2017年11月30日木曜日

チャンピオンズカップ 2017 出走予定馬:カフジテイク、ルメールへの乗り替わりで末脚を引き出したい…昨年からも1800は面白そう

日程:2017年12月3日(日)
第18回 チャンピオンズカップ(GI) 中京ダ1800m
予想用・出走予定馬一覧
チャンピオンズカップ2017の予想用・出走予定馬一覧

 強烈な追込みを見せてGI戦線でも好走を続けてきた実力馬カフジテイクがクリストフ・ルメールとの新コンビでチャンピオンズカップに出走予定だ。昨年のチャンピオンズカップでもしぶとく伸びての4着と悪くない競馬。ただ今年は尻すぼみの傾向で、武蔵野ステークスでも5着と敗れた。鞍上にルメール、心機一転してGIで末脚を炸裂させたい。


 南部杯に関してはある程度仕方ないと思うが、前走の武蔵野Sに関してはやはり3角までに動く意識を持てなかったのが後手後手に回った要因。ルメールに替わるのは良いと思うので、後は上手く噛み合えばというところ。昨年も結構ロスがあった中での4着で侮れない存在。


フェブラリーS(GI) 3着 16頭5枠10番
東京ダ1600m良 1:35.2(+0.1) 46.2-48.9 H^3
12.1 - 10.5 - 11.4 - 12.2 - 12.8 - 11.8 - 12.0 - 12.3

 このフェブラリーSでは中弛みがあったのも何とか差し込めた要因かなと思う。ただ顕著なほどには緩んでいないし、何より単純にペースも速かったので基礎スピードも問われたと思うし、ついていくのに苦労はしている。総合的に見てゴールドドリームの方が上だったが、末脚を出し切る形ならGIレベルで通用しているのも確か。


 10番枠から出負けして最後方付近からはある程度仕方ないが、そこからリカバーして後方集団の外にはつけていく。道中も無理せず後方で3角。3~4角で前が息を入れたところで大外から勢いをつけて直線に入ってくる。それでも序盤で加速する地点ではまだジリジリで伸びは地味。しかしそこからL2で徐々に伸びて中団やや手前、L1でグンと来て最後は良い脚を使って前との差を詰めるも届かなかった。


 芝スタートのマイルだと結局前半でかなり引き上げられてしまうのでなかなか差を詰めるのが難しい。ところがこのレースでは幸い3~4角で緩んでくれてここで何とか取り付けた。そこからはラストまでしぶとく減速ラップの中でグングン伸びてきている。それとエンジンの掛かりが微妙に悪かったのもあって、基本的には外から勢いをつけたい馬なのは間違いない。もちろん緩めのコーナーで下り坂でまえにスペースでもあれば違うとは思うが。


プロキオンS(GIII) 2着 15頭5枠8番
中京ダ1400m良 1:23.2(+0.3) 34.0-36.9 S^3
12.2 - 10.9 - 11.1 - 11.8 - 12.1 - 12.4 - 12.4

 この馬は基礎スピード戦では甘い。フェブラリーSでは緩んだので取り付けたが、このプロキオンSでは緩まなかったので自力で差を詰めていく必要があったと。2.9で超ハイ、ラップ推移的にも淀みのない競馬だ。


 8番枠からここではまずまずのスタートを切ってそこからじわっと追走、中団にはつけていく。4道中はそこからじわっと下げて中団やや後方で進める形で3角に入っていく。3~4角でも内目を立ち回って我慢しながら直線で外に持ち出すがそこまでに少しロスがある。そこから伸びてくるが先にキングズガードに抜け出されてL1では詰められなかった。


 勢いをつけてきて直線入りでスペースを確保するのに待たされているわけでこの辺りは痛かった。ただペースが上がっている中でとなるとL1での伸びが地味だったわけだし、実際昨年はもっとハイレベルの基礎スピード戦の中で完敗を喫している。この馬の場合芝スタートでペースを引き上げられての競馬というのは合っていない印象で、どこかで取り付けた方が良いしフェブラリーSの内容とこのプロキオンSから比較しても多分距離はマイルの方が良いのは確かだろうと。


チャンピオンズカップ(GI) 4着 15頭1枠1番
中京ダ1800m良 1:50.3(+0.2) 48.8-49.5 M
12.7 - 10.7 - 12.9 - 12.5 - 11.8 - 11.8 - 12.4 - 12.3 - 13.0

 ここ2走ではなく敢えて昨年のチャンピオンズカップを振り返っておく。このレースはペースこそややハイ寄りの平均だが前半は結構緩い、L5最速で11秒台を刻んでからのL1は13.0という消耗戦。特化はしていないが、前半の基礎スピードとそこからのポテンシャルを高いレベルで問われているといえる。結構ちゅう長距離色が強いレースだったという認識だ。


 1番枠から坂スタートでも出負けして後方からの競馬。道中は無理せずに最後方で進めて3角。3角では前がペースを一気に引き上げている状況で中目から勢いをつけていく。そのまま4角でもその勢いに乗せて外に持ち出して直線。序盤ではまだ決定的に伸びてはこないがL1での伸びのインパクトは大、最後まで上位勢との差を詰めてきての4着だった。


 不器用なので内を突けばいいというほどシンプルではないんだが、流石にここまで3角で上がり切ってしまっている中で3~4角でロスなく完璧に立ち回ったサウンドトゥルーとの比較で見ると3~4角のロスはそこそこ大きかった。それでもL1で消耗せずにサウンドと互角の脚を使っていたことを考えると単純なポテンシャルの絶対量は一番だったんじゃないかなと思う。もちろんあの位置からああいう競馬になってしまうと難しいが、確実に全馬出し切った時にロスを考えるとこれだけ長く脚を使えたのであれば少なくとも距離は問題ないと思う。むしろこれぐらいあった方が良いかもしれない。


2017チャンピオンズカップに向けての展望

 ここ2走が物足りないが、南部杯は単純に緩い流れから3~4角で急激に動くような形になって上手く勢いをつけられなかった感覚。前走の武蔵野Sは3角まで外から蓋をされる形になったので4角でようやく前の馬を追いかけながらの競馬で加速度の高いレースで前残りの展開、出し切る形に持って行けなかったというのはある。フェブラリーSで好走したのは中弛みで取り付けたのと同時に早めに外から動いて出し切る形になってそれでもL1で突っ込んできたことを考えても、実はポテンシャル特化型なのかもしれない。L1では絶対に伸びてくるが、エンジンの掛かりが悪いのでL2で加速するような競馬は恐らく好まないし、根岸Sを勝った時も淀みないシンプルな中でのものだった。この辺を考えても基本的には早い段階で勢いに乗せきってしまいたい。それと、1800は本格化以降1度しか使っていないのだが昨年のチャンピオンズカップはポテンシャルだけの観点で見れば最上位だったと思う。少なくとも後半出し切った時にアウォーディーやサウンドトゥルーに対抗できるだけのものはある。後は3~4角での立ち回り。昨年同様アウォーディーが外から動いていく形になった時に、3~4角で産まれる内目のスペースをロスなくついて、かつしっかりと勢いを削がないような競馬ができればチャンスは十分ある。昨年のサウンドトゥルーは神がかり的なレベルだったし、あれを再現するのは簡単ではないはず。実力的には通用する、1800は良いと思っているので後はペースが上がり切らなければ…どこかで息が入ればというところかな。12番枠と適度にそとというのも良いと思うし、馬券的には強めに狙いたい一頭。


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