2017 8/6(日)
第53回 小倉記念(GIII) 小倉芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
前走マレーシアカップではレコードで接戦を制してきたストロングタイタンが小倉記念に出走予定だ。期待を受けながらも今年は重賞では物足りない結果、それでも降級即勝ち上がって再度のオープン入りは実力の証明と言っていい。後はこのレベルでペースに惑わされずにしっかりと持ち味を発揮することができるかどうかだ。
ブックの想定で軽く見た時に、これは荒れそうな気配しかしないな、という第一印象を抱いたわけだがその根源はこの馬にぐりぐり◎の状態というところにある。ただ、今年は馬場が軽いのと、基礎スピードタイプの強敵がいない、スローになればなんとかなってしまうかもしれない。明確なリスクはあると思うし取捨が難しいなというのが率直なところ。
●マレーシアC(16下) 1着 11頭6枠7番
中京芝2000m良 1:58.3R 60.1-58.2 S^2
12.8 - 11.3 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.5 - 11.6 - 11.5 - 11.7 - 11.9
まずは前走のマレーシアC勝ちから取り上げたい。ここではレコード勝ちを収めているがペースが1.9でかなりのスローであるように馬場に寄るところが大きい。スローロンスパでポテンシャル戦での6F勝負となっているように、レコード勝ちだが後半のステイヤー色が強い競馬になっている。
7番枠から坂スタートでも上手く出てまずまず、そこからじわっと楽に先行争いでスローのうちにしっかりと前を取る。道中も前からは離れた2列目の外で進めてこの馬の位置では推定62秒弱ぐらいの通過。3~4角で前2頭を捕えに動いてコーナーで差を詰めつつ3番手で直線。序盤でそこから追いだされてジリジリと伸びる感じ。L1までジリジリと伸び続けて外から良い脚を使って伸びてきたストーンウェアを最後は前に出させずの勝利だった。
このレースと個人的には玄海特別勝ちがこの馬の適性だと思っていて、敢えて言うならラストインパクトやヒットザターゲットに近いかなという感じ。この感じで高速馬場での後半のポテンシャル面の高さを1800~2000で見せている馬は最終的にもうちょっと長い距離の方がいいケースが多い。前走を見て個人的にはやっぱり2400mぐらいで見てみたいなと改めて思わされた。もちろん血統的にはリーガルランサムもフォーティ系ではあるが母父ティズナウの方が短距離指向が強いので血統だけ見るとマイル色が強いのだが、個体で見ると距離はあった方がいいと思う。このレースなんかこの馬のバランスで考えれば推定で62-56.3ぐらいの感じで走っているわけでここまで極端なスローロンスパの形で後半5Fを高いレベルでまとめてきているのでこれが武器のはず。もちろん超高速馬場でのものではあるので鵜呑みにはできないが、前半に急かされてこれを削がれるよりはもっとゆったり入れる距離の方がいい、という感覚だ。後半のポテンシャルはもうちょっと長い距離でも武器になるとみている。
●小倉大賞典(GIII) 5着 16頭1枠2番
小倉芝1800m良 1:46.3(+0.5) 46.2-48.2 H^2
12.2 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.9
逆に2走前の小倉大賞典のような形がこの馬の負けパターンになると思う。少なくとも高いレベルで基礎スピードを問われると甘くなる傾向なのは間違いない。ペースが2.0でかなりのハイ、ラップ推移的にも淀みのない基礎スピード特化戦となった。
2番枠からまずまずのスタート、そこからじわっと追走しつつ好位の内内でという競馬を選択する。ただ序盤からレースの流れが激しく、好位内目で追走しながら3角で少し窮屈になって待たされる形になったものの直線捌いてからの伸びもこれと言ってなく、最後までジリジリと伸びあぐねてのなだれ込み5着だった。
まあもちろん内内を立ち回って3~4角であそこまで待たされるとしんどかったとは思う。完全に流れていて余力もなかったはずなので前に合わせて減速せざるを得ない形になったのはこの流れでは辛かったのも確か。ただ直線で進路が開いてからの伸びが甘かったし、前半急かされてしまうと後半要素が削がれてしまうという面はあると思う。少なくとも適性的に見て天敵と言えるのがマルターズアポジーのような基礎スピードを高いレベルで持っている馬だろう。こうやってペースを作られてしまうとなかなか難しい。
●中山金杯(GIII) 9着 13頭7枠10番
中山芝内2000m良 2:01.4(+0.8) 60.4-60.2 M
12.4 - 11.0 - 12.7 - 11.8 - 12.5 - 12.0 - 11.5 - 12.0 - 12.3 - 12.4
そして気に入らないのがこの中山金杯。確かに平均ペースなので基礎スピード面もある程度問われているが、それでも後半はポテンシャル戦となっているしそこまで悪くない展開だったはずでこれで崩れたのが物足りん。
10番枠からここでは立ち遅れてやや出負け、それでもそこからリカバーして前目につけることはできた。そこからコントロール、少し掛かり気味ながら好位の外目で3角。3角でマイネルフロストがカットして入ってきたのでここで不利を受けて少し下げる。ただそこから前が減速していく流れの中でこちらも促されてイマイチ反応できないまま、4角では激しく追われて狭いところを進める形になったものの中団まで下がる。序盤で窮屈にはなって走りにくそうだったがそれでも伸びは地味。L1でも進路を確保しきれずなだれ込みの9着完敗だった。
まあお世辞にも良い騎乗とは言えないが、それでも3角の不利以降は前も落としているラップなのでもうちょっと4角以降反応が良くても良かったかなという感じがあるし、力負けかもしれないがこの馬は案外不器用なのかもしれないと。小倉大賞典でも内目で立ち回って良さが出ていない感じもあった。もちろん基礎スピードはあまり武器にならないと思っているが、それでもそれ以外にも敗因があるかもしれないと。そしてこれまで強い競馬を見せてきたレースも外からしっかりと出し切って、ロスを無視して最後まで伸びてきている。想像以上にポテンシャル特化型かもしれない。
●2017小倉記念に向けての展望
基本的には前半無理はしたくないと思っている。というよりも恐らく適正距離はもうちょっと長いところにある。なので2000で基礎スピードが高い各馬がペースを作ってきたときにそこで削がれる可能性は高い。ただ一方で、ハイペースの中では常に包まれてスムーズに進められていないという面もある。特にこの馬は強い競馬をしているときはロスがあっても外からしっかりとスムーズに出し切る競馬が多い。その辺を踏まえてもある程度流れても後半外から動いていってリズムよくポテンシャルを引き出すことができればもしかしたら、という点はあるかな。これまでの内容からも前半無理せずポテンシャル戦に特化出来れば重賞でも十分勝負できるという期待は持っている。全体のペースが上がらなければ楽しみはあるし、高速馬場巧者でもあるのでスローロンスパで60-58ぐらいからの5~6F戦という形なら勝負になるメンバー構成。そして今年に限れば小頭数でこれと言って引っ張っていきそうな逃げ馬は不在。楽に前目でペースをコントロールする形に持ち込めれば面白いし、そのうえで向う正面から怖がらずに一気に仕掛けていければ。例年のメンバー構成、流れそうな条件なら不安の方が多いと思うが、今年のメンツでこれだけの高速馬場ならそこまで前半無理しなくても良さそう。馬券的には難しいところだがメンバー構成を考えると前半は思ったより楽ができそうなのでそうであればポテンシャルは最上位。
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