2017 アイビスサマーダッシュ(GIII) 新潟芝直1000m良
レース回顧・結果
0:54.2 21.8-10.4-22.0 M
11.8 - 10.0 - 10.4 - 10.3 - 11.7
ペースは平均の範囲で収まり、L3-2で再加速の形にはなっているが誤差程度。L1は結構落ち込んだな、というイメージで思ったよりは消耗したかな、という認識。ここ数年は割とL3-2の加速の度合いがきつかったので最序盤の先行争いが思ったよりも厳しかったのかもしれない。
1着ラインミーティア
15番枠から外枠から五分のスタート、すぐに上手くアクティブミノルの直後を取って理想的な位置で進め、前にスペースを置きながら序盤は無理をしない。L3の地点で鞭が入ってアクティブの直後のスペースで勢いをつけつつ徐々に進路を変えてフィドゥーシアの後ろから勢いを保ってL1のバテ差しで上手く捕えての勝利だった。
結果的にだが枠の並びが抜群に良かったということになる。最序盤は正直そこまで前に行ける馬ではないので普通は捌くのに苦労するんだが、外ラチ沿いが結構がっぽりあいていて、前のスペースを置きながら徐々にそこを使って詰めつつしかも徐々に勢いをつけていけたし、そこから後半にかけては前にフィドゥーシアがいたのでこれの後ろのスペースに切り替えてしっかりと理想的にトップスピードを維持していけた。だからL1まできれいに伸びてきたと思うし、かなり嵌ったなという勝ち方だった。ただ当然だけどこのペースで最低限の位置につけられないと届かない、また自身後傾ラップは確定なわけで、その中でしっかりとTS持続力を高いレベルで見せられないと差し切れない。この両面が高いレベルであったというところだろう。コーナーがあるとどうしても最序盤の位置取りでなかなか難しいが直線だとこういう形で噛み合うこともあるし、直線と言えば村田か西田ってぐらいだからね。上手く乗られた、噛み合ったなという感じ。
2着フィドゥーシア
10番枠から好発、外に持っていくがアクティブミノルの方が速く、レジーナフォルテもいて外ラチ沿いまではもっていけない。諦めて無理はせずにアクティブミノルに並びかけてL3辺りで追い出されて勝負を賭ける。しかしL1で抜け出して甘くなったところに上手くラインミーティアに差し込まれての2着惜敗だった。
まあこれは難しいというか、勝負の綾というか。この馬としてはいいスタートを切って外まで持って行きたかったけどそこまでできない枠の並びだった。仕掛けを待って追い出してからの反応は良かったけど前半脚を使っていたのもあったしペースも韋駄天S時ほどゆっくり入れずL1が結構落ち込んだ。抜け出して甘くなったのもあると思うし、まあそれでも勝負に行ってのものだからある程度仕方ないかな。新潟1000では流石に強い。1200mでも問題ないと思うんだけど、条件としてはやっぱりペースが上がり切らないってところになると思う。平均~スローが理想やね。
3着レジーナフォルテ
14番枠からまずまずのスタート、結構楽な感じで先行争いに加わったが内外からフィドゥーシア、アクティブに挟まれる感じで途中で進路を変えてフィドゥーシアの後ろから内目を狙う。L2辺りではまだ微妙だったが最後はアクティブを競り落としての3着確保だった。
枠の並び的に挟まれてしまったのでL3の地点で少し進路を変えるというところがあった。基本的には新潟1000の場合いかに無理なくスピードに乗せるか、乗ったスピードをいかに殺さないかだと思っているので、その点ではやっぱり少し削がれていたかもしれんね。まあそれでも未勝利勝ちで見せたインパクトは間違ってなかったと思うし、このレベルでも勝負に加わってくるレベルだったからね。もうちょっと前半からスムーズに入れていたら面白かったかもしれない。この馬も1200路線でそこそこやれそうな感じだし、先が楽しみ。
4着アクティブミノル
16番枠から好発からすぐに二の足で外ラチを確保、そこからは先頭をキープして序盤は理想的に入っていく。ただL3辺りで手応えが怪しくなる、L2で鞭が入って抵抗するが徐々に外に寄れ始め、L1では接触しかけてバランスを崩して4着となった。
ん~まあ細かいことだけど、しんどくなってから右に寄れてその先に外ラチがあって、最後は少し騎手が腰を浮かすような感じでバランスを崩していた。レジーナフォルテのところでも書いているけど、新潟1000はいかに無理なく楽にトップスピードに乗せていくか、そしていかに殺さないか。その点では最後の1Fでしんどくなってふらついてバランスを崩したのが響いているとは思う。まあそれでも思った以上にやれなかったかな、というのはあるね。もうちょっと直線後半でグンと来るイメージでいたから、この辺りは微妙に間違っていたというかセントウルSの頃からは適性が変わってしまっている気がする。追い切りは良かったと思うんだけど、難しいね。+8kgも微妙に影響したかもしれんが。
5着アースエンジェル
5番枠から五分に出てそこからそは2列目を見ながら内目で我慢しつつ、L3地点では少し窮屈になったが上手く外目に誘導。L2でもふらついていたがL1ではしぶとく伸びての5着確保だった。
意外な好走だったかな。一応飛翼特別で強かったけど、ここでこれだけやれるとはって感じはある。ただ前半無理なく多少スムーズさは欠いたが最終的には有力馬の近くまでこれたしL1の削ぎたくないところでは上手くスムーズに捌けていたからね。まあそれでも馬の成長を褒めないといかんかな。休み明けだったけどしょっぱなから出来が良かったかもしれんし次走も注目したい。
10着ネロ
9番枠からまずまずのスタートだが促されてもなかなか先頭列まで押し上げられず、斤量の影響を感じさせる出足となる。道中も促されているのだがなかなか2列目の中目から上がってくる感じはない。L3以降は徐々に前との差も広がってきて3列目、最終的にはさらに下がっての10着と完敗だった。
基本的に新潟1000で58kgってのは難しい。斤量が影響するのはどちらかというと加速・減速中で、加速していくのに負担が大きい、スピードに乗りにくいという感覚。また減速に影響を及ぼす感じはある。ただスピードに乗ってしまっているうちはそんなに気にしなくていいというイメージかな。その点で新潟1000ではいかにロスなくスピードに乗せていくかが重要で、58kgを背負うというのはそこに大きなハンデを背負うことになると。今回は敗因としては前に行ききれなかったところだし、恐らく58kgの影響が大きいと思う。
11着レッドラウダ
12番枠からやや出負けしてそこから外目を追走、レジーナフォルテの後ろから有力3頭の後ろといい位置を狙っていたが途中で中目に誘導、そこからの伸びはイマイチで最後は甘くなった。
ん~途中までは結構良い感じに入っていたと思うんだけど、進路確保をし切ってからの伸びが無かったし、割とスムーズだったと思うので単純に力負けなのかなあ、という感じ。それか、前半ちょっと無理があったかもしれない。ゲートはそんなに良くない中で結構前目に取り付いてきた、全体のペースはそこそこには速かったし、新潟1000でもスローバランスの方がいいタイプっぽいので。
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