2015年6月19日金曜日

来週は帝王賞

来週は大井で第38回帝王賞が行われる。

以前、中央の春の天皇賞的な存在で南関の春の大一番と云えば金盃だったのだが、昭和53年に帝王賞が創設されると金盃は春の大一番の座を譲り帝王賞のステップレースになったのは以前にも書いた通り。

これも以前書いた記憶があるが、私は如何にも天皇賞を模した事が丸判りの帝王賞と云う名称に関して当初は反発を覚えたのだが、優勝馬主に天皇盾が下賜されるが優勝馬が天皇陛下になれない天皇賞と違い、優勝馬がそのままダートの帝王となる帝王賞のストレートな名称に対して徐々に好意を持つようになって来た。

先日、的場文男騎手が東京ダービーで2着した際に「帝王賞は10年のうち1回しか勝てないほど勝つのが難しいレースで、本当は東京ダービーの方が帝王賞より勝ち易いのだが、何故か東京ダービーの方は本当に勝ち難い」的なコメントを出していた。
確かに中央交流となり中央所属の強豪と戦う事になった帝王賞よりも南関勢だけが相手の東京ダービーの方が本来ならば勝ち易いのかも知れない、現実に過去37回の帝王賞を制した南関の乗り役で中央へ移籍した内田博幸と戸崎圭太を除くと帝王賞ジョッキーで今も現役なのは石崎隆之と的場文男の2名だけで、現在の南関リーディングトップの森泰斗や2位の真島大輔、今年の5月いっぱいで乗り役を引退したが13年の南関リーディングジョッキーだった御神本訓史も帝王賞で勝利していない事も帝王賞は10年のうち1回しか勝てないほど勝つのが難しいレースと云う的場騎手のコメントを裏付けている印象。

今年の帝王賞は現在の地方の大将格のサミットストーンが負傷のため秋まで全休となり、ハッピースプリントが地方の大将として中央勢を迎え撃つ形となるが、中央の強豪相手に帝王賞を勝つのは至難の業、仮に奇跡が起きてハッピースプリントが勝利しても騎乗するのは道営の宮崎光行騎手だけに的場文男・石崎隆之に続く3人目の南関所属の帝王賞ジョッキーが今年誕生する可能性がほぼゼロに近いのは残念。


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