2017年12月12日火曜日

【中日新聞杯回顧】休ませて良化、調教の動きが競馬に直結したメートルダール

最後は、中日新聞杯だね。

このスローペース、逃げたロードヴァンドールが渋太く3着に粘る展開。後ろからジックリ行ったメートルダールが差し切ったのはちょっと驚いたな。抜け出して、突き放す時の脚も速かったしね。関屋記念で人気を裏切った時と調教の動きが変わっていたように、休ませて馬が良くなっていたんだろう。調教が実戦につながるタイプかもしれないから、次も追い切りの動きに注目したいところ。今回のように脚の伸ばし方が良ければ、競馬でもしっかり走ってくれるんじゃないかな。

ミッキーロケットは、トビが大きくて乗り役のゴーサインに瞬時に反応できない馬。それに右へモタれる癖があるだけに、コーナーで外へ張り気味になったぶんの2着だろう。おそらくこれは持って生まれた特徴みたいなもので、簡単に矯正できるものではないだろうから…。何かとうまく噛み合わないと勝ち切るまでは難しそう。これからも勝ち味の遅さは付いて回るかもしれないね。

ロードヴァンドールは、マイペースで逃げられたし、最後までバタッと止まったわけではない。この馬とすれば最高の競馬をして、力を出し切れたと思うよ。タメても切れる脚を使える馬ではないだろうから、今後も逃げてどこまで粘れるか…になるだろうね。


see more info at 元騎手・坂井千明の乗り役流儀~騎手にしかわからないことが、ある。~