2017年2月1日水曜日

きさらぎ賞 2017 出走予定馬・プレ予想:ダンビュライト、朝日杯は崩れたが…マイペースで進めてまずは持ち味の末脚を引き出したい

2017 2/5(日)
第57回 きさらぎ賞(GIII) 京都芝外1800m
予想用・出走予定馬一覧
きさらぎ賞2017の予想用・出走予定馬一覧


 サウジアラビアロイヤルカップでは強敵ブレスジャーニーを相手に善戦の2着、朝日杯では崩れたが末脚は不気味なものを持っているダンビュライトがきさらぎ賞に出走予定。朝日杯では2番人気と期待を背負いながらまさかの13着と二桁着順に沈んでしまった。新年を迎え、挽回を期しての淀の舞台。クラシック戦線に向けて生き残りをアピールできるか。


 う~ん、正直朝日杯であそこまで崩れたのは驚いた。折り合い面の課題もあったとは思うが、それでもサウジアラビアロイヤルCではしっかりといい脚を使えていたし、朝日杯自体のレベルもそこまで高いとは思っていなかったのでもうちょっとやれて欲しかったかな。ただ前半掛かっていた、ペースも遅くはない中で好位につけていたのも影響があったかもしれないし、ここは正念場…きっちりと結果で示してほしいかな。


サウジアラビアRC(GIII) 2着 9頭7枠7番
東京芝1600m稍 1:34.7(+0.2) 47.7-46.8 S^1
12.3 - 10.9 - 11.8 - 12.7 - 12.4 - 11.7 - 11.1 - 11.6

 まずは2走前、ブレスジャーニーを相手に善戦したサウジアラビアRCから。稍重でそれなりに時計も掛かっていたし、ペースもハロン12を切る流れの中で中弛みはあれどL2最速11.1は馬場を考えれば立派である。後ろからの馬だとそこまで基礎スピードは問われなかったが、それでもこの馬でも逆算すれば1000通過は60.5なので極端に遅くはない。何とか五分に出たという感じでそこから無理はせず後方で進めていく。道中も急かさず前との差を詰めることはせず、ブレスジャーニーよりは一列前、3角では好位に取り付いて4角では外に誘導、2列目に近い位置で直線。序盤で追い出しを待つ余裕で先頭列に近いところ、L2で反応して抜け出しを図るがその外から一気にブレスジャーニーに来られてしまう。最後まで伸びで見劣っての完敗だったが、3着のクライムメジャー以下は離しての内容で強い2着ではあった。ひとまずL2の地点でブレスには前に出られているが、最初は先頭列との差は少しあったしトータルで見れば、ほぼほぼ11.1に近い脚を使っているとみるべきかなと。なのでこの流れからしっかりとトップスピード戦で一定の脚を引き出せた。トップスピードの質、持続力を含めて後半勝負ではブレスに完敗だが、それ自体はブレスジャーニーのパフォーマンスが高かったのも大きいし、3着のクライムメジャーとの比較で見れば、府中ではサトノアレスと比較してそう差はなかったはず。


朝日杯FS(GI) 13着 18頭4枠8番
阪神芝外1600m 1:36.5(+1.1) 48.3-47.1 S^1
12.8 - 11.2 - 11.6 - 12.7 - 12.3 - 11.5 - 11.2 - 12.1

 一方でこの朝日杯では想像以上に崩れた。今でもまともならどこまでやれたかはともかくとしても、ここまで崩れるはずはないとは思っていて、やはり前半の進め方に課題があったのかなあと。なんとか五分に出たかなという感じ、そこからじわっとポジションを取っていくという競馬の中で好位列の真ん中に入り込む。そこから我慢をさせようとするが少し掛かり気味になって前目でレースを進めていく。3角の辺りでも力みながらブレーキをしつつ窮屈な感じで走っていて、4角でも3列目の中目から直線を迎える。序盤でそこからの反応が全く無く一気に下がってしまう。手応えの割にはラストは一気には下がらず食らいつこうとしていたが及ばずの惨敗だった。う~んというほど反応がなかったなと。直線入りでスッと下がった時はもっとさをつけられるかなと思っていたんだが、結果的に1.1でまとめているところから考えるとL1は意外と頑張ったということになる。まあそれでも物足りないんだが、極端に酷かったのは直線入りで全然動けなかった点でここが一番。阪神外は基本的には下り坂で動きやすいはずなので、直線までの持っていき方…少し出していって掛かる、遅いといっても年末で時計が掛かる阪神で48.3を3列目ぐらいとなると少し厳しい流れだったのかもしれない。サウジアラビアRCの場合は稍重でも幾らか馬場が軽かったのは確かだし、そのうえで後方で我慢しながら中弛みで取り付いたという違いはある。この辺からも本質的にはマイルは若干短いかもしれない。


●2017きさらぎ賞に向けての展望

 サトノアーサーはともかくムーヴザワールドとワンダープチュックの2頭が回避したことで善戦のハードルは幾分下がってきた。その中でこの馬としてはきさらぎ賞の傾向と言っていいかなりのスローになりがち、そして中弛みで息を入れやすい舞台、ということ自体は良い材料だろうと思う。少なくとも前走の感じから前半にあまり脚を使わない方が良いのは確かかな。少し掛かっていたのはあるにせよ、あそこまで反応できない馬ではないはず。中団ぐらいで進めて前半ゆったり行かせつつ、中盤の緩みで取り付くぐらいのイメージが合ってそう。その点ではきさらぎ賞の適性的には噛み合う可能性は高い。ただ、上手く脚を引き出せたサウジアラビアRCでも最速地点では明らかにブレスジャーニーと比較して一段見劣っていたので、このレベルでどこまで戦えるかが焦点になる。少なくともドスローで団子からの3F勝負とかではサトノアーサーの決め手には屈する可能性が高い。かといってペースが上がってくると難しいので、3角の緩みの段階での動きが噛み合えばというところかな。京都は先週を見ても全体的に外差し傾向ではあると思うので、その中でサトノアーサーより前でしっかりと積極的に動いてしまいたい。適性的には面白いし出し切れればチャンスはあるかな。スローの方が良いといってもサトノほど極端にドスロー経験しかないわけでもないし、ハロン12レベルには対応しているからね。素材勝負になれば苦しいけど紛れの中で上手く乗れれば。



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