それでは早速、明日の函館記念出走馬の追い切り診断を始めよう。
オツウは、体は使えているんだけど、ドタドタした走りで重苦しさがあるのは相変わらず。物足りない動きだったな。
ケイティープライドは、気分良さそうに走れている反面、頭が高くて叩くような走り。バランスという点でもイマイチだね。時計が掛かる洋芝は合いそうだけど、函館の前回(巴賞6着)で結果が出ていないからなぁ。重賞に入ったら正直キツいと思うよ。
ダービーフィズは、坂路で追われると重心が上に上に行くのに、フラットなコースで追われた今回はそんなことはなかった。アゴを前に出すようなところはあったけど、これまでに比べたらいい動きだったよ。直線で他馬を交わして1頭になってもソラを使うことはなかったから、チークピーシズの効果もあるんじゃないかな。
ツクバアズマオーは、硬さがあるうえに、力強さという点でもイマイチだけど、体を使って走れている。全体的にはマズマズの動きとはいえ、ワンパンチ足りない感じもあるかなぁ。重賞に入るとちょっとキツそうだから、前回(巴賞3着)から1キロ軽い55キロのハンデを生かしてどこまで頑張れるか…ってところでしょう。
トゥインクルは、体の使いがイマイチで、首を全然使って走れていなくて、追われてからも変化がなかった。前回(天皇賞・春13着)はしっかり走れていたんだけど…。状態面がイマイチなのかな。少なくとも、上向いていることはないだろうね。
トーセンレーヴは、手綱を絞って気合を入れられるたびに頭が上がるあたりは気に入らないね。前回(天皇賞・春18着)もそういうところはあったけど、今回はさらに酷くなっている感じだから…。
ネオリアリズムは、ちょっと頭は高い反面、体を使えていたし、動きに力強さもある。コーナーで外へ張るようなところはあったけど、調教でペースが遅かったぶん、余計にそうなったんだろう。競馬でペースが上がれば走りは変わるはずで、あの程度の張り具合なら乗り役が制御できるはず。その点はあまり気にしなくてもいいんじゃないかな。いずれにしても休み明けになるけど、順調に来ていると思うよ。
バイガエシは、体を使えていたし、動きに力強さもある。トビの大きな走りで追っての反応、瞬発力という点ではイマイチだけど、体調自体は良さそうだね。
ファントムライトは、力強さはあるんだけど、体の使いがイマイチで前駆だけで走っている感じ。体の使い、追っての反応は前回(天皇賞・春14着)の方が良かったかな。良績のある二千に替わるうえに、メンバーも軽くなるといっても、調教の動きを見た限りだとオススメはできないね。
ホッコーブレーヴは、体を使って気分良さそうに走れていたね。力強さという点でイマイチに見えたのは、直線で物見をして気を抜いたからで、あまり気にしなくてもいいんじゃないかな。
マイネルフロストは、体の使い、力強さというがもうひとつで、追っての反応がマズマズ良かった割に伸びもイマイチだった。調教で良く見せることが多いこの馬とすれば、物足りない動きだったよ。
マイネルミラノは、力強さという点ではイマイチだけど、体を使って気分良さそうに走れていたし、追っての反応、伸びも良かったね。コンスタントに使われていても、体調自体は良さそう。この中間も順調に来ていると思うよ。
マデイラは、頭が高くて、体、首の使いがイマイチ。いいところがひとつも見当たらなかったよ。最近の成績も成績だから、今回も厳しいんじゃないかな。
マテンロウボスは、伸び始めると沈むような走りになった。体の使い、追っての反応、力強さという点ではイマイチだけど、マズマズの動きだったよ。コーナーでバランスを崩したのは、大トビで器用さに欠けるから。函館のウッドチップコースはトラックの内側にあるぶん、カーブの角度がキツくて、窮屈な走りになって脚を滑らせたんでしょう。その点はあまり気にしなくてもいいと思うよ。
レッドレイヴンは、頭が高いなりに、体を使ってしっかり走れていたよ。この中間も順調に来ているんじゃないかな。
フェイマスエンドの動きは見ることができなかった。
良く見えたのは、レッドレイヴン、マイネルミラノ、ネオリアリズム、マテンロウボス、ダービーフィズの5頭。ファントムライトは褒められた動きではなかったけど、力だけで走られても不思議はない。合計6頭を挙げておこうか。
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