2019年7月3日水曜日

【プロキオンステークス2019の有力馬診断(後篇)】~3年前も一昨年と昨年も夏場快進撃(3年連続3連続好走)→秋冬失速(3年連続3連続凡走)という“生粋夏馬”のウインムート他~

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【プロキオンSの有力馬診断(後篇)~3年前も一昨年と昨年も夏場快進撃(3年連続3連続好走)→秋冬失速(3年連続3連続凡走)という“生粋夏馬”のウインムート他~】
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※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します
▽キングズガード牡8Mデムー56寺島(栗東)
昨年の同レースの本命馬。
当時はイン差し想定で狙ったワケでしたが…結果的には外に持ち出す選択がされたせいで直線の全てを白い部分(伸びない部分)を通る競馬になってしまいました。
それでも2着まで0.2秒差ならば…前年まで程の顕著な内有利傾向があったとは言い切れませんが、それでもその小差を覆す程度の有利不利はあったはずで…そのコース取りでの馬場バイアス一つで好走まではあったはずの競馬だったとは見ています。

ただし、その昨夏以降のパフォーマンスは高齢を迎えた分かそれ以前からの劣化は否めずとなっていますので、少なくとも昨年と同様の高評価を下せる近況とは違います。

また好走する為には自身適性的にもレース条件的にもイン突きは必須と見ますが、その点でも主戦藤岡佑介JではなくデムーロJ起用というのはその可能性を萎ませる要素と見られます。
内枠を引くなり、陣営から内を突く作戦が明言されるなどすれば、1年越しの嵌まりの期待も少々はしたいですが。。


―アードラー牡5西村淳56音無(栗東)
3走前2走前は詰まる所もあっての5着7着、前走は後方有利展開も向いて5着…OP掲示板内級のパフォで安定してしまっている馬で、重賞級では力不足。


▽ヴェンジェンス牡6幸56大根田(栗東)
これもスンナリ系馬。
3走前ポラリスS後に次走チェック馬として『前走はHペースに巻き込まれての凡走、今回は距離短縮内枠で砂被り通しになった分だけの差し遅れ3着。これまで外枠では9戦7好走の外枠巧者…近3走は全て内枠から厳しい競馬を強いられたが、久しくの外枠配置となればOP特別級勝ち負けまで見込める。』と書きました通りです。
その後の2走ポラリスSは中枠・前走天保山Sは内枠でしたが、共にほぼ完璧な騎乗で上手く砂を被らぬと所まで持ち出せての連勝。

近2走から内枠でも走れるとの世間印象かも知れませんが、それには好騎乗あっての話でしたので、やはり内枠リスクは秘めるとの判断…そしてまた本領発揮の外枠を引いたらそれはそれで有利ではないレースとういのはここまで散々書いている通りです。


▽サンライズノヴァ牡5松若57音無(栗東)
まずは3走前根岸S時の有力馬診断を参照↓
『コノ馬はスンナリ系馬であるが故に、敵はそれが叶わない場合と、それによって極端脚質を強いられる分での展開不利の2点。

5走前欅Sと6走前オアシスSは後者の展開不利の分での2着止まり。
前走チャンピオンズCもスローペースを後方追い込み競馬ではあれが限界だったという6着。
7走前フェブラリーSは大外枠を引いたのに戸崎Jらしく外に持ち出し切らなかった分だけ砂被りロスを強いられての4着。
その2点さえ回避できれば、そりゃ重賞は勝って当然というレベルの馬です…4走前3走前のOP連勝や前々走武蔵野S重賞勝利はそれの証左です。

前走チャンピオンズカップに於いては先行もできず内差しもできずに不器用に外追い込みしかできない馬となると割を食うのは自明でしたが、逆に今回根岸Sでは外追い込み馬の瞬発力が生きるという条件ですので…あとは馬群内での競馬を好む戸崎Jが血迷わずに外に出す競馬さえすれば好勝負は必至。』

・・・
3走前根岸Sは断然人気を裏切る凡走劇。
それについては色々な敗因が囁かれていましたが、実は4走前チャンピオンズCでの敗因について戸崎Jの見解としては当日の馬の雰囲気(精神状態)を挙げていて、そして根岸Sでもポカとしか言いようが無い敗戦を喫したとなると…ちょっと馬自体として暗雲が垂れ込めている感もあります。

昨秋までで言えば馬の能力はトップクラスでしたが今はその限りではないというのと、言わずもがな外回しオンリーの馬にとってプロキオンSというのは鬼門中の鬼門となりますので。


―ダノングッド牡7鮫島駿56村山(栗東)
コノ馬のポイントは調教量とスンナリ系気質(砂被り△)。
前者について一言で言えば調教量が少なければ走れず、調教量が水準以上ならば走るという。OP昇級後の3激走は何れも調教時計5本以上で、最近の凡走ケースの殆どは調教時計3本以下です。
後者についてはやはり外枠を引いての外差しがベターという。

今回は休み明けなので調教本数こそ少なくないですが負荷の掛け方は微妙…そして後者で言えば上記の通り外枠理想馬を買うべきレースではないはずなので・・・。


△マテラスカイ牡5武豊57森(栗東)
まずは2走前根岸Sでの有力馬診断を参照↓
『OP昇級後は“圧勝1着→4着凡走→負けて強し2着→5着凡走”で、プロキオンS圧勝1着は高速馬場且つ内有利馬場でのHペース逃げ切りで、JBCスプリント負けて強し2着もHペース逃げ競馬残りでした。
そういうスピードを前面に出す競馬での強さは現役最強級かも知れませんが、今回の舞台条件ではそれよりも末の良さが問われる条件です。
それでも自分の競馬に徹して能力だけで善戦以上には持ち込めるだけの力はありそうですが、適性論から言えばココじゃない感は強い馬です。』

・・・
スピード一辺倒馬…それが生かせぬ根岸Sでは他の要因もあったとはいえども惨敗を喫しましたが、その長所を生かせるココに入れば昨年激走再現もあって良いでしょう…ただしそれにしてもたまにポカがあるタイプだけに全幅信頼まではどうかだし、ましてややリスクのドバイ帰りなので◎までは打ちませんが。

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コノ馬は良績が夏場に集中している馬です。
一昨年も夏場3連続好走の後に秋冬失速(3連続凡走)した経緯で、そして昨年もそれと同じく夏場3連続好走の後に秋冬失速で3連続凡走という経緯に。
今季もシーズン初戦と言える前走さきたま杯で0.5秒差圧勝と、あからさまな“夏馬”としての上昇ぶりを示してきました。
昨年の同レースでは連勝後勢いに乗る状況で有利な内前競馬から3着好走…本年もそれと同様の充実が見込める状況での参戦ですので、あとは主導権握れそうな枠順配置ならば好勝負に(極端外枠を引くとキツいですが…)。

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