングへ(15位前後、プロフィール欄にあります。)
新馬戦で逃げの手から後続を寄せ付けずに完勝し、2強ムードに待ったをかけたいのがロワアブソリュー。阪神芝外1800mの舞台でも底を見せなかった決め手はやはり非凡で、サトノ、ロイカバードの2頭はもちろん強敵だがこの馬もこの2頭を脅かすだけの潜在能力は感じさせる内容だった。キャリア1戦で胸を借りる立場だが、クラシックを見据えるうえではこの上のないライバルたちと言える。ここを勝って台頭となるか。
一戦一勝馬というのが一番扱いづらいんだが、それでもこの一戦に面白い要素があったことも確か。きさらぎ賞はペースが上がり切りにくく、中弛みしやすい。やはり前目でトップスピードを引き出せる馬には注目したくなる。
前走の新馬戦は阪神芝外1800m戦で稍重馬場。年末ではあったが前半はまだそこまで時計は掛かっていなかった。その中でペースバランスは50.3-46.7と3秒以上の超スロー、まあ新馬戦なので仕方がないというところ。13.7 - 13.2 - 12.9 - 11.7 - 10.8 - 11.3のラップ推移を見てもわかるように3F戦だが2F戦に近いトップスピード勝負となっている。ここで10番枠から五分に出てそこから二の足の速さでスッと取り付き先頭列に。ミルコもそのままじわっと出していきつつハナを奪い取って3角。3角でもゆったりとしたコーナーの中で仕掛けを待ちつつ進め、4角でもアクションは小さく直線入りで追い出す。序盤で1馬身差あったなかで一気に3馬身差ぐらいまで広げると、L1では唯一外から伸びてきたミッキーロケットも全く問題なく流しての完勝だった。3着馬エンジェルフェイスがL2の最速地点で前を向きながらも引き離されていたし、ミッキーロケットもL1ではエンジンがかかってジリッとは来ていたが差を詰めるというレベルでもなかった。ここではトップスピードの質の高さを感じたし、馬場もそれなりには渋っていた中で10.8-11.3を楽に刻んできたというのは大きいかなと。ただ、もちろん最低限のレベルでも基礎スピードをクリアできていないのは確か。50秒ペースでは流石に当てにならない。
今回は前半のペースが上がり切りにくい、特に中盤の中弛みが起こりやすい京都の1800なのでここでは基礎スピード不足はそこまで大きな不安にはならないかなとみている。サトノにしたってそこはクリアできていない要素でもあるしね。競馬の仕方にもよるが、今回のメンバー構成だとジョルジュサンクとの兼ね合いは重要になってきそう。まあ最序盤のスピード的にはそれでもこちらの方が優位に立てるとは思うが。今回は特にサトノダイヤモンド、ロイカバードともども底を見せていない2頭だが、究極的に切れるかどうかはまだ読み切れないところもある。その中で10秒台のラップを楽に刻んで出し抜いてきたあの切れ味を前で引き出すことができればやはりL2最速戦になりやすいきさらぎ賞では2強に対しての脅威…勝ち切るだけの武器を持っているとみるべきかなと。サトノダイヤモンドはゲートが上手いので場合によってはレースに参加してくる可能性も高いが、ロイカバードを意識する競馬になるし武豊ももちろんサトノを意識した競馬になるはず。前は無警戒になりやすいと思うので、その辺りでもこの馬のレースはしやすい立場と言えるのかなと。まあこの馬も逃げや番手ではなく今後を見据えてという可能性も出てくるので一概には言えないが、きさらぎ賞はある程度ポジションも重要ではあるので、その点では注意しておきたい。特に前走の感じだとそこまでゲートが安定しないので、サトノの外枠からじわっとプレッシャーをかけてサトノを下げさせじわっとハナか番手という形が理想かなと思う。いずれにせよペースをコントロールできれば最速地点でのトップスピードの質は侮れない一頭。この一戦で器を見極めたいし、片鱗は侮れないものがある。
クリック ⇒ http://high-voltage.tokyo/?r=rm04
see more info at 敗因分析のバイブル~競馬をやって何が悪い。