おはようございます。昨日は将棋の王将戦第4局が行われ、結果は渡辺棋王の完勝。これで対戦成績を4-0として、ストレートでのタイトル奪取となりました。大駒の動きを自分から制限する、一見すると指しにくい△7三桂という手を出した渡辺棋王。その指し手の早さから研究手と言われていましたが、その後の好走も秀逸で、一気に優勢へと持っていきました。最後も、安全勝ちをするのではなく、最短の手順で久保王将を追い込んでの勝利。終始、渡辺棋王が押すシリーズで、久保王将にチャンスらしいチャンスがないという渡辺棋王の強さだけが光るシリーズとなりました。この結果により、40代のタイトル保持者がいなくなり、30代3名(渡辺王将・棋王、広瀬竜王、佐藤名人)、20代3名(豊島王位・棋聖、高見叡王、斎藤王座)と、一気に世代交代が進むことになりました。この後は、20代同士の叡王戦7番勝負、名人戦、棋聖戦と続きます。名人戦は豊島二冠が一歩リードで、広瀬竜王、羽生九段の3名に挑戦者争いは絞られており、今週の金曜日「将棋界の一番長い日(A級順位戦最終局)」で挑戦者が決定します。気になる藤井七段の最短タイトル挑戦は、その後の棋聖戦。ただ、こちらはまだ本戦トーナメントも始まっていませんので、まだまだ先は長いという感じ。実力はトップクラスなので、挑戦できれば、一気のタイトル奪取もあり得そうです。
ここで一つ。「藤井七段はすでにタイトル保持者に勝つ実力があるのに、なぜ挑戦者になれないのか」という疑問をお持ちの方もいると思うので、少し触れると、将棋には8大タイトルがありますが、そこには「シード」というのがありまして、そのほとんどが「順位戦のクラス」と「前期の成績」によって決まる仕組みとなっています。「順位戦」は一年を通して行うリーグ戦で、藤井七段は現在下から二つ目のC級1組に在籍しています。シードされるのは、B級1組からが多く、ここに上がるためには最短でも3年かかります。また、「前期の成績」についても、実質2年目の藤井七段がシードされるようなものは、連覇を達成した朝日杯将棋オープン戦くらいで、他は一次予選からの参加がほとんどです。予選は一度負けたら終了のものが多く、連勝して二次予選に進んでも、一度負けると、また翌年は一からのスタートとなります。つまり、挑戦者になるためには、単純に160名のトーナメント戦をすべて勝たないといけません。一方、シードされれば、ベスト32あたりから始めることが出来るので、全く難易度が違ってきます。要するに、藤井七段が天下を取るには、まず「順位戦のクラス」を上げること、そうすれば自然とスタート地点が楽になり、勝ち進みやすくなるという訳です。「順位戦のクラス」が上がるのはもはや時間の問題で、おそらく、5年後には複数のタイトルを保持して、将棋界のトップに位置する地位まで上り詰めているのではないか、そのように思います。私は5年後を一つの目安にしていますが、彼なら、あっさり予想を裏切ってきそうで、それもまた楽しみではあります。と、だいぶ冒頭トークで盛り上がってしまいました。
ここからは本題へ。今日は第4回読者予想企画の告知と依頼をお送りします。10番勝負になるか、6番勝負になるか、まだ決まっていませんが、今回のエントリー記事を読んで、競馬予想へのモチベーションを是非とも上げてもらえたら嬉しいですね!
続きを読む
see more info at ひたむきに競馬と向き合うブログ