2017 3/12(日)
第51回 フィリーズレビュー(GII) 阪神芝内1400m
予想用・出走予定馬一覧
ハイレベルと言っていい今年の3歳牝馬路線…混合重賞のデイリー杯2歳ステークスを制したジューヌエコールがフィリーズレビューに出走予定だ。デイリー杯では牡馬を相手に先行策から抜け出す競馬で重賞制覇。しかし前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは惨敗。無敗馬ではなくなったが、立て直して再度桜前線に乗っていけるか。
前走の負け方は正直ちょっと残念なんだが、余力を持って進めた方が良いタイプではあると思う。後半の総合力は高いのだが、時計勝負でどうかというところはまだまだ未知数で前走もその辺の影響。今回はレーヌミノルがどういうペースを作ってくるか。
●デイリー杯2歳S(GII) 1着 10頭6枠6番
京都芝外1600m良 1:34.6 48.4-46.2 S^2
12.5 - 11.4 - 12.0 - 12.5 - 12.1 - 11.5 - 11.2 - 11.4
まずは重賞勝ちを果たしたデイリー杯2歳Sから振り返る。ペースは2.2でかなりのスロー、馬場も軽かったしラップ推移を見てもわかるように3F戦。後半の加速、ギアチェンジ面も問われている。五分のスタートから無理せず控えて好位列、内に入り込むがかなり掛かっていて2列目のポケットまで掛かり気味に押し上げていくという形。3~4角でも押さえながら最内を追走、4角でもまだブレーキしていて2列目で直線という形。序盤で内からスッと反応して先頭列に並びかけてくる。L1で粘るボンセルヴィーソをきっちりと捕えての勝利だった。まあ掛かっていたけど要所は器用だったなあ、という内容だった。気性難特有のブレーキを外す形でギアを上げてくる感じの機動力。L2最速11.2の地点で1馬身ちょっとから半馬身差ぐらいまで詰めていたし、11.0~11.1ぐらいの脚をしっかりと使ってきた。1000万下のマイル戦と比べると時計は遅いがもちろんペースの差がある。後半の3Fはかなり優秀で、1000万下の2200m戦がドスローの上がり勝負だったが、最速が2着ジャズファンクの33.4。デイリー杯も出し切っているわけではないし、その中で器用に馬群の中から反応してという競馬ができている。後半の総合力はかなりのモノだなと。ただ一方でかなり緩い流れにはなっていた。ペースが上がってどうかと気性面の課題は払拭できなかったといえる。
●阪神JF(GI) 11着 18頭6枠11番
阪神芝外1600m良 1:35.6(+1.6) 46.7-47.3 M
12.4 - 11.0 - 11.3 - 12.0 - 12.1 - 11.5 - 11.5 - 12.2
ただ、この阪神JFでは大きく崩れてしまった。ペースは一気に速くなって平均ペースだがこれはハイレベルの話、絶対的には46.7とデイリー杯から比べても1.7も速い。その流れで五分に出てそこからじわっと出していきつつ好位の競馬途中やっぱり掛かってしまってコントロールに苦労、流れた中でロスも大きく厳しい競馬を余儀なくされる。3~4角で好位列の中目から追いだされて直線で伸びなく苦しくなってしまう。ラストは完全に足も上がって下がっての11着完敗だった。個人的にはスローなら折り合いを欠くことをそこまで気にしないんだが、流れた中で折り合いを欠くというのは良い材料ではない。ここではペースも速い、本来ならもう少し早い段階で落ち着けて中団ぐらいで入りたかったかもしれないが、それができずに前目で流れに乗る形になってしまった。これだけでは何とも言えないが、いずれにせよかなりコントロールが難しいというところを見せてしまったなと。
●ききょうS(OP) 1着 9頭8枠9番
阪神芝内1400m稍 1:22.3 35.3-34.8 M
12.5 - 11.1 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 11.4 - 11.3
このききょうSもこの馬が持っている後半の器用さ、総合力の高さを結構見せた一戦かなと。阪神内1400で全体で見れば平均ペースだが中弛みが顕著で、L1最速は非常に珍しい。外枠から出負けして最後方からと予定外と言って良い展開になる。道中もそうペースが上がってこない中で後方で我慢、3~4角でも緩いペースを刻む中で最後方列の中目で進路確保できず、4角でも進路なく苦労して直線。ただ序盤の段階ですぐに反応して3馬身半差ぐらいを一気に半馬身差ぐらいまで詰めてくる。そこからL1でもしっかりと伸び切っての完勝だった。レースラップではL1最速だが恐らくこの馬自身はL2で相当良い脚を使っている。L2の地点で大体2馬身半~3馬身ぐらいは詰めていると思うので、この辺からも10秒台に入ってきているとみていいだろうと。L3の段階でもほぼ動けていなかったので一気のギアチェンジとみていいと思うし、2Fで見れば相当速い上りだろうと思う。この時は雨で少し渋っていたし内周りでこのパフォーマンスというのは結構なインパクトだったかな。
●2017フィリーズレビューに向けての展望
まあ難しいところだが、今のところはスローバランスで良さが出ている、しかも緩い地点から一気に動けるギアチェンジ面の性能が高い。後半の総合力が高く、デイリー杯まででTS持続も底を見せていないので、クロフネ産駒でもこの時点では世代最強だったと思う(アエロリットが出てきたけどね)。ただ、この馬の場合はJFでは気性難をもろに出してしまったのはあるにせよ、前半の基礎スピード面をまだ克服できていない。ここはこの時点まで来ると小さくない不安材料だろうと。特にフィリーズレビューの場合は全体のペースもそれなりに上がってくるので、その中で脚を使って後半の鋭さを引き出せるのかどうかはリスクという点ではもちろんある。レーヌミノルの場合はハイペースでも最後まで刻み切っていけるだけの基礎スピードがあると思うし、コントロールされてもこのレベルで1400なら使える脚の短さがネックになることはないだろう。こちらは前走のJFなんかでも流れている中でこの上なく引っかかってしまったわけだし、不安という点では当然こちらの方が大きい。ただ仮に中弛み激しく、前半無理せずそこで取り付いて後半のトップスピード面を引き出せるだけの展開になれば、レーヌミノルを差す可能性は十分出てくる。トップスピードの質そのものはかなり高いレベルにあると思うし、ここ3年のフィリーズレビューは中盤で息が入りやすい。折り合い面に課題があって前半無理をすると危ういかもしれない、レースの傾向という点を踏まえてみても中団ぐらいでコントロールして終いを引き出す手、というのもアリかなと。条件が揃う必要はあるがトップスピードの質はここでは最上位。レーヌに勝てるとすればレーヌがコントロールしてペースが上がり切らず、この馬の末脚を引き出せるだけのバランスで勝負所に入っていけるかどうか。リスクはあるが頭までという可能性もある馬だけに難しいがレーヌミノルの方が主体的にレースを作れるので不利な立ち位置にいるのは間違いないかな。1400なら何とか流れてもこなせるかもという点もあるし、ここは扱いが難しいところ。タイプ的に阪神1400のように前半の基礎スピード面を結構問われる舞台は本来微妙だと思っている。
デビュー戦から上がり最速をマークし、2連勝とポテンシャルの高さを見せるサトノアーサー。レース内容から、能力は世代でもトップクラスでここも通過点になる可能性大。3連勝であっさり初重賞制覇を成し遂げるはずだ。
相手は開催が進んで馬場の外側が伸びるようになってきたため、外めの枠の馬を中心にシンプルにチョイス。
式別:3連複
方式:フォーメーション
軸:8
相手:2.11.12
組み合わせ数:6点
回収金額:500円×60.2倍=30,100円
競馬情報サイトはいろいろ試してきましたが、、
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