2017年6月21日水曜日

宝塚記念 2017 出走予定馬:ヒットザターゲット、時に名馬を撃破した名脇役も9歳で下降線…V字回復で大波乱を巻き起こせるか?

2017 6/25(日)
第58回 宝塚記念(GI) 芝内2200m
予想用・出走予定馬一覧
宝塚記念2017の予想用・出走予定馬一覧


 今年ですでに9歳、ビッグネームを撃破するなど重賞を数多く制してきたヒットザターゲットが今年も宝塚記念に出走予定。とはいえ、その歴戦の猛者も流石に衰えを隠せないところまできてしまい、ここ4走は二桁着順に沈む結果となっている。宝塚記念は4着の実績がある舞台、高速馬場も得意な条件、ここで古豪の意地の末脚が炸裂するか。


 2年ぐらい前でこの面子ならヒモ穴で面白いかもなあ…とは思うんだが流石に前走の目黒記念の内容を考えるとなかなか強く推せる材料にはならないかなあ。


京都大賞典(GII) 5着 10頭8枠9番
京都芝外2400m良 2:25.9(+0.4) 62.0-58.4 S^4
12.7 - 11.5 - 12.0 - 13.0 - 12.8 - 12.2 - 12.7 - 13.0 - 11.9 - 11.1 - 11.1 - 11.5

 直近の好走例はこの5走前の京都大賞典5着ということになる。目黒記念3着まで遡っても良いが一応5走以内でそれなりにはやれているので。ペースは3.6で超スロー、そこからのL3実質最速のトップスピード戦。L1でも大きく落としていないのでトップスピードの質を高いレベルで問われている。


 9番枠からやや出負けしてじわっと促してそれなりにはポジションを取っていく。最終的には内に入り込んで後方内内。道中も向こう正面で一瞬ペースが上がったかなという程度でポジション変わらずスローのまま3角に入っていく。3角の下りで前がペースを引き上げた中で中団の内内でジッと我慢、アドマイヤデウスの直後から直線で進路を外に誘導する。ただ序盤でやはり少し置かれてしまってL1でばてた馬を交わしてなだれ込んでの5着だった。


 この馬も高速馬場でTS持続力を活かしたいというところがあったので、展開自体L3で速いラップを踏んでいるのは良かったが直線で外に出すまでにタイムラグがあったしそこで勢いも少しつけきれなかった。また前もそんなに落とさなかったのでそこが致命的だったかなと言える。ただ逆に言えば嵌り切ったわけではない中での5着なので、この時点ではそんなにひどいパフォーマンスではなかった。もちろん超高速馬場が得意な馬なのでその辺りはあるかもしれないが。もともとが京都大賞典で強烈な消耗戦になった時にシップとトーセンラーをまとめて差し切ったように、割と厳しい流れが合っている馬。今回は前半が緩すぎたのでこの5着は内容的には悪くない。


金鯱賞(GII) 13着 16頭6枠11番
中京芝2000m良 1:59.7(+0.5) 60.4-58.8 S^2
12.6 - 11.3 - 12.6 - 12.2 - 11.7 - 11.7 - 12.0 - 11.9 - 11.4 - 11.8

 そこからJC,有馬と惨敗を喫して今年初戦の金鯱賞を迎えた。この金鯱賞も結果的に惨敗だったが、着順ほど着差は開かず0.5差で踏みとどまった。展開的には1.6とかなりのスローからの2段階加速戦。L6からのロンスパでポテンシャルを問われたこともあるし、そこからもう一段という脚を要求されたのでその辺りが噛み合わなかった要因でもあるとは思う。極端に悲観するほど悪いわけではないが、それでも物足りないのは間違いない。


 11番枠から坂スタートでやや出負け、そこから押して押してポジションを取って行こうとするが難しく後方から、最終的には包まれて下げて最後方といい入り方ができなかった。道中も最後方の内目で進める形で3角。3~4角でも最高峰の中目を追走、4角でも最後方のまま直線に入ってくる。序盤で外に出し切らず馬群の中から徐々に外に誘導、L1では大外に出し切ってそこからの伸びはジリジリとなだれ込むだけの13着完敗だった。


 まあこの時の中京の馬場で外々を回して差し切れってのはなかなか難しいし、これも着順ほど悪くは無いとは思う。4角の段階で外に出してしまった方が良かったかなという感じはあるし、L2の坂の上りが最速にはなっているので直線まで最後方でちんたらしていては流石に難しい。それはそれとしてもうちょっと伸びてほしかったのも確かで、良い頃に比べるとというのはもちろん出てくる。


目黒記念(GII) 13着 18頭7枠13番
東京芝2500m良 2:32.3(+1.4) 60.8-59.7 S^1
7.2 - 11.0 - 11.2 - 12.7 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.3 - 12.4 - 12.2 - 11.3 - 12.0 - 11.8

 ただ、目黒記念に関しては本当によくなかった。擁護のしようがない負け方で流石に苦しくなってきたか、という感じの敗戦。休み明けというところぐらいだがそれでも金鯱賞は最低限にはやれている。ペースは1秒程度でややスローだがこれは単騎逃げ。離れた番手では大体62秒前半ぐらいなので超スローに近い。


 13番枠からやや出負けしてそこから押して押してという形だが結局は後方でというのはいつも通り。実質的には超スロー、というような流れの中で最後方で我慢しながら流れを待つ。3~4角で2列目以降が一気に動いてロンスパ気味の競馬になった中で少しずつ差を詰めながら後方集団に取り付いて直線。序盤ではスペース自体はあったが伸びはジリジリ。L1で伸び切れずになだれ込むだけの13着惨敗だった。


 フェイムゲームが出し切って上がり最速で突き抜けているように、TS持続型が結果を出しやすい…当然この馬にとっても悪くない展開だったが結果は惨敗だった。良い頃は早めの仕掛けで内にスペースがあればするすると伸びてくる馬なのだが、進路自体があったのに伸びてこなかった、しかもこの展開でというのはかなり不満が残る競馬だったと。


2017宝塚記念に向けての展望

 いい頃のこの馬なら今の阪神の馬場状態はかなり面白いと思う。またもともと京都大賞典でシップやトーセンラーを撃破したり、札幌記念で2着に入った時もだが、意外と基礎スピードそのものは持っている馬。多少ハイペースになっても対応できる、高速馬場でのロンスパは持ってこいの馬である。なので基本的にはペースも上がる可能性が高くなる、仕掛けどころも早くなりやすいこの阪神内2200という舞台は合う。これまでなかなか噛み合い切らないのにはこの時期の宝塚記念は雨の影響もあるので開催最終週では荒れることが多いというのがあるだろうと。今年はここまでまとまった雨が6月で降っていないことが幸いしてこの馬にとっては歓迎できる超高速状態が続いている、というより先週のBコース替わりで余計に軽くなったぐらい。なので条件は良いと思う。後は前走の負け過ぎからの復活をどこまで期待できるか。最低でも昨年秋の京都大賞典の出来に戻さないといけない。1か月ちょっとでそれを望むのは酷かもしれない。また相手関係との比較でみても同タイプの強敵も少なくない。全盛期ならともかく、今のこの馬ではちょっと難しい相手が揃っている。札幌記念みたいに2000でも全体で流れても良い馬というのはシュヴァルグランやシャケトラに対しては優位に運べそうだが、現時点では同タイプならミッキークイーンを明確に上位に取らざるを得ない。金鯱賞までならまだ…とも思うが目黒記念が悪すぎた。良い頃ならなあ…というのが本音で現時点ではあっても3着ヒモで大穴狙いまで。




 宝塚記念予想の際、ご紹介したいのが日本ダービージョッキー大西直宏擁する「ワールド競馬WEB」。大西騎手は実際にサニーブライアンであっと驚く逃げでクラシック2冠を制するなど、G1競走での勝負勘に優れる。曰く、、「宝塚記念は2017年春G1で1番自信がある。この3頭の1点勝負でいい」とのこと!↓↓


この頭数なら当てやすい

キタサンに迫る穴馬はこれ↓

第58回宝塚記念(G1)
『少頭数なら1点で』

◆春G1は1点でのスーパーヒット連発
第84回 日本ダービー(G1)
▲レイデオロ
○スワーヴリチャード
◎アドミラブル
3連複1点で2220円的中!


第78回 オークス(G1)
○ソウルスターリング
▲モズカッチャン
◎アドマイヤミヤビ
3連複1点で4600円的中!


第155回 天皇賞春(G1)
◎キタサンブラック
▲シュヴァルグラン
○サトノダイヤモンド
3連複1点で610円的中!



今回はそれ以上・この春1番自信あり!

↓↓↓↓↓↓


pngワールド:宝塚記念300-250



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