2016 8/7(日) レパードステークス(GIII) 新潟ダ1800m
予想用・出走予定馬一覧
【レパードステークス2016予想:出走予定馬の中から注目馬は?】
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ジャパンダートダービーでは強気の逃げもキョウエイギアの目標となっての2着、それでも厳しい流れを思えば強い2着だったケイティブレイブが1800mのレパードステークスに出走予定。大一番を過ぎた後ではあるが、兵庫チャンピオンシップの圧勝も含めて今の充実ぶりは確かと言っていいはず。不調から脱しつつあるか?という武豊とともに夏の新潟の舞台で主役を狙う。
地味に強敵も多いかなとは思うが総合的に見ればこの馬が最上位と思っている。後はこの馬の流れにレースを支配できればというところだろう。
まずは前走のジャパンダートダービーを振り返りたい。大井のダ2000m戦で良馬場、ペースバランスは61.8-63.9と2秒でかなりのハイペースである。ラップ推移でみても12.7 - 12.3 - 13.0 - 12.8 - 13.1とL4の3角手前から3角序盤ぐらいが最速で12.3、仕掛けどころも早かったし大井らしいL2での加速度というのはほとんど問われず、基礎スピードを高いレベルで要求される競馬になった。13番枠と大外からまずまずのスタート、じわっと出していきながら最序盤そこまで無理せずにじわっとハナを取り切る。そこから大きく緩めずに淡々と絶妙なハイペースを作って行く。向こう正面で各馬が仕掛けて2列目勢が凝縮、この流れで3角で仕掛けてペースを引き上げ出し抜く形。4角では3馬身差ぐらい広げて直線。序盤でも踏ん張ってはいるが脚色で明確にキョウエイギアに見劣り並ばれる。L1でも得踏ん張ってはいたがキョウエイギアのぶっちぎりを許し、3着争いをしていたゴールドドリーム辺りの馬は寄せなかったものの完敗の2着だった。まあこの展開というよりはこの距離でゆったり運べたキョウエイギアが適性を全開に引き出したというのはあると思うが、この馬自身もハイペースで仕掛けも早い、という形になったわけなので強い2着と言って良いんだろうと。
ただ、根本的に見た時にはゴールドドリームとの比較で見ても兵庫チャンピオンシップの様にゆったり運ぶ競馬が理想なんだろうと思う。園田1870mでラップも出ずペースも読みにくいのだが、上りは37.7でこの馬自身は余裕を持っていたし恐らく平均ペースぐらいだろう。 8番枠から好発、押して押してハナを取り切りペースをコントロール。出負けしたゴールドドリームが外から押し上げてくるがその前にしっかりとレースを支配していた感。向こう正面でもそうペースを引き上げずに2周目。向こう正面で各馬が仕掛けて前もペースを恐らく引き上げて縦長に持ち込む。3~4角でも唯一食らいついてくるゴールドドリーム以外は離していてそのまま直線でゴールドを引き離すという圧倒的な競馬を見せた。この感じからも恐らく前半無理をせずに後半のポテンシャルを、というタイプのように感じるかな。
一応伏竜Sも振り返るが、これはどちらかというとJDDに近い感じかな。中山ダ1800m戦で稍重、49.1-50.9と2秒近いかなりのハイ、ラップ推移でみても12.6 - 12.4 - 12.5 - 12.4 - 12.7 - 13.3と大きく緩まずに12秒半ばを連続しながら消耗していく形。4番枠からまずまずのスタート、押して先行策で2列目外につけていく。淡々と進んでいく中で3角で外からキョウエイギアが仕掛けてきてしまったので2頭分外から動かざるを得ない形。そのまま直線では一足を使って一旦は先頭に立つのだが、内で我慢していたストロングバローズに上手く脚を残されてしまって抜け出される。それでもこの展開でグレンツェントに差し込まれるも際どく粘っての3着は立派。実際勝ちに来たキョウエイギアはこのペースで外から動く形で甘くなっているわけだし、ペースが速い中での早仕掛けになってしまったと。ただ、このレースは基礎スピード色が強かったし、その中でも外から勝ちに行くだけの脚を使って実際L3は12.4とそこそこ速い中で2頭分外。 相手関係も強敵だったのは間違いないし、この展開でこれだけやれたなら上等だろうと思う。
ひとまず現段階では極めて隙が無い、総合力タイプとみてまず間違いない。ただ突き詰めれば平均ペースぐらいが理想なんじゃないかなと。ヒヤシンスSみたいに重馬場で12.5 - 12.9 - 12.1 - 11.7 - 12.0と極端な中弛みがあっても仕掛けを待ちながら直線序盤追いだすところでもしっかりと反応できていた。L2の最速地点では流石にゴールドドリームにキレ負けしていたが反応自体はしっかりとできていた。また前述のとおりハイペース適性も高く息を入れての再加速も可能で、基本コーナーごとに淀む新潟1800適性はかなり高いと思う。また急コーナーの大井でも3角で一頭だけ出し抜く脚を使っていて、右左の差があるので当てにはしにくいにせよ、小回り適性そのものは高いレベルで見せてきている。兵庫CSみたいにペースをコントロールできれば長く脚を使ってくる、と高いレベルでまとまっている。敢えて言うならばヒヤシンスSみたいに高速ダートで11秒台に入ってくるような極端なトップスピード戦は合わないかもしれないが、後半のポテンシャル、前半の基礎スピード・ゲートと言ったポジショニング面、そして息を入れられて要所で動けるギアチェンジ。総合力の高さは3歳ダート世代でも屈指の実力馬だ。マイネルバサラが後半型で強敵、流れても強くポテンシャルは最上位のグレンツェントと厄介な馬がいることも事実だが、こと器用さが要求されやすい新潟1800ならばこの馬の方が信頼は置きやすいかな。敢えて言うなら内で包まれたという経験が薄いのでできれば外目の枠の方が良いだろう。3~4角で逃げ~2列目外ぐらいでしっかり前を向ける展開ならこの馬が中心と言っていいだろうと思っている。
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