2017年3月7日火曜日

金鯱賞 2017 出走予定馬・プレ予想:パドルウィール、前走は距離も短くハイペースも響く…坂スタート適性高く警戒必要

2017 3/11(土)
第53回 金鯱賞(GII) 中京芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
金鯱賞2017の予想用・出走予定馬一覧


 昨年の金鯱賞では9番人気で2着と格上挑戦ながら健闘し賞金を積んでオープン入りを果たしたパドルウィールが再度金鯱賞に出走予定。ただ前走の小倉大賞典では15着とブービーに沈む不安定さも露呈してしまった。今回は中京の2000に戻るがこのコースは相性がいいだけに、この条件での巻き返しに注目だ。


 ひとまず前走の負け方は個人的にははっきりしていて、やはり1800であそこまで流れると基礎スピード的にむずかしかったと思う。シンガポールTC賞を勝った時もそうだけど、基礎スピード的にも2000ぐらいが合っていると思うし、全体のペースをある程度引き上げる、金鯱賞2着時の様にスローでもポジション差を活かしつつコーナーで引き上げて外の馬に脚を使わせる。そういった競馬を進められるケースなら警戒は必要。メンバーは強化されるので何ともだが、個人的には平均ペースを離れた先行策で入ってこれれば怖いかなと。


金鯱賞(GII) 2着 13頭3枠3番
中京芝2000m良 1:59.7(+クビ) 61.5-58.2 S^3
12.6 - 11.0 - 12.7 - 12.7 - 12.5 - 12.6 - 11.6 - 11.3 - 11.2 - 11.5

 まずは2走前の金鯱賞2着から振り返る。ペースは3.3で超スロー、ラップ推移的にも4F勝負、ドスローに落としながらもある程度後続を離して進め、緩い分だけ仕掛けを早めて後続にコーナーで脚を使わせる前にとっては良い競馬になったといえる。3番枠から五分に出て、そこから坂スタートでもしっかりと二の足を利かせて先行策、楽に番手につけてレースを作っていくという形。マイネルラクリマが単騎の逃げで、これを少し離れた2番手で進めつつ、4番手以下との差をドスローでも上手く作って向こう正面。3角手前では差が詰まってきた中で、3~4角ではペースアップの流れに番手外からしっかりとついていって直線。序盤で追い出されてスッとマイネルラクリマを捕えて先頭に立つ。L1までしぶとく抵抗して最後はヤマカツに差し込まれたが僅差の2着、サトノノブレスらは封じ切った。まあスローのTS持続特化戦としてはヤマカツはともかくサトノノブレスなんかはそこまでの強敵ではないから前受してコーナーで上手く脚を使わせたのも噛み合ったのはあるだろうと。ただ、坂スタートでかなり楽に二の足で番手を取り切れたし、中京2000の適性の高さを証明した形にはなるかなと思う。前につけてペースをある程度引き上げ仕掛けを待つ形かコーナーで引き上げて脚を使わせるか、というパターンが良いのかなと。


シンガポールTC賞(10下) 1着 8頭2枠2番
中京芝2000m良 1:58.4R 59.7-58.7 S^1
13.0 - 11.3 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 11.2 - 12.1

 このシンガポールTC賞はどちらかというとペース全体をある程度引き上げて仕掛けを直線まで待った形だろうと。ペース的には1秒のスローだがそれでも60秒を切ってきていて、ラップ推移的にも終始11秒後半を刻み続けてからのL2最速11.2。ある程度の流れからの一足とみるとわかりやすい一戦かな。2番枠から五分のスタートだが二の足が速くここでも楽に先行策を取る。 道中逃げ馬に対してある程度突いていく形でペースをコントロール、ややスロー程度だが縦長でリードを取って3角。3~4角でも番手で逃げ馬を目標にしつじわっと手を動かしながら4角出口で並びかけて直線。序盤で一気に先頭に立って突き抜けると、L1まで後続を引き離しての圧倒だった。坂スタートでスッと主導する適性が高いのがこの馬の持ち味の一つだと思うが、このレースではそこから淡々と前を突く形でしっかりとペースを一定レベル引き上げた。3~4角で後続がどうしても仕掛けて動かざるを得ない中でもポジション差を活かしてしっかりと待てたし、このパターンが最良かなと。


小倉大賞典(GIII) 15着 5枠9番
小倉芝1800m良 1:47.8(+2.0) 46.2-48.2 H^2
12.2 - 11.1 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.9

 そう考えると小倉大賞典は敗因がハッキリ見えてくる。ペースが2秒でかなりのハイ、ラップ推移的に見ても終始淀みなく中盤まで11秒半ば、そこからは減速ラップを踏み続けてL1は失速の消耗戦。淀みない基礎スピード特化戦だ。五分のスタートだがここで二の足がそこまで速くなくいつものポジションが取れずに好位列。道中も淡々と進める中で好位列の外、もちろん息を入れるポイントなどない。3~4角で既に中団から後方まで下がってしまっているように全く余力がない状況で勝負所を迎えてしまってのブービー負けだった。まあこういう競馬になれば着順は気にする必要はないし、要は自分のリズムからかなり外れた競馬になったと。小倉1800でここまでペースが上がってしまうと流石に基礎スピード的に無理があった。それと、小倉1800の場合は直線平坦部分からのスタートになるので当然中京と違って最序盤は各馬もスピードに乗っていきやすい。坂スタートでは速いこの馬だが、平坦スタートで1800でとなるとメンバーもスピード色が強くなってレースを支配できなかったと考えるのが妥当かなと。その両面で適性的に噛み合わなかった。


●2017金鯱賞に向けての展望

 ここでどこまで重い印を討つかはともかく…少なくとも前走の小倉大賞典は敗因がハッキリしていると思うし、そこから坂スタートで2000m、基礎スピード的にもかなり楽に入っていける、主導権を取れそうな今回のメンバー構成なら侮れない。末脚の絶対量では上手く噛み合った金鯱賞でもあの展開で外からヤマカツに差し切られている段階でヤマカツとは結構な差はある。であればやはりルージュバックやステファノスはトップスピード戦では手ごわいとみるべきだろう。ただ、ペースをある程度引き上げることはできるし、今回は逃げ馬のロードヴァンドールやリアファルが主導権を握るかなという程度のメンバー構成。これの番手を取れるようなら浮上してくるだろうと。シンガポールTC賞は侮るなかれ、というところでレコード決着は馬場もあっただろうが、それでもああいう形でしっかりと主導して淀みなく進めながらしっかりと坂の上りで一足を使える。また金鯱賞も含めて坂加速の性能が高かったのは確か。金鯱賞だけなら噛み合った面も強いが、中京2000のスペシャリスト的な競馬ができているので前走の大敗で人気を落としてくれば面白い。基礎スピード的にもこのコース、距離なら優位性を取れるだろうし、ある程度しっかりとペースを引き上げて仕掛けを待てる形に持ち込めれば個人的には頭もチャンスはあると思う。末脚の絶対量はこのクラスではちょっと足りないので上手く前半ペースを作っていって縦長に持ち込み、3~4角で我慢ができる展開を作りたい。その点でも松山がどう乗ってくれるかに期待したいかな。金鯱賞よりも積極的なレースメイクを期待したい。


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