私カタストロフィが、競馬ナンデのツイキャス・毎週日曜22時からの「メインレース回顧」にレギュラー出演決定!ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。
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2016 クイーンステークス(GIII) 札幌芝1800m良
レース回顧・結果
1:47.7 12.5 - 11.6 - 12.4 - 12.6 - 12.4 - 11.9 - 11.6 - 11.2 - 11.5
49.1-46.2SSS
正直この展開自体が読めていたかと言われると微妙で、スローにはなるんじゃないかとは思ったがリラヴァティがハナを取り切る競馬になるとは思わなかった。ただ大外から行ききって、案外誰もこなかった、シャルールが番手で実質スローにコントロールした形の中でそれに引っ張られる形でリラヴァティ松若もビビってしまったと。後半特化になったと言っていいと思うし、まあ理想を言えば展開予想の導入部分まで完璧に当たればいうことなかったんだが、スロー読みだったことがざっくりと当たったのは大きかったかな。ドスローからのトップスピード戦になっているわけで、逆に言えばリラヴァティは正直松若のミスとしか言いようがない。
1着マコトブリジャールは2番枠から好発を切ってハナを取るのかな?というぐらいの感じで進めつつ最終的には引いて2列目のポケット、そこからシャルールが入ってきたので3列目のポケットになる。道中ペースがかなり落ち着いた中で内内でひっそりと無理をせず後半勝負に向けて理想的な進め方。3~4角で前のシャルールがリラヴァティの外に行ってくれたので前のスペースをしっかりと詰めていきながら4角でシャルールの直後を狙って直線。序盤で抜け出したシャルールの直後からしっかりと伸びてくるとL1で粘り込むシャルールを捻じ伏せての重賞連勝だった。しかしまあ、この馬の過小評価はいつもだな、というぐらいの人気ではあった。確かにペースが上がってくると結構崩れちゃうからその辺りの不安はあるのは確かだけど、余力を持って入って行ければ後半質の高いトップスピードと持続力を前々で引き出せるわけで、カシオペアSや福島テレビOPとかの実績、前走で重賞を勝っていたわけでその辺りを考えれば色々考えても9番人気は単純に舐めすぎではあると思う。まあもちろん別路線の馬で厄介な馬もいたから結果からすべてをいう訳ではないけどね。こういう展開になれば普通に一番強い競馬をして勝ち切っちゃったわけなので、別にフロックではなくこの馬にとっての展開になったというのが全てで、その中でシャルールをこの立場で捕えたんだから本物というしかないでしょう。多少は流れてもいいけど基本的にはトップスピード戦向きの馬ではあるし、その中で出し切って何ぼ。その点では今はキャラ的にケイアイエレガントっぽい感じではあるかな。ケイアイよりもTS持続が高い代わりにマイル適性がちょっと薄いという感じはあるけど。1800でゆったり入る、或いは中間息を入れてのトップスピードが問われる競馬になればやっぱりこのクラスでは普通に上だったのかなと。
2着シャルールは11番枠からまずまずのスタート、二の足良くスッと先行争い、リラヴァティの内からスッとハナを取るかなと思ったが、リラヴァティが行き切ったので譲ってペースを一気に落ち着ける。ここでリラヴァティも勝手にペースを落としてくれたのでシメシメという感じでドスローにレースをコントロールする。3~4角で番手外から動く立場になってしまい、内のマコトにスペースを与えて先頭列に並びかけて直線。序盤で堂々と先頭に立ったがL1で思ったよりは甘くなってしまってマコトブリジャールに捕えられてしまっての2着惜敗だった。勝つ競馬をしたというのはあるけど、この馬の場合TS持続が武器だったと思っているし、思った以上に後半特化…TS持続力でマコトが強かったというのはあるかもしれないが、この馬自身はこの競馬が最高と言っても良い競馬だったと思うだけに勝ち切ってほしかった気持ちが強い。ノリとしては理想的にレースを作ってくれたと思う。ゆったり入りたい、前がリラヴァティで自身が控えることで逃げ馬に対して逆に飛ばしにくい環境を作ったし、これによってこの馬の競馬に持ち込めた。思ったよりTS持続で抜けたものはなかったけど、逆に言えば思った以上にマコトブリジャールのTS持続力を評価しないといけないというところもあるかもしれんね。まあ現時点ではスローのトップスピード戦では素直にマコトを上位に取らないといけないかなというところ。この2頭は古馬混合の重賞でもU字の1800~2000ならある程度勝負に加わっていけるかもしれんね。
3着ダンツキャンサーは1番枠から好発、どうするかなと思っていたが控えてマコトの直後を取る戦略。ただ早い段階でそう決めてしまったので更に外からシャルール、リラヴァティと内に切り込ませる形になって中団最内と想定よりは恐らく後ろの競馬になった。道中もドスローの中で中団で脚を残す形で3角に入って行く。幸い3角でシャルールが勝ちに行ったことでその直後のスペースをマコトが獲り、徐々に3列目まで押し上げながら4角に入っていき、4角では仕掛けを待たされながら直線に入る。序盤で前のマコトがスッと反応するのに対してこちらはジリジリ。しかしL1まで手応え以上にジリジリと粘って3着を死守した。まあ、理想を言えばマコトの位置が欲しかったんだけどね。ただ結果的にダンツが控えたことで隊列があっさり決まってドスローになったわけだからこれはこれでよかったかもしれない。もうちょっと前に行くだけの余裕はあったと思うんだが、ここまでドスローの中でロスなくとはいえ最後までしぶとく脚を使ってきているように、やっぱり後半型にシフトしているんだとみるべきだろうと思うね。リラヴァティみたいに一瞬しか脚がない馬だったらこの競馬じゃ絡めていないはずだからね。その点でも今後もうちょっと距離を延ばしてもいいんじゃないかと思う。特にU字の2000辺りで無理なく番手でゆったり入ってって競馬を試してもいいかな。ここまでドスローでも後半勝負でそこそこやれているし、上位2頭は強かったけど、この距離で余裕を持ってあの2頭より前で仕掛けを待ってという競馬を試してほしいかな。まああっさり下げ過ぎたから騎手に対してはともかく、馬はよく頑張ってくれたと思う。最後は冷や汗もんだったけど;
4着レッドリヴェールは4番枠から五分のスタート、無理せず抑えて後方という競馬になってしまう。道中もドスローの中でポジションを上げられないまま後方馬群の中で3角。3~4角で馬群の中からスペースを見つけて徐々に外に誘導して押して直線。序盤で中団から追いだされるがここの反応がイマイチで伸びあぐねる。それでもL1でジリッと伸びてTS持続力で3着を目指すがダンツに及ばずの4着だった。ん~…まあ復活とまでは勿論いうつもりはないけど、個人的にはスローからのトップスピード戦では明らかに古馬以降パフォーマンスを落としていたわけで、そういう展開の中で一定の脚を引き出せたのはそれなりに評価しないといけない。流れていたらもっとやれたんじゃないかな、というぐらいの内容だったし、追い切りも良く見せたと思うので今後ちょっと怖いかもしれんね。ただこの追い込みで脚を見せたから今後も後方からとなるとちょっと厳しい。これで満足するような馬じゃないはず、あくまで悪い展開の中でこれまでから比べると少し戻してきたかなというレベルの4着なわけで、この馬の良さである厳しい流れでも脚を使えるという基礎スピードの幅をもうちょっと活かして積極的な競馬が欲しいかな。とりあえず復調してきていると思うので、後は展開が噛み合えば牝馬重賞路線ならもうちょっとはやれるはず。
5着テルメディカラカラは3番枠から五分には出てそこから無理をせずにじわっと好位列の中目に入って行くという感じ。道中はウインプリメーラの直後ぐらいで好位列の中で我慢をしながら3角に入って行く。3~4角でもウインの直後を我慢しながら直線に入るがウインの手応えが悪くブレーキを踏まされる形。序盤でそこからスペースを取って追いだされるがダンツとの伸びはそんなに変わらずなだれ込んでの5着だった。まあ4角での進路どりがもうちょっと上手ければ違ったと思うんだけどね。まあウインがあそこまで伸びないとも思わなかっただろうし、これはちょっと可哀想な面はあるかもしれない。L1での伸びはそれなりだったしそこで上手く進路を取れていたら3着ワンチャンスはあったかなという感じだったとは思う。その点で可哀想ではあったけど、上位2頭との比較で見た時にはこんなもんかな。いずれにせよタラレバを言っても3着までという内容だったし、現時点ではまだちょっと重賞戦線では足りない気がするね。ダンツキャンサーみたいに本来もうちょっと前を取って行く馬なら後半あれだけやれればいいんだけど、この馬ももうちょっと前を狙っていかないといけないかもしれん。少なくともトップスピード戦として後半特化であの位置では限界が見えたかな。
8着ウインプリメーラは6番枠からまずまずのスタート、そこから無理せず楽に先行争いに加わってシャルールを見ながら2列目の外という形。そのままスローの流れの中で3角で手が動きだす。ただ反応がイマイチで4角で手がハッキリと動くんだがシャルールとの比較で見ても動けずに2列目のまま直線。序盤でそこからの伸びもなく、最後は掲示板も確保できずの8着完敗だった。ん~…休み明けで走ってくるタイプじゃないというのもあるかなあ。今回は3角の段階で既に反応が怪しかったし、緩い流れから動いていく過程でダメだった。L1でも良さが出なかったし全体的にパフォーマンスを落としてきているわけで、休み明けと考えるか洋芝がダメだったか、というところだろうね。いずれにせよ、状態面か洋芝が合わないか、というところが考えられる要素かな。ここまでドスローよりはもうちょっとは適度に流れた方が良いとは思うが、それでも崩れる原因にはならないと思うし。
9着リラヴァティは13番枠から五分のスタート、押して押してかなり積極的に主張、シャルールを控えさせてハナを取り切る。のは良いのだが、結局そこで楽にハナを取れてしまったことでペースをコントロールする形に走ってしまう。道中も極端と言って良いレベルのスローに落として3角に入る。3角でシャルールが楽に並びかけてくる中でこちらも仕掛けて抵抗、4角出口では並ばれるもまだ抵抗しながら直線に入る。L2の段階ではまだ2番手にいたがL1で失速、伸びを書いての9着惨敗だった。まあこの馬も洋芝適性がどうだったのか?というのは可能性としては十分あるとは思うんだが、単純にペースをドスローに落とし過ぎだろうとも思う。この馬の場合はここ2走にしてもやはりある程度ペースを引き上げることで後半に特化させずに、その中で一脚を活かしてくる形。なんだが、今回の場合は入りが49秒台で今の馬場では超スローである。各馬がトップスピードを長く維持してくる中で、この馬はドスローに持ち込んだところで使える脚が長くなる馬ではないし、鋭くなる馬でもないからね。上がり勝負に持ち込んだ段階で終了だったと思う。まあ他の要素もあるとは思うけど、展開から考えた時に個人的には向こう正面で緩い流れにした段階でシメシメと思った。あのまま単騎で淡々と平均で進められていたら結果は全く違ったと思うし、その点でもレースメイクの問題だったと思うけどね。
10着ロッテンマイヤーは8番枠からやや出負けして中団ぐらいから進めていく。最序盤で結構掛かっていて中団馬群の中で壁を作りながらの競馬だが1~2角も少し窮屈になる。向こう正面でもドスローで前の壁が外れる形になって外で掛かりながら。3~4角で動いていくところで軽く仕掛けながら好位列の外から動く、4角出口では2列目に並びかける脚を使って直線に入るが序盤であっさり伸び切れないと、L1でも甘くなっての惨敗だった。この馬もみていて思うのはやっぱり使える脚が短いよなあというのはある。今回は掛かり通しだったのはあるけど、それでもここまでドスローで、要所では動けていたということを考えても余力そのものはある程度残っていただろうからね。もちろん気性的な問題はあるけど、本質的にTS持続が甘いんだろうなとは思う。勝ちに行く形になったしL2最速戦とはいえ強敵揃いで洋芝というのもあったから、使える脚が短いタイプではちょっと難しかったかもしれんね。ゆったり入れる条件でできるだけ内目前目というのが理想になってくると思う。素材としては足りない馬で前半の基礎スピードも含めた総合力の高さが問われる競馬の方が良いんじゃないかな。
「パリミチュアル方式」をご存知でしょうか?オッズが競馬ファン全員の投票の比率によって決まる方式のことです。日本競馬はこれを採用していることから、馬券で勝つには、他のファンに差をつけなければなりません。他人と同じ馬券を買っていては儲からないという道理です。そこで重要になるのが当然、「当日の生情報」です。
1頭目:12
2頭目:3.7.9
3頭目:2.3.4.7.9.13
3連複:3-7-12
回収金額:100円×552.0=55,200円
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