2015年2月17日火曜日

フェブラリーS 2015 出走予定馬:ベストウォーリアは昨年進路が取れなかった不運、今年こそこの馬の競馬を!

squ728





2015 2/22(日) フェブラリーS(GI) 東京ダ1600m

出走予定・登録馬一覧



アドマイヤサガス 57.0 アドマイヤロイヤル 57.0 インカンテーション 57.0 エアハリファ 57.0 カゼノコ 57.0 キョウエイアシュラ 57.0 キョウワダッフィー 57.0 グレープブランデー 57.0 コパノリッキー 57.0 コーリンベリー 55.0 ゴールスキー 57.0 サトノタイガー 57.0 サンビスタ 55.0 シルクフォーチュン 57.0 ハッピースプリント 57.0 ベストウォーリア 57.0 ベルゲンクライ 57.0 レッドアルヴィス 57.0 ローマンレジェンド 57.0 ワイドバッハ 57.0 ワンダーアキュート 57.0





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 層の厚い5歳ダート世代の中でも特に1400~1600路線で存在感を見せているのがベストウォーリア。南部杯での圧倒的な存在感、負けてなお強し、アハルテケSの2着。ここ2走は距離が長かった面もありやや評価を落としての参戦となるが、得意の東京1600m戦ならば話は別だ。昨年フェブラリーSは包まれて動けなかったという苦しい競馬になった、その雪辱の舞台でもある。今年こそ府中のマイルで頂点に立つ。





 このブログの常連さんならお気づきかもしれないが、管理人が個人的に好きな血統であるエーピーインディ系の馬である。もちろん〇外でなじみがあるシニスターやパイロとは違いマジェスティックウォリアーという日本ではこの馬しか産駒が走っていないだけに未知数だが非常に面白い馬だ。血統的に基礎スピードの高さ、軽い馬場での圧倒的な快速感が魅力の馬が多い中で、この馬ももちろんその快速基礎スピードを秘めているが、高い総合力も秘めていて、普通にここに入っても最上位の一頭だと思っている。





 まず昨年のフェブラリーSを振り返りたい。ペースは綺麗に48.0-48.0と平均ペースだが、12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.5 - 11.9とラップは全然綺麗じゃなく非常に淀みがある流れでL2最速11.5。緩んだうえに仕掛けも少し遅かった。この流れで2番枠、五分のスタートから様子を見ながら中団にポジションをとるが、ペースが上がらずにちょうど雁行状態の中団の中で閉じ込められる形になった。3~4角でも3列目のポケットで動けずに直線。序盤でスペースがなく後方に置いて行かれてしまう。最後の最後まで進路を作れずにL1でジリッとは食い下がったが勝負にならなかった。このレースは内で包まれた馬には難しい競馬になったし、競馬ができなかったがこれに関しては騎手がどうにかできる展開でもなかった。進路を作れなかったしあれだけ凝縮してコーナーで緩んでしまうとスペースもないし浜中もどうしようもなかったと思う。ただ、脚を全く出せない競馬になったことは事実であり、これに関しては度外視してかまわない。





 この馬は本来総合力の高さを持っている馬だ。重馬場のユニコーンS勝ちが印象的で、48.1-47.9と平均ペースだが12.5 - 12.5 - 11.9 - 11.7 - 11.8と少し緩んでの3F勝負と、仕掛けどころの差や道悪であったことは多少違うがフェブラリーSと同じような動き出しが問われる競馬になった。ここでも好位の内目で進めながら3~4角では雁行状態の先頭列を見ながら2列目の中。序盤でここでも進路がなく追い出しを待たされるのだが、L2で進路ができるとスッと反応して伸び、L1で抜け出しての完勝。割とすぐに反応ができていて、窮屈な競馬ながらもしっかりと動けていたことから後半のペースアップ戦への対応はできていたといえる。





 1400m戦でもかなり強い馬で、個人的にはベストは1400かなという気もしないでもない。その象徴がやはり中京1400m戦のプロキオンS。34.7-36.1とハイペースで11.8 - 12.0 - 11.8 - 12.3と12秒前後を連続させる競馬。出負けしてハナを切るという競馬をしたコーリンベリーが作るペースでやはりちょっと早め。この流れで中団馬群の中で競馬を進めていく。3~4角ではまだ前を向けずに徐々に外に誘導して中団で直線。序盤からしっかりと伸びてきてL1で先行勢をまとめて差し切った。キョウワダッフィーとの接戦にはなったが、芝スタート1400戦のキョウワダッフィーは強敵だしこのペースでポテンシャル勝負になった中でコーナーでも外目から最後まで脚を使って来たという点でも評価できる内容だ。1枚上の競馬をしたといっていい。





 アハルテケSでは46.5-48.1とハイペース、好位で競馬しながら11.8 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 12.0のラップ推移で直線抜群の手応えで逆に仕掛けを待たざるを得なくなり、そうこうしている間にエアハリファに取り付く隙を与えてしまった感じ。L1でねじ伏せられたし、相手の評価も必要だがこの馬自身は勝ちに行く競馬で3着以下は引き離す内容は良かったものの、早めにエアの目標になって早仕掛けをされたのも大きい。が、ハイペースの比較的単調な競馬で0.5kgとはいえハンデ差があったことを考えれば高いパフォーマンスといって差し支えない。南部杯はラップがないので軽く触れるにとどめるが、ポアゾンブラックを楽に番手で追走して直線早々に先頭に立って突き放す圧倒劇。格が違ったし自身の走破ラップで考えればコーナーで少し緩んでの再加速戦になっている。総合力の高さで勝ったとみて良い。2走は明らかに距離が長かったと思うし、1400か1600かで悩む馬なので3歳世代限定戦の内ならともかく、今となってはマイルまでだろう。





 とにかくこの馬の場合は条件が揃えばどんな展開ても一定以上のパフォーマンスを引き出してくる厄介な馬である。特にエーピー系にありがちな道悪、軽い馬場での高いパフォーマンスはやはり傾向通りというところ。1400で覚醒前とはいえワイドバッハらを全く問題としなかったすばるSも重馬場で1:21.7のレコード決着。ユニコーンS勝ちも不利な流れからの競馬でしっかりペースアップできたがこのレースも重馬場だ。個人的にはエーピー系らしく道悪で高い基礎スピードを活かしたうえでの総合力勝負というのがこの馬が最も力を発揮できる舞台かなとみている。1600がベストかどうかは微妙だが、それでも多少前が向けないレベルならば一昨年の武蔵野SやユニコーンSでも安定して走ってきている距離だし問題ないだろう。フェブラリーSのように極端に進路がない状況だと辛いが、ある程度流れてくれればチャンスは大いにある。エアハリファとの比較で見ても基礎スピード勝負では互角だと思うし、この馬の方がより融通が利く。恐らく前にいるであろうコパノリッキーやコーリンベリーといった逃げ馬を見ながら2~3列目という形が理想。後は雨で少し渋って時計が出やすい馬場になれば一気に浮上してくるといえる。不気味な存在であることは間違いない。





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