2015年2月16日月曜日

フェブラリーS 2015 出走予定馬:コパノリッキーと武豊、昨年同様レースを支配できるかがカギとなる

squ728







2015 2/22(日) フェブラリーS(GI) 東京ダ1600m

出走予定・登録馬一覧



アドマイヤサガス 57.0 アドマイヤロイヤル 57.0 インカンテーション 57.0 エアハリファ 57.0 カゼノコ 57.0 キョウエイアシュラ 57.0 キョウワダッフィー 57.0 グレープブランデー 57.0 コパノリッキー 57.0 コーリンベリー 55.0 ゴールスキー 57.0 サトノタイガー 57.0 サンビスタ 55.0 シルクフォーチュン 57.0 ハッピースプリント 57.0 ベストウォーリア 57.0 ベルゲンクライ 57.0 レッドアルヴィス 57.0 ローマンレジェンド 57.0 ワイドバッハ 57.0 ワンダーアキュート 57.0





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 昨年のこのレースでまさにシンデレラボーイのごとく、最低人気ながらホッコータルマエら並み居る強豪を出し抜く完勝で一躍ダート界の主役へと成り上がったコパノリッキー。昨年のコンビ田辺裕信から今年は武豊にスイッチし、更にもう一段階上、ダート界の絶対王者を目指して連覇を目論む。タルマエはドバイ直行で回避、相手関係も強敵は多いが絶対王者として君臨するのであれば、この舞台は当然落とせない。史上初のフェブラリーS連覇を目指して、人馬一体で東京の長い直線を乗り越えろ。





 中京の東海S、チャンピオンズCで感じたことは坂スタートが苦手かなという点。チャンピオンズCでは50.4-48.7とスローのペースだったのだが、この馬が出負けしてしまってレースが流れなかったという一面が大きい。後方から盛り返したいところでもなかなかスムーズにいかずに、12.9 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 12.4というラップ推移で外から差せというにはこの馬の適性的にも無理があった。





 中京1800としては一応前走の東海Sでしっかりとクリアしてきたが、それでもスタートはやはり少し甘い感じでニホンピロアワーズの逃げを見ながら番手での競馬になった。ただ、前々で実質的にレースを作ったことで、48.9-49.7としっかりとややハイペース気味の競馬を作り、12.3 - 12.2 - 12.3 - 12.0 - 13.2のラップ推移で直線あっさりとニホンピロを突き放し他馬を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスで王者の風格を見せつけた。





 この馬は総合力が高く、どこをどうとるかで分析も難しい馬ではあるのだが、少なくとも1800~2000では間違いなく基礎スピードを活かした方が良いと思っている。例えば前走の東京大賞典では大井2000mの重馬場で61.7-61.3と平均ペースには持ち込んでいるものの12.4 - 12.0 - 12.3 - 12.7 - 11.7 - 12.6と仕掛けどころが遅くなってL2最速戦。逃げてレースを展開したし、ペース的にはまずまず良かったと思うが、それでも総合力が極めて高いホッコータルマエに余力を残させる競馬になって直線最速地点で勝負あった。これはワンダーアキュートの帝王賞でも同じように完敗していて、この馬としては中長距離路線だと決め手に欠ける印象だった。ただ一方で昨年の超高速盛岡の道悪馬場で行われたJBCクラシックではラップやペースバランスは見られないもののかなり速い流れを作ってスピードで押し切る形でのレコード勝ちを収め、ワンダーアキュートやタルマエを問題としなかった。中距離路線ではこれを活かした方が良かったし、その点で前走の東海Sでもその競馬をしっかりと導いて他馬に脚を使わせたことが大きかったと思う。





 が、今回は東京マイル戦。この条件だとこの馬はまた違った適性を見出している。昨年のフェブラリーSでは良馬場でペースが48.0-48.0と平均的だが12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.5 - 11.9と中弛みからの再加速戦でL2は11.5と速いラップを刻んでいる。この流れをエーシントップが刻み、番手でついて行きながら直線でスッと先頭に立つと、L2最速地点で2列目を離す出し抜き。これに唯一くらいついてきたホッコータルマエをしっかりと封じ切っての完勝だった。総合力タイプが優位な競馬に持ち込んだが、マイルの舞台でタルマエ相手に総合力勝負で勝てたというのは非常に大きな材料だったといえる。強い競馬だったし、これを展開出来た田辺の好騎乗でもあった。





 さて、今回はこれらを総合的に見て判断する必要がある。ひとまず1800m路線では基礎スピードの高さでペースを引き上げて後続の脚を封じ込めるという選択で勝ってきた。昨年のフェブラリーSでは道中緩めることでレースをコントロールし、そこから一気にペースを引き上げることで出し抜いて勝ってきた。この2つの顔を見せてきている馬だけに、これをどう選択するかというところだろう。スタートに関してはタフなダートや坂スタートの方が苦手なようで、芝スタートの今回は昨年同様そんなに心配しなくていいかなと思っている。課題はこのレベルのマイル戦で基礎スピードだけで押し切れるかどうかという点。今回はコーリンベリーが参戦するがペースを上げ切りたいタイプの先行馬は少ない。一方で好位~差し馬ではポテンシャルタイプのエアハリファやワイドバッハといったところが中心となるので、個人的には勝ちを意識するのであればペースをコントロールする昨年の競馬の方が望ましいだろうと思う。が、今回は武豊に恐らく1番人気馬としてレースを迎えることになる。昨年に比べて自分の競馬に持ち込む難易度は当然高くなるのでそこがどうかだろう。ハナを切る必要はなく2列目ぐらいでしっかりとペースをコントロールするという選択肢もあるし、逃げに拘らずにしっかりとこの馬にとっての適正ペースを刻んで、要所で出し抜くギアチェンジ面の武器を活かしたいかなと。ペースは多少早くてもとは思うが、それでもマイルで単調な競馬は未知数ではある。そういう競馬も見てみたいが、ひとまずは要所の良さを持っていてバテ差し馬にとっては天敵的存在でもある。その適性をしっかりと引き出し切れれば連覇は当然見えてくるだろう。





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