以前に桃の花特別のレース名で行われていた桜花賞TR的存在の準重賞がユングフラウ賞と云うレース名になったのは平成2年の事で、桃の花特別の名称だった時代には本番の桜花賞で活躍する馬が多かったが、何故かユングフラウ賞の名称になってからは本番の桜花賞に直結するイメージが乏しくなり、現実に準重賞時代のユングフラウ賞と桜花賞を連勝したのは平成15年のメモリヒメ1頭だけだった。
また、平成21年より重賞に格上げされたユングフラウ賞は準重賞時代の1着賞金500万から1200万に1着賞金額がアップされた事もあって準重賞時代よりも出走馬のレベルが大幅に向上しているのは間違いないが、ユングフラウ賞馬の桜花賞での成績は【0・2・1・1】と未だに本番で勝利した馬が出ていないから不思議だ。
本来ならばユングフラウ賞と桜花賞を連勝する実力があった11年のクラーベセクレタは東日本大震災の影響でこの年の桜花賞が休止されたのがケチのつき始め、12年のユングフラウ賞馬アスカリーブルは同厩馬との使い分けで牡馬路線へ出走し桜花賞へは出走せず、13年のユングフラウ賞馬カイカヨソウは桜花賞直前の調教で放馬するアクシデントが影響したのか3着と敗れ、14年のユングフラウ賞馬ノットオーソリティはゲートイン直前にラチを蹴飛ばして負傷し競走除外と明らかに馬の実力以外の巡り合わせの悪さが祟って敗退している印象。
今年のユングフラウ賞にはモダンウーマン・リンダリンダと云う桜花賞でも当然勝ち負け可能な実力馬が出走するだけに、そろそろこの悪い流れを断ち切って本番の桜花賞も勝利して欲しいモノ。
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