2017 3/4(土)
第24回 チューリップ賞(GIII) 阪神芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
新馬戦ではインパクトのあるコーナーでの押上げで完勝、前走のエルフィンステークスではその末脚を引き出し切れずの3着となってメリッサがチューリップ賞に出走予定。エルフィンステークスはちょっと噛み合わなかっただけに出し切りやすい阪神外回りに変わるのは悪くないはず。強敵と言っていい2強を相手、間に割って入れるか。
ん~まあ前走で底は見せなかったし素材としては一級品なのは確かだけど、結局不器用さがもろに出ているのはあるので、チューリップ賞ではとにかく出し切って権利をもぎ取りたいところだね。どちらかというと仕掛けが早くなりやすい本番の方がパフォーマンスを上げてくると思うし、復帰の福永が流れのワンテンポ先を打てるかどうかがポイントになるかな。
●新馬戦 1着 16頭5枠9番
京都芝内1600m 1:36.3 49.4-46.9 S^2
12.6 - 11.5 - 12.2 - 13.1 - 13.1 - 11.5 - 11.1 - 11.2
まずは新馬戦から振り返る。この一戦の評価は非常にむずかしく、結論から言えばかなり特殊でこれをそのまま受け止めるのは危険、というところ。ペースはかなりのスロー、特に3角手前~3角で13.1-13.1と非常にに遅いレースラップで中弛みである。ゲートは出負けして後方からのスタートとなる。そこから押してリカバーしつつ最終的には中団。道中も追走しながらの競馬だったが3角手前で前が一気に緩めたところを突いて大外から押し上げ、3角の13.1の地点でほぼ先頭列に並びかける競馬。4角で内に切り込んで1頭分外、先頭列で直線に入ってくる。ただ勢いに載せて入ってきた中で最序盤ではむしろ前受のパンサーバローズに少し出し抜かれる。L1では落とさずしっかりと伸び切っての完勝だった。もちろん素材として言えば少なくともTS持続は相当高いレベルにはあると思う。ドスローの中で追走に苦労したが坂の下りで勢いをつけつつ13.1と前が落としすぎたところで押し上げたのは理想的な入り方。そこからは上がり3Fで33.5と高いレベルでまとめてきているし、L1でも11.2の地点で1馬身差を捕えているのでL1もほとんど落としていない、もしくはここが最速かもしれない。ただ、もちろんだけどコーナーの段階では緩かったわけで、大外から押し上げたのはロスどころかむしろ噛み合った競馬だったと。派手なインパクトはあったけど、映像的な派手さはあまり意識しない方が良い。走せざるを得なかった中でラップの緩みと噛み合った分は小さくない。
●エルフィンS(OP) 3着 10頭5枠5番
京都芝外1600m良 1:36.9(+0.2) 49.8-46.9 S^3
13.3 - 11.9 - 12.1 - 12.5 - 12.3 - 11.7 - 11.4 - 11.5
その心配が顕著に出てしまったのがエルフィンS。もちろん素材としての高さは認めるし、ラストの伸びは流石。ただゲートの拙さに加えて内からスッと動ける馬ではない中で3F勝負となると動き出しの不安が少し出てしまった。ここでもやや出負け、そこからリカバーしようとするが内に入っていく形、掛かっていたのでブレーキしつつ、団子状態で外の馬が上がっていく展開、気がつけば最後方という形。ただ最後方と言っても団子状態、3~4角でも最内を立ち回って苦しい位置での直線勝負にはなる。序盤ですぐに進路を取れたが反応が遅くてL2の地点でも詰ってこずにかなり差がある。ここからL1だけでグンと伸びてきたが及ばずだった。L1がレースラップで11.5、この時点では大体6馬身ぐらいの差があったと推測される。その中でラスト1Fだけで大体2馬身差、4馬身差を縮めてきていることを考えればまず間違いなく10秒台の脚、恐らく10秒7~8ぐらいとみていいだろうと。なのでラストでようやく加速ができた。もちろんポジションは悪くその辺りはルメールも反省してほしいが、3^4角以降のコース取り自体は動ける競馬ができていた。本当に反応が良い馬であれば直線入りの段階で差を詰めてきていたと思うが、これができなかったというところからもやはりギアチェンジに少し難があると考えた方が良い。
●2017チューリップ賞に向けての展望
素材は間違いない、いずれ最上位との戦いでも通用すると思うが、現状の完成度で測るとやはりゲートの拙さ、そして緩い地点から動きだす鈍さは出てくる。素材的には新馬戦ではTS持続の高さを見せたし、前走のエルフィンSではドスローの中動き出しは鈍かったが最後は強烈な切れ味を示した。馬場も今年の京都開催は基本少し時計が掛かっていたし、その中で最速ハロンラップを余裕で10秒台に入れてきていることからも質的なレベルも高めてきている。素材は良い。後はそれがフォローできる競馬になるかどうか。チューリップ賞の場合は本番の桜花賞と違って全体では流れにくく中弛みの傾向が強い、その分仕掛けが遅れることも多くL2最速率が高い。素材で圧倒出来るレベルであれば基本的にはブエナビスタにせよハープスターにせよ届く。ただこの馬の能力そのものは高いと思うし、例年ならこれでも追込みで十分勝ち負けまでこれるかなと思うんだが、今年は極めて相手が強い。少なくともJF上位2頭は基礎スピード面、そして要所の反応、トップスピードの質、持続力のバランスの高さは間違いないところで、これをこの条件で崩すのは並大抵では難しいかなとみている。チューリップ賞の傾向として勝ち切るまでのチャンスがあるとすれば新馬戦の様に中弛みで外から一気に押し上げきってしまうぐらいのことは必要かもしれない。また、基礎スピード面も今のところ目途は立てられていない。新馬もエルフィンSも49秒台、しかも自身では後方で入っているわけなのでそれよりも更に遅い。チューリップ賞は中弛みはあるにせよ流石に48秒にはまず入ってくる。47秒ペースへの対応力が欲しいところなので、そこから考えると2秒遅いというのはリスクとしてはもちろんある。中弛みで取り付くにしても上位勢もそれを活かせるタイプでかつポジションを取れる、動ける。個人的には今回は福永だし常識通りに乗ってしまえば勝負が終わったところでL1追撃の3着争いからよくて一角崩しぐらいが妥当かなと思っている。ペースが上がってやれれば全体の仕掛けがチューリップ賞より早くなりやすい、素材を活かしやすい本番の桜花賞の方がチャンスは出てくるかなと。いずれにせよここでどこまでやれるか、興味を持って見届けたい一頭。
デビュー戦から上がり最速をマークし、2連勝とポテンシャルの高さを見せるサトノアーサー。レース内容から、能力は世代でもトップクラスでここも通過点になる可能性大。3連勝であっさり初重賞制覇を成し遂げるはずだ。
相手は開催が進んで馬場の外側が伸びるようになってきたため、外めの枠の馬を中心にシンプルにチョイス。
式別:3連複
方式:フォーメーション
軸:8
相手:2.11.12
組み合わせ数:6点
回収金額:500円×60.2倍=30,100円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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