2019年1月31日木曜日

東京新聞杯 展望

こんばんは。今日は夜のエントリー。今、将棋のA級順位戦の一斉対局が行われていますが、挑戦者争いで広瀬竜王、豊島二冠、羽生九段が並んでおり、今日は直接対決の羽生-豊島戦が行われています。午前中、ほぼノータイムで指していた豊島二冠、過去の実践例から離れても、猛スピードで指し続ける姿に控室は一様に驚いていたようです。新手△5一飛車に対して、先手の羽生九段は自然な手を指して、一時は「先手有望」という感じでしたが、現局面はむしろ後手の豊島二冠やや良し。羽生九段が曲線的な指し回しで、局面を複雑にしている状況です。一見、無理筋に見えた豊島二冠の△5一飛車は、実は深い研究に裏付けられていた一着だった、今では、そのように見直されています。羽生九段の世代は「大局観」と言って手の流れや盤全体を見ての形成判断の正確性を売りとしていましたが、今や、ソフトの介入により、盤面の優劣は数値化され、一人でも研究が出来るようになりました。「VS」と言って1対1の練習将棋で腕を磨いていたのは一昔前の勉強法で、一人でパソコンに向かって研究する、今後はこれが主流になっていきそうです。そして、その筆頭が豊島二冠であり、そこに次ぐの千田六段や藤井七段です。コンピュータに難しい問いを投げかけ、その答えを基に自分なりの結論を出していく、つまり、自分の感覚の前にコンピュータの判断基準があるということですね。世代交代はこうした流れの中で進んでいる、そのように思います。プロが培ってきた感覚よりも先にコンピュータの数値が優先される。寂しい気はしますが、それも時代なんだなと思います。

それでは本題へ。出走馬が確定した東京新聞杯、こちらを見ていくことにしましょう。

続きを読む


see more info at ひたむきに競馬と向き合うブログ