2016年8月7日日曜日

レパードステークス 2016 レース回顧・結果:グレンツェント、成長窺わせる直線入りの反応の良さ、戸崎の動きも噛み合い強敵撃破!

七騎の会:関屋記念490_160


2016 レパードステークス(GIII) 新潟ダ1800m良
レース回顧・結果

1:50.6 12.5 - 11.0 - 12.1 - 12.6 - 12.5 - 12.6 - 12.5 - 12.1 - 12.7
48.2-49.9HH


 1.7秒で明確なハイペースながら、L2再加速で新潟らしい競馬にはなっているかな。向こう正面で12秒台半ばに入っていて、前半3Fで見ると35.6と結構速かった。この辺り、基礎スピード面で飛ばしていったケイティブレイブと、向こう正面でフラットに無理なく追い上げられた馬の差が出ていたかなという感じはある。田辺や戸崎もそうだけど、最近は3角までに押し上げる意識を持った騎手が増えてきたなと思うし、新潟の攻略法も決めつけるとよくないかもしれんね。それと今開催の新潟ダート1800の良馬場でで1:50.6を出してきたのは称賛に値するレベル。かなりの時計である。ユニコーンSも時計的に優秀だったし、今年の3歳はレベルが高いとみていいかな。


 1着グレンツェントは6番枠から五分には出て、二の足である程度押しながらまずは中団、そこから無理に下げずにしっかりと好位につけていく。道中はケイティブレイブが単騎の状態になり、向こう正面で好位列からどうするかなとみていたが、しっかりと外に出して3列目の外まで押し上げて動くイメージを持って入って行く。3~4角でも外から追走するが流石にここではケイティブレイブが手ごわく2列目に並びかけるだけで直線。序盤の加速に対して位こちらもしぶとく対応してケイティとの差を詰める。L1でケイティブレイブも踏ん張っていたがきっちりと捕えての完勝だった。向こう正面でしっかりと外に出して3角までに動くイメージを持って入れたというのが大きかったかなと思う。ダノンリバティの時と同じようにしっかりと向こう正面で動き出しのイメージを持てていたのが結果的に捕えきれた要因としては大きかったかなと。その点では戸崎の好騎乗はあったと思う。馬も良く、このラップ推移の中で3~4角でしっかりと戸崎が動いていったといってもL2の再加速の地点での反応が思った以上に良かった。総合的に見て力をつけてきているなといえる一戦だったかな。2秒近い厳しい流れになったことも伏竜Sで見せたように基礎スピードの幅を活かすという点でよかったと思うし、この展開、総合力を問われた中でケイティブレイブを撃破できたのは素直に評価しないといけないなと。強かった。


 2着ケイティブレイブは5番枠からまずまずのスタート、押してハナを取り切りまず主導権を取って行く。結構楽な感じだったが1~2角で引き離すような競馬になった。向こう正面で単騎に持ち込んだ事で息を入れつつも極端なスローには落とさず3角までは上手く入って行く。3~4角でも無意味に落とさずにしっかりと刻んで2F戦に持ち込み直線。序盤で加速する余力を持って出し抜きを狙うが食らいついてくるのがグレンツェント。L1では甘くなったところに急追を受け最後は捕えられての2着惜敗だった。まあひとまずこの馬の良さを活かす逃げにはなったと思う。ただ、敢えて言うなら向こう正面で離しすぎたことで向う正面での動き出しを誘発した形にはなってしまったなと思う。新潟の場合は3角までにあまり後ろに勢いをつけさせないレースメイクが必要かなとは思うので、1~2角で息を入れるぐらいでも良かったかもしれんなと。この馬の場合基礎スピードも高いレベルで持っているけど、積極的に上げ切るとJDDでもそうだが終いの甘さに繋がっている印象ではあるし、基本的には平均ペースぐらいが合うんじゃないかなとは思うので、今後色々なレースを試しながら進めてほしいかな。兵庫CSで後半要素の高さを見せているし、逃げに拘らなくても良い馬だと思うしね。まあ今日に関してはひとまずケイティブレイブの競馬をしてくれたと思うし、それで負けた以上は色んなパターンを作って引き出しを多くしておきたいかな。総合力が高いタイプなので武豊とのコンビを継続して相手やコースに合わせた競馬を期待したい。個人的には平均でコントロールして後半ロンスパでどこまでやれるかが見たいね。強い馬です。


 3着レガーロは1番枠からゲートはまずまずだったが二の足で見劣って内に入られてしまう仕方なく下げる形で外に出すのを優先。レースもハイペースでしっかりと流れる中で向こう正面の少しの緩みにしっかりと感知して外から押し上げていく形で3角では中団の外。3~4角でも大外をぶん回す形にはなるがそれでもしっかりと押し上げて中団で直線。序盤で外から伸びるグレンツェントにL2では少しキレ負けしている感じもあったが、L1までしぶとく脚を使って最後は3着まで押し上げた。まあちょっと運がなかったというか、やっぱり内枠がなあという感じ。外からなら1角までの段階でもうちょっと良い位置を取れたと思うんだけど、出脚が速い馬ではないしどうしても位置はあそこになる。使える脚は短いけどハイペースでもそれが削がれない、というイメージ通りの内容ではあったし3~4角は大外ぶん回したといってもコーナー地点が急で短い、ラップ推移的にも遅いところなのでそんなに気にならない。動いた地点も武豊が若干ではあるが息を入れていた向こう正面。新潟1800はハイレベルになると基本的に後ろから差し切るのは3~4角の急コーナーの関係上難しいのでチャンスを作るならここで押し上げちゃわないと無理。まあ理想を言えば最初から外なら向こう正面になるまでにもうちょっと前だったと思うし、そうなればグレンツェントの後ろぐらいは狙えたと思うんだが、まあ枠を考えると田辺は理想的に乗ってくれたと思う。使える脚が短い馬は新潟1800では合うというのは確かだと思うし、この馬も結局ハイペースからの2F戦だったのでL1まで食い込めた感じ。この馬はケイティブレイブとは逆にロンスパ向きではないと思っているので、最終的には紛れやすい、トップスピード戦になりやすいコースの方が合うかなと思う。血統(エーピー×キングマンボ)で見ても最終的にはフェブラリーSまでに上手く基礎スピードを高めてくれれば面白いんじゃないかなあと。この馬は長距離向きではないと思う。


 4着ピットボスは7番枠から五分には出たが二の足でちょっと見劣り内田が押して押して番手外を確保しきる。ただ1~2角でケイティが上手くリードを広げ、この馬は無理せず単独の番手。向こう正面ではじわっと手は動いて差を詰めながら3角手前で仕掛ける。3~4角でも番手外からかなり差を詰めてきて4角で鞭が入って追い上げようとするがここでケイティにスッと引き離される。直線序盤でギアチェンジで見劣りグレンツェントに抜け出され、L1ではしぶとく食らいつくもレガーロにも捕えられての4着完敗だった。ほぼ理想的な展開だったと思うけど、敢えて言えばもうちょっと向う正面で追いかけても良かったかもしれんね。結局ここで離れ過ぎたことで後半の仕掛けを早めることになったし、持ち味が基礎スピードだったわけなので前半もうちょっと積極的についていっても良かったかもしれんね。L2でギアチェンジの性能差を見せられてしまったし、L1では踏ん張れていたわけなので向こう正面でもうちょっと積極的、3角で並びかけるぐらいでも良かったかも。まあ基礎スピードが活かせるハイペースだったわけだし、現時点では総合力で上位2頭には見劣ったかな。淀みない競馬の方が合いそう。


 5着エネスクは4番枠から五分のスタート、そのまま楽に先行していって2列目を確保する。道中も無理はせずに好位列の内目で我慢しながら3角に入る。3角では追いだされるのだがコーナーで最内となかなかスピードに乗せられずに置かれて直線。そこから追いだされてジリッとは反応、一定の伸びは見せるがL1では伸びもなくなり完敗の5着だった。まあ新潟のようなコースだとどうしても3~4角でスピードに乗せるのが難しいから最内で動けってのは酷なんだよね。だからどうしても伸び始めが遅く4角で置かれる。まあそれでも直線序盤に一瞬の脚を使ってきていたのは一つ良かった材料かな。とはいえ上位とは決定的な差があるわけで、まだもうちょっと力をつけてこないとな、というところ。


 6着マイネルバサラは12番枠から少し挟まれるような形のスタートになったが何とか前に出て好位列の一角を占めるレベルで入って行く。向こう正面で少し緩んでいるのだが手が動いている中でなかなか反応できずに苦労して3角に入る。3~4角でも中団馬群の中目を通して必死に追われるが反応できずに直線。序盤でももちろん伸びが無くエネスクレベルにもあっさり置かれてしまう。L1ではそこから一定の脚は見せていたがエネスクと脚色同じ、完敗だった。バサラは恵まれんなあ、というのはある。この馬は後半型の馬だと思っているので、このレベルで48秒台で入ってこられるとついていくのに苦労して後半要素の良さを完全に削がれてしまった感じかな。この馬は長距離色が強い印象で、今回は1800でもかなり流れてというのが響いたと思う。レガーロとは真逆やね。キョウエイギアと互角とまでは思わないけど、展開次第で逆転できるレベルの後半の総合力は持っている馬。もうちょっと長い目で見たいね。


 7着ネクストムーブは2番枠から五分には出たが最序盤の段階で前に入られてしまって逃げの手が打てず、下げて中団という形、苦しい競馬になる。向こう正面でも動くスペースが無く中団内目で我慢させられながらバサラの直後あたりを狙う。そのまま3~4角では内目で我慢しながら追走するがどうしてもコーナーで押し上げられず置かれて後方になる。終わったかなと思ったがそこから捌いてジリッとは伸びてくるとL1ではバサラと同じぐらいの脚色でなだれ込んだ。ばてていたわけではないが、やっぱりハナを切れなかった段階で厳しかったと思う。それでも一定のポテンシャルは見せたし、包まれる中で最後まで足を使ったのは幅という点では広がったかなと。まあ基礎スピードを活かしての先行策ができないと辛いし、わらび賞を見ても動き出しが遅い馬だから新潟1800でこういう競馬になった段階で終戦はやむを得ないかな。キャリアも浅い馬だしもうちょっと様子を見たいね。



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新潟夏の名物重賞である関屋記念。サマーマイルシリーズの2戦目となる。なんといってもこのコースの最大の特徴はその長い直線。近年の日本競馬では上がり3ハロンのタイムというファクターが重要視されているが、この新潟外回りはその上がり3ハロンが全て直線となる。人間もそうだがカーブの方がスピードが落ちるのは馬も同じ。

加えてスタートから3コーナーまでの距離も十分にあることから、前半のペースも落ちやすい。究極の上がり勝負となるレースだ。ここ10年の勝ち馬の平均上がりタイム33.2秒からもどれだけ最後の脚が重要かは見て取れる。配当面では、過去10年全てが3連単万馬券という結果だが、そこまで波乱の傾向はない。とにかく速い上がりを持つ馬に注目したい。

元JRA競馬学校教官の徳吉一己を筆頭に、競馬サークル内に幅広い情報のパイプを持つ競馬セブンは、関係者が本音を漏らしがちな新聞が発刊された後、レース直前まで情報収集を行う。今回は特別に入手した極秘情報と天候・馬場状態を加味した最終ジャッジ【関屋記念~馬連3点勝負~】を当日8/14の13:30頃に無料配信。「どの馬を狙うべきか」少しでも迷っている方は、是非とも参考にしてみてほしい。


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