2017年11月30日木曜日

ステイヤーズステークス 2017 出走予定馬:アルバート、3連覇の偉業にムーアと挑む…動ける位置にいるかとフェイムゲームとの力関係がポイントか

日程:2017年12月2日(土)
第51回 ステイヤーズステークス(GII) 中山芝内3600m
予想用・出走予定馬一覧
ステイヤーズステークス2017の予想用・出走予定馬一覧

 このステイヤー路線での第一人者、今回のステイヤーズステークスでは同一重賞3連覇という偉業が懸かるアルバートがライアン・ムーアとのコンビで出走予定だ。ただ、今年はオールカマー7着、アルゼンチン共和国杯でも4着とやや物足りない結果でここに臨むことになる。古豪フェイムゲームら強敵もいるがここは3連覇なるかが焦点だ。


 3連覇のチャンスは勿論結構高いレベルであると思っているけど、個人的にはフェイムゲームが参戦してきたのは厄介な要素かもしれない。フェイムは実はステイヤーズSは初めてで、ポテンシャルも高いレベルである馬だけにこの馬の参戦で簡単ではなくなったかな、という感じ。ただそれ以外の馬には負けられないんじゃないか、と思っている。ここ2走の物足りなさもあるが、オールカマーは極端な上がり勝負、アル共は58.5kgが響いたのはあるかも。その辺りに一抹の不安はあるが、力は抜けている。


ステイヤーズS(GII) 1着 13頭3枠3番
中山芝内3600m良 3:47.4 64.0-104.1(FA13.0)-59.3 S^5

13.0 - 11.6 - 13.7 - 13.1 - 12.6 - 13.2 - 13.5 - 13.5 - 12.8 - 12.8 - 13.4 - 12.9 - 12.0 - 11.7 - 11.9 - 12.2 - 11.4 - 12.1

 まずは昨年ステイヤーズSから。この時はファタモルガーナがいて今年はいないんだがこれを上手く目標にしたなというのはあった。それでも強い勝ち方だったのは間違いないだろう。S^5レベルの極端なスロー、中盤も一貫してハロン13レベルのドスローからの5F戦でロンスパだがL2最速11.4と2段階加速で結構ギアチェンジも問われている。


 3番枠からやや出負けしてある程度促されているが下がっていく形、それでも中団馬群の内内では進めていく。1周目では特に動きなく中団馬群の内内をキープしてサムソンズプライドの後ろ。スタンド前では少し掛かるような感じもあったがドスローなので仕方ない。馬群の内内で進めながら向こう正面でのペースアップでまえにスペースを保ちつつファタモルガーナを目標に3~4角で上手くファタモルの直後を追って一気に2列目に取り付く。序盤でのファタモルの出し抜きにも食らいついて差を詰め、L1でしっかりと伸び切って勝ち切った。


 3~4角での立ち回りは上手かったと思うし、ファタモルガーナを上手く使って進路を取っていけた、またファタモルが早めに出し抜いてくれたので4角以降は前にしっかりとスペースがあったというのも大きかった。ラストはモンドインテロも来ていたが、この馬との力差通りの着差だったかなという感じだし、強い勝ち方だったと思う。またこの馬は今年はダイヤモンドSでも勝っているようにトップスピード戦への適性も上げてきていて、L2でスッと動けたのもその辺りの成長を感じさせた。


天皇賞春(GI) 5着 17頭4枠7番
京都芝外3200m良 3:13.3(+0.8) 58.3-74.0(FA12.33)-60.2 H^2
12.9 - 11.5 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.6 - 11.6 - 13.0 - 12.5 - 12.7 - 12.6 - 12.5 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 12.2

 春はもちろん天皇賞春の5着を見ておきたい。この天皇賞春はキタサンブラックがレコードで勝っているように、全体の流れもかなり早かった。単騎逃げのヤマカツライデンが途中まで刻んでいるしレースラップは少し淀みがあって全体のペースも2秒前後のかなりのハイとなっているが、キタサンの位置でも平均ぐらいでは流れていただろう。基礎スピードをこの距離にしては問われていて、そのうえでのL3最速ポテンシャル戦。


 7番枠からここでは五分に出ていたが押して押しての追走もポジション取りで苦労、前半の流れに入って行けず中団につけるのがやっとという感じで進めていく。スタンド前では中団の外に出してサトノダイヤモンドの直後で進める。向こう正面でサトノの後ろからややおっつけながら追走していき、3~4角では中団列の中目ぐらいを通しながら好位に近いところで直線。序盤で追い出されるがいまいち伸びてこずジリジリ。L1ではそれでもそれなりに踏ん張って5着と掲示板は確保したが前との差は詰まらず。


 この天皇賞春の場合これだけの流れになりながらも3~4角でまえは加速してL1でようやく落としたという形になる。3200なんだが全体の競馬になっているので実は前半の基礎スピード面が問われてはいるし、その流れで他はもう一段の脚を使って伸びているのに対してこちらはなかなか4角以降で優位に運ぶことができなかった。この馬自身の脚を使えていないという認識ではあるし、このレースに限っては前半の要素が大きいかな。


アルゼンチン共和国杯(GII) 4着 16頭6枠11番
東京芝2500m良 2:30.7(+0.7) 60.4-59.2 S^1
7.4 - 11.3 - 11.2 - 12.2 - 12.1 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 11.6 - 12.1

 秋はオールカマーで7着と掲示板を外したがこれは極端なトップスピード戦になっているので外から勝負に行って伸び切れないのは仕方がない。それよりもアル共の方が物足りなかった。もっともここでも58.5kgを背負っていたので厳しい競馬にはなったが…。ペースは1.2でややスロー、ラップ推移的には5FのロンスパでL2最速11.6。2段階加速気味の競馬で3~4角では11秒台に入っているので3~4角の立ち回りも重要ではあった。それと、中盤以降は淀みなく進んではいるので、その辺りもこの馬にとってどうだったか?というのはある。


 11番枠から坂スタートでゲートはそんなに悪くない、最序盤もある程度中団ぐらいには楽につけていく。向こう正面でも中団の中目で進めているが少し促しながら追走。3~4角で外外を回す形になって中団で直線となる。序盤でそこから伸びたかったがいまいち伸び切れず、それでもL2で徐々に伸び始めて3列目には食らいついてくる。しかしL1でのバテ差しがいまいちで、最後は4着を死守するのがやっとだった。


 不満はあるんだが、この馬はそもそも2500は短いかもしれない、という解釈は成り立つ。天皇賞春で3200でも流れてしまうと前半で苦労していた感じはあるし、2列目以降で中弛みがあまり無い中で最後の末脚が削がれていた感じ。ステイヤーズSの2勝はもちろん、ダイヤモンドSも昨年のアル共2着も顕著にスローである。今年の場合全体で見ればややスローだが中盤での淀みがまったくないといっていいし、3~4角で更に動く形になった。ロスもあったし前半のペースももしかしたら完全ステイヤーのこの馬としては速かったかもしれない。それに加えてこの馬も天皇賞春の激闘の反動があった?という可能性もある。オールカマーは分かりにくいレースだったので何とも言えないが、アル共での伸びの無さは斤量やペースだけではない可能性もある。追い切りは良く見せたから個人的にはそこではないかなとは思っているが。


2017ステイヤーズステークスに向けての展望

 昨年に比べると必ずしも万全とは言えないかもしれないがポテンシャルの高さ、そして2段階加速でしっかり脚を使えるようになってきた今、スロー以外は基本あり得ないステイヤーズSなら当然巻き返しを考えないといけない。ただ、フェイムゲームはステイヤー路線ではかなりの強敵なので、ここで盤石といっていいのかは疑問が残る。正直プレストウィック・モンドインテロクラスが3番手ならこの2頭の勝負にしかならないんじゃないかとも思っているんだが、フェイムゲーム相手にポテンシャルで捻じ伏せられるかどうか。今回はどう考えてもマークを受ける立場だし、ゲートも上手くない、二の足も遅いので最序盤はそう楽な立場にはならない。ムーアなので外から動くという意識を持つかは微妙だし、各馬の動きを待ってからになると昨年のファタモルガーナみたいなタイプの馬もいない今回は包まれて踏み遅れるリスクも馬場によっては出てくる。力は間違いないので後はその辺りの加減だろう。フェイムとの枠の並び次第ではフェイムを上に取る可能性もある。ただ、正直本命対抗以外は打てないかな。ここで他と比べるとポテンシャル、トップスピードの両面で見ても2枚は抜けている。モンドインテロがアルバートに明確に1段階見劣るので、それより格下のプレストウィックらが相手なら負けられないと思う。勝ちに行く競馬をするかどうか、フェイムがどういう位置で進めていくかが結果を左右しそうな感じはある。


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