2018年4月30日月曜日

巴基之星!

パキスタンスター、ようやくG1ゲットです。
僕も嬉しい。
強烈なデビュー戦の勝利から一気にアイドルホースとなりましたが、実際の所はQE2までには3勝しかしておりませんでした。
デビュー戦のリプレイは → コチラ

続く次走も同じような競馬で勝利。
そしてクラスが上がると、もうその手法では相手が上がった分勝てなくなりました。
暫く勝てない競馬が続くも、その競馬振りから人気は上がりっぱなし。
当時4歳だった同馬を何とかクラシックに出そうと(香港のクラシックは4歳)おまけのレースを用意して勝たせてしまうウラ技で3勝目。
(と、言うと良い方は悪いかもですが…)
その時に初めてJ・モレイラ騎手とコンビを組みます。
リプレイは → コチラ

Plaは着順、Drはゲート番号。

t2

この時に初めて、いわゆるマトモな競馬をしました。
ゲートを普通に出て大きく置かれる事なく追走。
7頭という小頭数ながらも5番手に付けての常識的な競馬で勝利。
内枠3番の効果も大きかったと思います。
でも惜しい事に、以降はQE2まで外枠ばかりが続きます。

その後の3戦はクラシック。
強い3冠馬ラッパードラゴンがいたため、2戦目の1800mクラシックC、3戦目のダービーは共に2着の結果。
競馬も外枠スタートだった分、以前のように後方からのもの。

そして迎えたのが昨年のQE2。
結果はネオリアリズムの2着。

t3

リプレイは → コチラ

久々に内枠を引き、ゆったりした流れのレース。
レースを観れば分かると思いますが、実はこの時は本日と同じく3番手に付けて常識的なレースをしておりました。
ただし途中でネオリアリズムの捲りが入って4角前に通過順を落としてますね。

その後は約1ヶ月の間隔を空けてG3・プレミアプレートに出走。
鞍上は再びJ・モレイラ騎手。
軽くゲートで出遅れ、押して進むも200mほど走ったところで悪夢発生。
馬がレースを拒否してしまい歩き出します。
J・モレイラ騎手が何をしても動かず、カナリ時間が経った後にノンビリとコースを周回し一応ゴール。
約1分ほどのタイムオーバー(TO)。

ここを境に一気にリズムを崩してしまい、一時期はこのまま引退か?と言われる程。
陣営が色々と手を尽くして、ようやく試験をクリアしてレース出走が叶うまでに半年かかりました。

年明け初戦はG1・香港ゴールドC。QE2と同じ芝2000m。

t4

リプレイは → コチラ

今回はトレードマークのデカブリンカーを外しての出走。
ゲートはミスったものの、1番ゲートと2000mの距離でペースは緩く、先団内に付ける事が出来ました。
結果は4着ですが復帰初戦としては上々。


再びJ・モレイラ騎手で1600mを2戦。

t5

3/18は一見前で競馬をしている感はありますが6頭立ての5番手追走。
J・モレイラ騎手は同馬に乗ると、他の騎手とは違い抑える騎乗をしますね。
急かす事はせず。
ゲートを出たナリでの追走。

なので連続騎乗となる次走でも、大きくは出遅れいないのですが後方待機。
リプレイは → コチラ

ただし今回はブリンカーを再着用してきました。
これで何か変わるか?とおもいきや…。
道中はずるずる下がり大きく離れた最後方。
流石に馬の行く気に任せるのは止めて、押し押しで残り100mでよやく馬群に追いつくまでには盛り返して終了。


そして今回のQE2。

t6

リプレイは → コチラ

・内枠
・J・モレイラ騎手では無くW・ビュイック騎手

これで昨年と同じ前目の競馬が出来るようになりました。

・タイムワープがカナリのデキ落ち
・外国馬もアルアイン、ダンビュライトと割と軽い

昨年よりも相手関係はやや恵まれた状況。
という事での勝利だったのかなと。


何故にこんな記事を書いたのかといいますと、質問を頂いたから。

0.1tさんより


少し興味あるんで質問なんですが、パキスタンスターの勝因って何だったと思われますか。
あまり詳しくない立場の認識でいうと後方からの豪脚と気性面に難ありの素質馬であり人気馬という認識でしたが。今回は優等生のような競馬。

直前の乗り替わりがかなりの鞍上強化になったということなのか、それまでの内容で徐々にこういう競馬ができる兆しがあったということなのか。騎手の力量関係も含めちょっとよくわからないところもあるので質問させてください。


ブログの宣伝ありがとうございました。
僕よりも断然競馬に詳しく、かつ、説明上手な方に向けては…難しいものですね。

と言う事で、今回の好走の要因としては。
まず内枠。
イメージとは違いパキスタンスターは内枠を引いた時には意外と先行出来る。
そして騎手。
おっしゃる通り、J・モレイラ騎手よりも素直に陣営のオーダー通りに乗る騎手だった事は大きいと思います。
復帰3戦を消化して、途中でレースを止める事案の心配も無いと判断出来た。
その分、勝つための調教が出来たのも要因の1つかなと。
ここは一旦やらかした後のオルフェーヴルの過程にも似ています。

「それまでの内容で徐々にこういう競馬ができる兆しがあったということなのか」
まさにその通りです。
今後も内枠さえ引ければ同じ事は出来そうですね。
普段0.1tさんも書いている通り、競馬は枠重要!ってことなのかなと。


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